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実り豊かな季節の伝統行事「秋夕」

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  • 日付2017/09/05
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秋夕に食べる餅、ソンピョン(松葉餅)

韓国の大きな伝統行事のひとつである「秋夕(チュソク)」は旧暦8月15日に当たる日で、ほとんどの韓国人は秋夕になると里帰りし、家族全員が集まって先祖に茶礼(チャレ)を行い、一緒に食事をしながら楽しいひとときを過ごします。今年は新暦10月4日(水)が秋夕になり、秋夕連休の前後に臨時休日や開天節、振り替え休日、週末、ハングルの日が続くため、9月30日(土)~10月9日(月)の10連休となります。実り豊かな季節に家族でゆったりと時間を過ごす韓国の伝統行事「秋夕」をご紹介します。

秋夕とは?

お供え物(写真提供:環境日報)

秋夕はソルラル、端午(旧暦5月5日)とともに韓国の3大行事のひとつで、8月のど真ん中という意味を持つ「ハンガウィ」や「中秋」とも呼ばれています。1年でもっとも大きな満月となる旧暦8月15日を示す言葉です。

秋夕の風習

茶礼(チャレ)と墓参り

秋夕の様子

秋夕の朝は家で「茶礼(チャレ)」といわれる儀式を行います。このときに新しい服を着ることを「ピム」と呼びます。茶礼は1年に2度、ソルラルと秋夕に行われ、秋夕には新米で炊いたご飯と酒とソンピョン(松葉餅)で茶礼を行います。それが終わると家族全員で祭壇に供えた食べ物を分け合って食べます。その後は家族全員で「省墓(ソンミョ)」と呼ばれる墓参りをするのが慣わしです。墓参りに行ったらまず草取りをし、お供え物を並べて祭祀を執り行います。

秋夕の民俗芸能

様々な民俗芸能(上段の写真提供:ソウル市)

韓国には多くの民俗芸能が残っており、サムルノリや仮面劇、カンガンスルレ、シルムなどがよく知られています。カンガンスルレは満月になるテボルム(旧暦1月15日)や秋夕に韓服を着た女性が手を繋いで輪になり、歌いながら踊るものです。カンガンスルレの起源には諸説あり、一説では敵が侵入してきたときに女性に軍服を着せて山の峰で踊らせたといわれています。遠くにいる敵に大軍がいるように見せかけるための作戦で、これにより戦に勝ったと伝えられています。シルムは砂場で力と技術を競う韓国の伝統競技で、1対1のトーナメント方式で試合が行われます。

秋夕の食べ物

ソンピョン(上段)、チョンと伝統酒

秋夕は実り豊かな季節であるため、様々な種類の料理が発達しました。中でも有名なのがソンピョンです。上新粉にお湯を入れてこねて生地を作り、その中にゴマ、豆、小豆、栗などを入れて蒸し器で蒸します。このとき松の葉を一緒に入れて蒸すため、餅から松の香りがするのが特徴です。ソンピョンは普通、秋夕の前日に家族みんなで作ります。「ソンピョンがきれいに作れたらかわいい子が生まれる」という言い伝えもあります。茶礼床(チャレサン/お供え用の食膳)用の様々なチョンや伝統酒も用意します。チョンは魚や肉、野菜などを薄く切って味付けをし、小麦粉と溶き卵をつけて焼いた料理で、酒の肴にぴったりです。普段は遠く離れて暮らしている親戚が集まり、茶礼を行った後、みんなで一緒にソンピョン、チョン、酒などを分け合って食べます。

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※ 上記の内容は2017年8月現在の情報です。今後変更されることがありますのでお出かけ前に必ずご確認ください。