うららかな春の日差しが心地よい4月。韓国も4月に入ると本格的に春の陽気となります。
そんな韓国の春は旅行に最適なシーズンですが、とかく韓国での観光と言えば有名観光スポットを巡る旅になりがちです。観光スポット巡りの合間にちょっと一息、春の暖かな空の下、緑の中で憩いのひと時を過ごせる都会の中の公園にしばし足を運んでみてはいかがでしょうか。
特に、ソウル首都圏や釜山といった大都市には意外と知られていない公園がたくさんあります。造景が美しい公園、他にはない特色ある公園、ピクニックやアクティビティに最高の公園など多種多彩。
今回は一日のんびり過ごせるソウル首都圏と釜山にあるおすすめの公園7か所をご紹介します。
Summary) 春におすすめのソウル首都圏・釜山にある公園
>> 大都会の中でのんびり過ごせるおすすめの公園:汝矣島漢江公園(ソウル特別市)、一山湖公園(京畿道高陽市)
>> シンボリックな意味を持つおすすめの公園:オリンピック公園(ソウル特別市)、臨津閣観光地(平和ヌリ公園)(京畿道坡州市)
>> さまざまな体験・アクティビティができるおすすめの公園:釜山市民公園(釜山広域市)、光教湖公園(京畿道水原市)、松島セントラルパーク(仁川広域市)
※2021年4月現在、コロナウイルス感染症-19(COVID-19)感染拡大防止のため、今回ご紹介する観光地の一部が臨時休業あるいは営業時間短縮となる場合があります。お出かけの際には公式ホームページ等で予めご確認頂きますようお願いいたします。
ソウル市民の憩いの場で、ピクニックスポットとしても人気の漢江(ハンガン)河川敷。漢江河川敷には11ヶ所の公園があり、中でもソウルの政治・金融の中心地・汝矣島(ヨイド)にある汝矣島漢江公園には多くの市民や観光客が訪れます。特に桜が満開となる4月は大勢の花見客で賑わいます。
汝矣島漢江公園の一番の魅力は最寄駅から徒歩1分という交通の便のよさ。また、一年を通じて数多くのイベントが行われるのも汝矣島漢江公園のセールスポイントのひとつです。
河川敷に広がる芝生に座ってソウルの景色を眺めたり、貸自転車に乗って汝矣島を疾走したりして、ソウルの春を感じてみませんか。
ソウル首都圏のベッドタウン・京畿道(キョンギド)高陽市(コヤンシ)一山(イルサン)新都市にある一山湖公園。一山湖公園にはおよそ1800本の桜やケナリ(レンギョウ)、シダレヤナギなど様々な花々や木々が植えらており、春になると園内は素晴らしい景色になります。毎年春には高陽国際花博覧会が一山湖公園を会場に開催されており、珍しい品種の花々をはじめ、公園全体が春の花々で埋め尽くされます。
一山湖公園は東洋最大の人工的につくられた湖がある公園で、大きな湖と木々が都市景観にマッチし素晴らしい景観となっています。サイクリングロードや散策路もあり、散策や憩いのひと時を過ごしに大勢の人が訪れます。 また一山湖公園の近くにはWestern DomやLafestaといったショッピングモールもあります。
ソウル特別市松坡区(ソンパグ)にあるオリンピック公園は、1986年に開催された第10回アジア競技大会、その2年後の1988年に開催されたソウルオリンピックを機に造成されたソウル市内屈指の公園です。 敷地面積は144万7122平方メートルと広大で公園をぐるっと一周するには3時間以上もかかります。そのため、まずオリンピック公園に来たら、公園のシンボル「世界平和の門」の近くにある案内図で園内施設の位置関係を確認してから散策することをおすすめします。
ソウル屈指の公園だけあって、ここオリンピック公園は楽しめる場所がいっぱい。野外展示されている様々な彫刻作品をバックに記念写真を撮ったり、「平和の広場」ではサイクリングやインラインスケート、スケートボードなど様々なレジャースポーツを楽しむこともできます。公園にはいたるところにベンチがあるので、少し疲れたらベンチに腰掛けて公園の自然を満喫しましょう。
オリンピック公園に来たらぜひ訪れてみたい場所がここ、「ひとりぼっちの木」。
オリンピック公園九景のひとつ・オリンピック公園第六景に数えられているところで、広い野原にぽつんと1本、木が立っている風景は、まるで絵画を見ているかのよう。家族連れやカップルにも人気で、ウエディング写真の撮影場所としても人気を博しています。
