例年、師走の時期を迎えると、街のあちらこちらではクリスマスや忘年会などお祭り気分で盛り上がり、ここ韓国でも全国各地で様々なイベントが行われます。特に初日の出の行事には毎年大勢の人々が訪れます。
また年が明けた1月から2月にかけては雪や氷をテーマにした祭りが開催され、地元の特色を生かした冬のお祭りも開かれ、寒い天候の中、活気あふれるお祭りが目白押しとなっています。
しかしこの冬もコロナウイルス感染症-19(COVID-19)の世界的な感染がなかなか沈静化せず、楽しいはずの韓国の冬のお祭りも、すでに規模を縮小したり、中止になったりとその影響は計り知れません。
今回はコロナウイルス感染症-19の感染が一日も早く収まるのを願いつつ、ネット上で韓国の冬祭りをお楽しみいただけるよう、毎年人気の韓国の冬祭りを過去に撮影した美しい写真を交えてご紹介したいと思います。
毎年冬から初春にかけてアチムゴヨ樹木園で開催される光の祭り・アチムゴヨ樹木園五色ピョルピッ庭園展。およそ33万平方メートルに及ぶ野外庭園のいたるところにイルミネーションが施され、数万本の木々が色とりどりに光り輝き、園内は幻想的な景色となります。イルミネーションは毎年テーマが変わり、ライトアップされた庭内の美しさもさることながら、韓国の自然の美しさも同時に感じとることができます。
全羅南道(チョルラナムド)宝城(ポソン)を代表するお祭りといえば、宝城茶畑光祭り。茶畑が広がる会場には電飾で彩られた大型ツリーをはじめ、色とりどりのライトで飾られた様々なテーマのイルミネーションや光のオブジェが設置され、茶畑は辺り一面LED電球でライトアップされるなど、無数の電球で冬の宝城の夜を華やかに彩ります。
済州(チェジュ)の日の出の名所・城山日出峰で行われる城山(ソンサン)日の出祭り。昨年同様、コロナウイルス感染症-19感染拡大防止のため、すべての行事が「非対面」形式で行われることになりますが、例年、新年を迎えるカウントダウンイベントをはじめパレードやパフォーマンス公演が開催されたほか、お餅が入った温かいトッククが振る舞われたり、花火の打ち上げがあるなど、さまざまなイベントが行われてきました。
韓半島で真っ先に陽が昇るところとして有名な蔚山(ウルサン)の艮絶串(カンジョルゴッ)。ここでは毎年大晦日から元日にかけて、蔚山艮絶串日の出祭りが開催されます。艮絶串の近くにはうっそうと生い茂る松林や外高山(ウェゴサン)甕器村などの名所もあります。コロナ禍以前、お祭りは大晦日の夕方からスタートし、さまざまな公演やコンサート、花火の打ち上げ、トッククの炊き出しなどが行われましたが、今年はオンライン同時開催という形態で開催予定です。
虎尾串(ホミゴッ)日の出広場がある虎尾串海水浴場は、毎年美しい日の出を見に多くの人々が訪れる場所。例年、大晦日から元日にかけて開催される虎尾串韓民族日の出祭りでは、新年を祝う音楽公演やヘマジ音楽会、花火の打ち上げなどが行われます。コロナ禍以前には「1万人分トックク作り」という特別行事が行われ、温かいトッククが無料で振舞われました。
正東津(チョンドンジン)には大型の砂時計が設置されており、この砂時計の砂が全て落ちるにはちょうど1年かかるように作られています。正東津日の出祭り「砂時計回転式」 では 年が明ける1月1日午前0時とともにこの大型砂時計をひっくり返し 、新たな1年を数え始めます。コロナ禍以前には花火の打ち上げやステージ公演なども行われていました。
鏡浦(キョンポ)日の入・日の出祭りでは、例年、花火の打ち上げや初日の出にまつわる行事などの様々なイベントが行われます。日の出祭りが開かれる鏡浦海水浴場では、日の出祭りの他にも鏡浦サマーフェスティバルなどの様々な祭りが一年を通じて行われ、いつも多くの人々で賑わっています。
麗水(ヨス)・向日庵(ヒャンイラム)日の出祭りは、毎年水平線の向こうから昇る初日の出を眺めにやってくる人々で大賑わいとなるお祭り。例年、大晦日の夕方から繰り広げられる風物ノリ(プンムルノリ=農楽)公演をはじめ、願いをこめてろうそくを灯したり風船を飛ばしたりするイベントも行われるなど多彩な行事が行われます。
平昌マス祭りが開かれる平昌郡(ピョンチャングン)は韓国でもっともマスの養殖が盛んな地域です。平昌のきれいな水で育った平昌のマスは身の締まったプリッとした食感が自慢です。平昌マス祭りでは氷に穴をあけてマスを釣る体験イベントが行われます。またマスのつかみ取りやソリ遊びなども楽しめます。アルペンシアリゾートや龍平(ヨンピョン)リゾートスキー場にも近く、ウインタースポーツも一緒に楽しむことができます。
加平(カピョン)シンシンマス祭りは氷上のマスの穴釣りで有名な冬のお祭り。釣ったマスは塩焼きや刺身にさばいておいしく食べることができます。ほかにも雪ソリ遊びや電動ソリ遊び、伝統体験などもお楽しみいただけます。加平はソウル中心部にある龍山(ヨンサン)駅からITX青春号に乗って小一時間ほどで気軽に行ける場所で、また祭り会場の周囲には南怡島(ナミソム)、アチムゴヨ樹木園、プチフランスなどの有名な観光スポットもあります。
氷の国華川(ファチョン)ヤマメ祭りはヤマメとカワウソが生息する地域である華川川(ファチョンチョン)で開催される人気のお祭り。厚い氷に穴をあけて楽しむヤマメの穴釣りや体の芯まで冷えるほど冷たい水の中で行われるヤマメのつかみどりは、中でも人気のプログラムです。会場にはお祭りスタッフがあちらこちらで待機しており、ヤマメ釣りが初めての方にも親切に指導もしてくれますのでご心配なく。釣ったり素手でつかまえたヤマメは会場で刺身や塩焼きにして食べることができます。
麟蹄(インジェ)ワカサギ祭りでは、ワカサギの穴釣りなどワカサギをテーマにしたイベントの他、氷上で楽しむ大型ワカサギソリや雪の滑り台なども楽しむことができます。釣ったワカサギは踊り食いや天ぷらにして食べることができます。
太白山(テベクサン)雪祭りは雪と親しむお祭りです。公演や雪の彫刻作品展、ソリ遊びなど、多彩なイベントが行われ、真っ白な雪に覆われた太白山の素晴らしい雪景色をお楽しみいただけます。
古の時代、牛を飼育していた済州の人々が、害虫を駆除するとともに翌年牛に食べさせる草が生える牧草地を維持するため野原に火を放った行事を、現代的に発展させた祭りがこの済州野焼き祭りです。 野火をつける儀式や伝統婚礼の再現など様々な体験プログラムが行われます。
※昨年に引き続きコロナウイルス感染症-19感染拡大防止のため、中止あるいは規模縮小となる冬祭りが多くなっていますので、公式ホームページ等で最新情報を必ずご確認ください。
※開催予定の行事でも、当日の天候により、日程やプログラム内容が変更となる場合があります。
※上記の内容は2021年12月現在の情報です。今後変更されることがありますのでお出かけ前に必ずご確認ください。