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Food_Themed_Streets_Guide_Book

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テコンドーと共に韓国固有の伝統武芸に挙げられるテッキョン(脚戯)は、足を多用する点ではテコンドーに似ていますが拳を握らず両腕を柔軟に振り回して相手の攻撃をかわす動作に特徴があります。蹴ったり殴ったりするような激しい武術ではありませんが、相手の力や弱点を利用して相手を倒す動作を基本にします。
よくテコンドーや中国の拳法に似ている点が指摘されますが、 テコンドーは動作が硬く直線的で一定の型があるのに対し、テッキョンは曲線的。そして中国拳法は動作が長く流れる一方、テッキョンは瞬間的に弾けるような弾力を重要視します。また拳を多用する拳法に比べテッキョンは手の平や手の甲の押す力と足の動作を多用する点も異なります。両腕を流れるように柔らかく振り回す様子はまるで韓国の伝統芸能であるタルチュム(仮面踊り)のように身軽で優雅ですが、みなぎるパワーで相手に致命打を加えたり、死に至らしめることもあります。
しかし現在、テッキョンは動きが柔軟で他の過激な武術に比べて親しみやすいため、身体鍛錬や体操、女性のエクササイズとしても人気があります。
テッキョンの歴史
テッキョンの歴史は高句麗時代に作られた舞踊塚(ムヨンチョン)と三室塚(サムシルチョン)の古墳の壁画に始まります。この壁画には二人の人が互いに手を前に突き出して争う姿が描かれており、これがテッキョンと考えられています。
また高麗時代には技術が発達しテッキョンを学ぶ人々がが増えはじめ、朝鮮時代には競技としてのテッキョンが大衆化されて一般の人々の間でも広く楽しまれるようになりました。
そしてテッキョンの伝授者たちが指導できなくなったり亡くなったりしたため、1983年にテッキョンを保存・育成するため重要無形文化財に指定されました。
テッキョンの特徴と修練
テッキョンは攻撃より守備に重点を置く武術。手足の動きや身振りが筋肉の動きと一致しており、柔軟で自然な動きが特徴です。また音楽的、舞踊的なリズムがあり、芸術性が高い点もテッキョンの特徴として挙げられる点です。
テッキョンには両足を肩幅に広げて立つ基本姿勢と、その姿勢から足を前後に踏み出し三角形を作りながら変形させるなど変化に富んだ型があります。また正面上方を蹴り上げたり、外から内側に蹴ったり、飛び蹴り、回し蹴りなど、様々なキックの方法や、相手の首や胸から首にかけての部分を押したりする技法、また相手が蹴りだした足を引っ張ったり、目つぶしといった様々な技が使われたりもします。
他にも腕を振って相手の視界を妨げたり、「イック、エイック」といった気合の声もひとつの技術とされています。
テッキョンの競技方法
テッキョンの競技は、1991年、1997年、1998年と3回改訂を行い、現在のような競技ルールが作られました。
試合ではまず競技場の中央で2人の選手がお辞儀を行い、相手が攻撃可能な距離に一方の足を前に出した状態を維持しなければなりません。相手の攻撃によって一方の選手の膝以上の身体部位が床に触れたり、相手の顔を蹴ったりすると勝利。また両足が膝以上の高さで浮いた状態で蹴り、相手が均衡を失ったり二歩以上退いた場合にも勝利となります。
  • 競技場:四方が8メートルほどのマットに2.5メートルの円または四角形を描き、中央の表示を印します。
  • 審判:主審1人、副審2人、審査員 1人、タイムキーパー 1人
  • 服装:選手は白い上下に綿を入れた足袋を履き、それぞれ青と白の上着を着ます。
  • 競技区分:個人戦、団体戦、一般部、学生部、子どもテッキョン (10歳未満が行う競技)があり、男性と女性に分けて行われます。その他体級別で分けることもあります。
  • 競技時間:3分3回戦、中休み1分となり、団体戦の場合は3分を1回戦とします。天下名人戦のような競技では、時間制限を設けないこともあります。
  • 競技方式:トーナメント前とリーグ戦、トーナメント+リーグ戦のような複合形態、連勝戦などがあります。
テッキョンの階級制度
テッキョンには元々階級制度がありませんでしたが、より体系的に伝授・普及させるため、修練の程度によって段(ダン)と品(プム)に区別する制度が1970年代に入って導入されました。これは無品、8品-1品、初段-9段の18品階に分けられ、素人が9段まで上がるには基本的に約40年の修練期間を必要としますが、競技で優勝したり、専門書籍や論文を発表したり、賞の受賞、伝授館の開設など、テッキョンの普及と発展に力を尽くした人に対してはその期間が縮められたりもします。