心身をいたわるハーブの香り

香りがよく健やかなハーブを五感で体験できるハーブアイランドのハーブヒーリングセンターハーブを利用して多彩な自然のセラピーを提案するデトックスプログラムは、ハーブアイランドの自慢である。

ハーブは、暮らしの中でお茶や化粧品など様々なところで活用されている。料理に香りと味をプラスするハーブだけでも100種類以上ある。「ハーブの王様」と呼ばれるバジルは不眠症を解消して眠気を予防し、ローズマリーは頭痛を解消して集中力を高める。西洋では6世紀からハーブが美白のために用いられていて、最近ではクリーム、香水、ボディオイルなどに様々な形で活用されている。このように使い道の多彩なハーブの楽しさと効能が体験できるスポットがある。抱川のハーブアイランドだ。

体中を包み込むラベンダーの香りのシャワー

毎年夏になると、「香りの女王」と呼ばれるラベンダーがハーブアイランドの庭園を埋め尽くす。地中海沿岸が原産のラベンダーは、植物全体に香しい揮発性のエッセンシャルオイルが含まれていて、豊かな香りを漂わせる。ラベンダーの香りは、頭痛の緩和や精神の安定を助けることで知られている。ハーブアイランドでは、夏になると暑さに疲れた身体と心に清涼感を与える「ラベンダーの香りのシャワー祭り」が開かれている。ハーブの香りのシャワーに使われる水は地中から汲み上げた岩盤水で、パインオイル、レモンオイル、シトロネラオイルなどは殺菌や虫よけの効果もある。また、気分を爽快にして頭をすっきりさせる効果もあり、夏場にぴったりだ。ハーブ城の近くのベネチアやサンタ村など、あちこちにフォトスポットが用意されていて、ハーブオイルが含まれた水を使った霧のカーテンが設置されている。まるで霧のトンネルをくぐるような幻想的な雰囲気が体験できる。ハーブアイランドは韓国最大規模のハーブのテーマパークであるだけに、多彩な見どころや楽しさが満載だ。主な施設に、ヒーリングセンター、ハーブ体験室、セミナールーム、宿泊施設、レストランなどがある。また、ハーブエキスを使った様々な化粧品、アロマオイル、アロマキャンドル、ハーブを使った健康用品なども販売している。一つひとつが可愛らしくデコレーションされており、観て回るのが楽しい。

ーブデトックスで楽しむ癒しのひととき

昨今、健康な食習慣とともに、体内に蓄積された毒素を排出する「デトックス」が新しい健康法として注目されている。ハーブヒーリングセンターは、ハーブを使って毒素排出を試みるプログラムを、「空気」「風」「木」「水」の４つのタイプに分けている。まず、ハーブティーを飲みながら、テラピストと共に自分の体質に合ったハーブを選ぶ。ハーブデトックスプログラムには、カラーテラピーが含まれている。血液循環を促す赤、毒素排出のオレンジ、鎮静作用の紫、免疫力アップに役立つ青など、症状に合わせたカラーインテリアが施されていて、視覚的テラピーも同時に体験できる。カラーテラピールームに入り、まず大きな浴槽に浸かり30分ほど入浴をするハーブ入浴から始まる。新鮮なハーブから抽出したハーブエキスが香りを放ち、体の緊張を解してくれる。症状に合った天然アロマオイルや保湿剤を使い、皮膚の老廃物を取り除き、筋肉痛や関節痛なども緩和させてくれる。入浴が終了したら部屋を移り、ハーブと干し草を使ったデトックス体験の番だ。大きな四角い木の樽には、新鮮なハーブや干草がぎっしり詰まっている。その中に横になり、体全体でハーブの香りと有効成分を吸収する。体内に吸収されたそれらが毒素を分解し、免疫力増進にも役に立つ。そして最後に、専門テラピストがアロマオイルを使い、全身をマッサージしてくれる。凝った筋肉が気持ちよく解れ、疲れが取れ、ハーブオイルのお陰で血液循環も良くなる。

周辺の観光スポット

抱川アートバレー

自然の中で芸術を鑑賞して楽しめる複合文化スペースで、見事な絶景を誇る。
∇ 京畿道抱川市新北面アートバレーロ234

国立樹木園

500 年以上自然そのままの面影を守ってきた樹木園。東洋最大規模の森林博物館も見学できる。
∇ 京畿道抱川市蘇屹邑クァンヌンスモグォンロ509

ヒルデルーシー自然治癒農場

静かな田舎の村にある自然治癒体験空間で、癒しが必要な人々が訪れる。
∇ 京畿道抱川市新北面チョンシンロ1341番ギル10-20

伝統酒博物館山査園

裵商冕酒家が運営する伝統酒博物館。甕の中で伝統の蒸留酒が造られている風景が美しい。
∇ 京畿道抱川市花峴面ファドンロ432番ギル25