3面が海に接している韓国には大小様々な海水浴場があり、海水浴場は大体6、7月~8月末まで開設されています。韓国の海水浴場を楽しむならやはり暑さがピークに達する時期がおすすめですが、それ以外の時期でも海水浴場では様々なイベントが催され、マリンスポーツを楽しんだり、日の出を観賞したりと1年を通して楽しむことができます。
海岸線が単調な東海は、澄んだ水と広々とした砂浜が広がり、海水浴をするのに最適です。特に東海には日の出の名所が多く、多くの海水浴場で毎年1月1日に日の出祭りが開かれます。東海に行ったらぜひ日の出観賞をおすすめします。
九龍浦海水浴場は浦項(ポハン)から24キロメートル、九龍浦邑から1.5キロメートル程のところにあります。海岸線に沿って形成された九龍浦海水浴場では、素晴らしい海岸の景色や迎日湾(ヨンイルマン)の日の出、海釣りを楽しむことができます。また、海水がきれいで水深もそれほど深くないことから、夏になると釣りと海水浴を同時に楽しもうと多くの人が訪れます。
白い砂浜ときれいな水で有名な束草海水浴場は、砂浜の後方に松林が広がっており、景色も最高です。キャンプ場や宿泊施設も揃っている他、雪岳山(ソラクサン)や永郎湖(ヨンナンホ)など、周辺に観光スポットも多いため、リゾートとして人気があります。また海水浴の他にも鳥島(チョド)で海釣りを楽しんだり、防波堤のそばの魚市場で新鮮な刺身を味わったりすることもできます。束草海水浴場はアクセスが良く、高速バスターミナルから約500メートルと近いため、外国人観光客でも容易に訪れることができます。毎年1月1日には日の出祭りが開催され、7月・8月の海水浴場開設期間には様々な楽しいイベントが開催されます。
鏡浦海水浴場は東海岸最大の海水浴場で、日の出の名所として知られる鏡浦台(キョンポデ)から1キロメートル程離れたところにあります。ここの最大の魅力はきれいな砂浜が長く続く海岸です。砂の質が良いため、素足で散歩をしたり、砂風呂を楽しんだりするのにぴったりです。海水浴場の周辺の松林も美しく、海水浴の他にバナナボートやジェットスキー、水上スキーなどのマリンスポーツも楽しめます。毎年7月末から8月初め頃には鏡浦サマーミュージックフェスティバルが開催されます。有名バンドのコンサートやヒップホップ公演など、様々なイベントが行われます。
江原道の有名な海水浴場のひとつである洛山海水浴場は、砂がきれいで水質も良いことから観光客に人気があります。砂浜を囲む松林が美しく、また海水浴場の周辺にはたくさんの便宜施設があります。洛山海水浴場ではバナナボートや水上オートバイなどを楽しむことができます。海水浴場の近くには洛山寺(ナクサンサ)や義湘台(ウィサンデ)もあります。
西海にある海水浴場の多くはアクセスが便利です。ソウルから日帰り旅行も可能なところが多いため、時間に余裕がないという方にもおすすめです。西海の海水浴場の多くは干潟があるため、生態体験を楽しんだり、美しい夕陽を観賞したりすることができます。
西海岸最大の海水浴場である大川海水浴場は、水深が浅く、波も穏やかなため、子どもやお年寄りでも安心して海水浴を楽しむことができます。大川海水浴場の砂は貝殻が細かく砕けてできたもので、肌にくっついてもさっと洗い流せます。大川海水浴場の陸側にはきれいな柔らかい砂浜、海側には硬い砂浜が広がっており、砂浜で散歩や砂風呂が楽しめます。毎年夏には保寧(ポリョン)マッドフェスティバル、秋にはサンセットフェスティバルが開かれ、1年中観光客で賑わっています。
仁川(インチョン)国際空港近くの西海にある乙旺里海水浴場は遠浅なので子ども連れで海水浴が楽しめます。海沿いに並ぶ食堂に入り、海の幸に舌鼓を打ちながら夕焼けを観賞するのもおすすめです。また、船を借りて海に出てみたり、海岸の岩場で海釣りをしたりして楽しむこともできます。乙旺里海水浴場では毎年夏に様々な海祭りが開催されています。
武昌浦海水浴場は、1ヶ月に2~3回(毎月旧暦15日と30日前後)韓国版「モーゼの奇跡」と呼ばれる海割れを見ることができる海水浴場として有名です。毎年8月・9月には武昌浦神秘の海割れ祭りが開催されます。海割れの日程は毎年異なるため、訪れる際は必ずご確認ください。ソッテ島までの1.5キロメートルの海が割れてできた道を歩きながらナマコやサザエ、テナガダコなどを素手で捕まえる楽しさは格別です。武昌浦海水浴場周辺には海を眺めながらドライブできる海岸道路や松林、防波堤の夕日スポットなどがあります。
南海には数多くの島々があり、島によって様々な特徴を持つ海水浴場があります。韓国最高の観光地として人気の済州島(チェジュド)では、東海や西海とはまた違った魅力を楽しむことができます。
海雲台海水浴場は水深が浅く、潮の変化もほとんどないため、夏になると多くの人々で賑わいます。ここは水平線に浮かぶ日の出や海月亭(タルマジ峠にある亭子(あずまや))から眺める月が有名です。特に、海雲台海水浴場と松亭(ソンジョン)海水浴場の間にある「タルマジキル」は、昔から月見スポットとして知られています。
また、毎年海水浴場のオープンとともに各種のイベントや祭りが開催され、海雲台を訪れる観光客に多くの見どころを提供しています。夏には海雲台砂祭り、秋には釜山国際映画祭、冬には日の出祭りや釜山北極グマ水泳大会などが開催され、1年中、祭りの熱気に包まれています。
挟才海水浴場は水深が浅く傾斜が緩やかなため、誰でも気軽に海水浴を楽しむことができます。貝殻がたくさん混ざった銀色の砂と、底が見えるほどきれいなエメラルド色の海水は、まるで1枚の水彩画を見ているかのようです。
砂浜は硬めなので散歩をするのにも適しています。海水浴場から歩いて5分ほどのところにある翰林(ハルリム)公園は、亜熱帯植物を見ながら休息を取るのに良いスポットです。海水浴場の正面には飛揚島(ピヤンド)が見えます。
中文観光団地内にある中文・穡達海水浴場は、黒、白、赤、灰色の砂が混ざり合った砂浜と、済州特有の黒い岩が調和をなす海水浴場です。海水浴場の右側には天然の海蝕洞があり、周囲には様々な珍しい植物が自生しているため、エコツアーを楽しむことができます。波が少し荒いため、子どもが海水浴をする際は注意しなければなりませんが、ウインドサーフィンやジェットスキーなどのマリンスポーツを楽しむのに適しています。 中文観光団地の中には海洋水族館や如美地(ヨミジ)植物園、天帝淵瀑布、済州道伝統家屋などがあり、年中様々なイベントが催されています。
※上記の内容は2019年6月現在の情報です。今後変更されることがありますのでお出かけ前に必ずご確認ください。