臨津閣(イムジンガク)平和ヌリ公園は京畿道(キョンギド)の北西、DMZ(非武装地帯)の近くにある公園で、2005年に開催された世界平和祝典を機に造成されました。
分断と戦争の苦難を象徴し、かつては韓国の人々が許可なしに自由に来て北韓の地を望むことができるソウル首都圏にある数少ない施設だった臨津閣は、この臨津江平和ヌリ公園の完成によって、和解と平和のシンボルへとその姿を変えました。3,000本以上の色とりどりの風車がそよ風に吹かれくるくる回る「風の丘」は人気のフォトスポットになっています。
ここ臨津閣平和ヌリ公園に行く際にはお弁当を持っていくのがおすすめ。公園の芝生にレジャーマットを敷いて青空の下、美味しいお昼を味わえば気分も最高です。春のそよ風に吹かれ、色とりどりの風車がくるくる回る音を聴きながら過ごす時間は、つかの間の憩いのひとときとなることでしょう。
また、お子さま連れのファミリーの方には、臨津閣国民観光地内にある「平和ランド」がおすすめです。バイキング、メリーゴーランドなど子どもたちが大好きなアトラクションがたくさんあり、家族水入らずの時間をお過ごしいただけます。
釜山市民公園は2010年在韓米軍基地キャンプハイアリア(Camp Hialeah)の返還に伴い計画され、2014年にオープンした比較的新しい公園です。
釜山市民公園は、記憶・文化・楽しさ・自然・参加の五つのテーマをコンセプトに設計・造成されました。敷地総面積は473,911平方メートルで、そのうち公園中央にあるハイアリア(ハヤリア)芝生公園はサッカーのピッチのおよそ6倍、4万平方メートルにも及びます。
公園内には森の中のブックカフェ、文化芸術村、農協テーマの森などの施設があり、また2019年6月からはAR(拡張現実)を用いたモバイルスタンプツアーも行っています。
この他、地元在住のアーティストが運営に当たっている文化芸術村の工房ではさまざまなプログラムを行っています。
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京畿道水原市(スウォンシ)にある光教(クァンギョ)湖公園(光教湖水公園=クァンギョホスコンウォン)はソウル首都圏のベッドタウン・光教新都市に2013年造成された比較的新しい公園です。二つの大きな湖があるほか、大きな広場や広々とした芝生が整備されており、今では水原市を代表する公園となっています。 光教湖公園にやってきたら、まずその第一歩はこの公園を代表するアーバンレヴィー(Urban Levee)から。
このアーバンレヴィ―は、通称・光教湖と呼ばれている2つの湖のうち、南西側にある遠川湖(遠川湖水=ウォンチョンホス)の西側の水辺およそ1.6kmにわたり整備された三層構造の親水スペースです。アーバンレヴィ―のいずれの場所からも素晴らしい遠川湖の景色を眺めることができ、また春や秋の天気のいい日には湖畔でピクニックも楽しめます。
光教湖公園全体を空から眺めてみたい方には、公園の南西側にある遠川湖(遠川湖水=ウォンチョンホス)と北東側にある新垈湖(新垈湖水=シンデホス)が一望できるフライブルク展望台もありますので、是非行ってみましょう。
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仁川広域市の新たな観光スポット・松島(ソンド)セントラルパークは、韓国で初めて海の水を引き込み、水辺を造り上げた松島新都市の中にある親水公園です。
さまざまな文化芸術が楽しめる複合文化スペース・芸術空間トライボウル(ART SPACE TRIBOWL)があるほか、カヌーやカヤック、バッテリー搭載の5人乗りミニボート・ファミリーボートなど水辺のレジャーも楽しむことができます。
園内には散策庭園、テラス庭園、感性庭園、サンセット庭園などさまざまな庭園もあり、散策にもおすすめの場所です。近くには松島韓屋村もありますので、少し足を延ばして訪れてみてはいかがでしょうか。
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※上記の内容は2021年4月現在の情報です。今後変更されることがありますのでお出かけ前に必ずご確認ください。