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韓国の美しい文字、ハングル

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  • 日付2018/08/07
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韓国の国花・無窮花に「イェッポヨ(きれいです)」の文字

10月9日は韓国の人々にとって特別な意味を持つ日です。それは世界的にもその科学的で優れた文字として広く認められている「ハングル」が誕生し頒布されたことを記念する日だからです。とかく世界の文字は作られた時期や作った人が未詳ということが多々ありますが、ハングルの場合は作られた時期と作った人がはっきりと判っていたため、このような記念日を制定することができました。
文字と言えば漢字が全てだった時代、韓国の庶民には難解な漢字を覚えることが難しく、文字を知らないまま過ごすことがままありました。そんな中、朝鮮時代の第4代国王・世宗(セジョン)大王はこの現状を憂い、庶民にも易しく学べ使うことができるハングルを作りだしました。1443年から作り始めたハングルは3年間の紆余曲折を経て1446年ハングルについての解説やハングルを創製した経緯などを綴った書物「訓民正音(フンミンジョンウム)」を頒布するに至りました。

「ハングル」とは?

いろいろなハングル(提供:国立ハングル博物館)

「ハングル」という言葉は「偉大な文字」、「世の中の先を行く文字」という意味です。創製された当時はハングルとは言われておらず、後世になって付けられた名称がハングルです。世宗大王がハングルを創製した当時の名称は「民を教える正しい文字」という意味の「訓民正音」でした。
訓民正音(ハングル)は当初、28文字ありましたが、現在ではそのうち4つの文字が使われなくなり、基本子音と母音合わせて24文字が使われています。何よりもハングルは世界で前例がないほど独創的かつ科学的な文字体系を兼ね備えその価値は高く世界で認められ、訓民正音を作った目的と文字の使用方法が書かれている解説本「訓民正音解例本」は1997年ユネスコ世界記録遺産に登録されました。
ハングルは表音文字で子音と母音の組み合わせにより表記します。基本子音と基本母音はそれぞれ14文字、10文字、全てで24文字あり、子音の文字の形は舌や唇などの発音器官を、母音の文字の形は空、地、人の姿を元に作られています。このように誕生した基本文字を組み合わせ更に複合子音や複合母音16文字が作られ、ハングルは基本母音・子音、複合母音・子音を用い全体的に組織性を高め使われています。

「ハングル」を作った世宗大王大王とはどんな人物?

ソウル・光化門広場に鎮座する世宗大王の銅像

1418年、朝鮮王朝の第4代国王となった世宗大王は学問に秀で、特に庶民を思いその困窮した生活に関心を寄せていました。政(まつりごと)を行う上でも庶民をまず考える王でした。そんな世宗大王が国王に在位していた期間、訓民正音のみならず農業や科学技術、医術などを発展させ庶民の生活が安定するよう尽力しました。後世、国王だった世宗に「大王」の称号を付けたのもこのような偉大な功績があったからで、世宗「大王」として未来永劫、後世に語り継がれていくことになりました。
その功績から世宗大王の肖像画が韓国の1万ウォン紙幣にも描かれています。

ハングルついてもっと知りたいなら、ここがおすすめ!

ハングルの息吹を感じてみよう、国立ハングル博物館

国立ハングル博物館概観と展示(提供:国立ハングル博物館)

国立ハングル博物館は韓国固有の文字ハングルの歴史や変遷を観覧でき、ハングルを直接体験し学ぶことができる博物館です。
ハングル博物館にはハングル展示館、ハングル遊び場、ハングル学び舎という3つのメイン施設があります。
ハングル展示館では1443年から今日までのハングルの変遷や関連資料に触れることができます。
ハングル遊び場ではハングルのおもちゃやさまざまな遊び施設があり、ハングルを易しく楽しく学ぶことができます。
また、ハングル学び舎はハングルにあまり馴染みがない外国人や韓国人と国際結婚している多文化家族の人々などを対象にした易しくハングルを学べる学び舎で、外国人観光客をはじめ人気を博しているスペースです。

世宗大王について深く知りたい方におすすめ 世宗物語・世宗大王記念館

世宗物語(上段)と世宗大王記念館(下段)(提供:世宗大王記念事業会(下段左))

ハングルを創製した世宗大王についてもっと深く知りたい方には世宗物語世宗大王記念館がおすすめ。2ヶ所とも世宗大王の一生を知ることができる展示館で、世宗大王関連の遺物なやハングルで記された古文書などを観覧することができます。

「ハングル」を学ぶならここ!大学付属韓国語学校

ハングルを学ぶ外国人学生(提供:国立ソウル大学校言語教育院)

昨今の韓流ブームで韓国でハングルを学びたい方も多いと思います。ソウルをはじめ韓国の主な大学には外国人・在外同胞などを対象にハングル(韓国語)を教えている韓国語学堂(通称・語学堂=オハクタン)や言語教育院などという名称の韓国語教育機関が多数あります。
コースは各機関ことに異なりますが、通常、初級から上級までレベル別編成のカリキュラムとなっており、数週間から1ヶ月程度の短期コースや2~3ヶ月にわたって授業が行われる長期コースのほか、特別講座が開設されているとこともあります。

☞ 韓国全国にあるハングル教育プログラム(外国人・在外同胞向け大学付属韓国語学校)についてはこちらのページ(韓国観光公社日本語ホームページ・韓国について・韓国語学校)をご覧ください。

More info
☞ 国立国語院ホームページ:
http://www.korean.go.kr/hangeul/ (韓国語・英語)

☞ 国立ハングル博物館ホームページ:
http://www.hangeul.go.kr/lang/jp/main.do (日本語)

☞ 世宗物語ホームページ:
http://www.sejongstory.or.kr/jp/main.asp (日本語)

☞ 世宗大王記念館ホームページ:
http://sejongkorea.org/ (韓国語)

☞韓国観光案内電話 +82-2-1330 (日本語)

※上記の内容は2018年8月現在の情報です。今後変更されることがありますのでお出かけ前に必ずご確認ください。