• 友だちとペースを合わせて釜山を一日中練り歩く

        • 2022/03/17

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  • 釜山は徒歩旅行の天国だ。地下鉄駅から出ると都心の中の旅行スポットが近くにある。カエルが跳ね回るように旅行地を移り回りながら歩いていると、見て、食べて、楽しむ旅行の核心要素に万遍なく出会える。人々の温かみ溢れる街を歩きたいなら、地下鉄1号線に乗って中区(中央駅・南浦駅・チャガルチ駅)に向かおう。どこで降りても魅力的な釜山の旅行地が私たちを待っている。

    甘川文化村の全景

    甘川文化村は、韓国の「レゴ村」甘川文化村は、韓国戦争と縁が深い。戦争から逃げて全国から避難民が釜山に押し寄せた。その中には1950年代の新興宗教である太極道の教主、趙哲済(チョ・チョルジェ)と信徒たちもいた。心置きなく体を休める場所がなかった彼らは、玉女峰の下に集団居住地を形成した。山の斜面を切り開き、スラブ屋根を載せた階段式の住宅を建てた。前の家が後ろの家の眺望を遮らず、全ての路地がつながって交流できるようにした。甘川文化村の誕生物語だ。

    甘川文化村の148階段

    色とりどりに着飾った家々

    村の所々に映え写真が撮れるポイントがある。

    時間が流れても月を望む小高い山の町の姿はそのままだ。屋根を青色とピンク色などに塗って、村はさらにカラフルになった。村の特色を生かすために、地域の芸術家と村の住民が「村美術プロジェクト」を行った。そのお陰で山の斜面に階段式にぎっしりと立ち並ぶ色とりどりの家と迷路のように広がる狭い路地は、不便さより昔の思い出を呼び起こす道となった。古びた家はもう醜くはなかった。むしろ古い骨董品のように旅行者に語りかけてくる。これらを抱いている村は、価値のある宝物を展示する博物館になって、甘川ならではの独特な風景を見せる。旅行者たちは全国で最も美しい、月を望む小高い山の町を歩きながら、隅々に隠された宝物を探す楽しさに時が経つのも忘れる。釜山の歴史をそのまま残している甘川文化村は、最高の徒歩旅行地だ。

    狭い路地に人目を惹きつけるお店がある。

    古い階段とお洒落なお店の調和

    住民が利用する狭い路地

    星の王子さまとキツネ

    花と壁画で飾られた路地

    「灯台」は写真を撮るのに絶好の場所だ。

    宝水洞本屋通りで宝探し甘川文化村から富平カントン市場、国際市場の方に向かって山を降りると、かなり大きい「宝水洞本屋通り」と書かれた看板を発見することになる。大通り沿いに位置する宝水洞本屋通り文化館から路地の奥へ約30m入っていくと、狭い路地に数十軒の本屋が並んでいる。規模はそれぞれだが、どの店も本が山積みにされている姿が懐かしい。

    狭い路地の両側に本屋がある。

    宝水洞本屋通りの入口に立てられているオブジェ

    本屋ごとに扱っている本が異なる。ある本屋は童話や参考書だけを取り扱っており、また別のある本屋はキリスト教書籍や仏教書籍の専門店だ。小説、エッセイ、漫画などを取り扱っている本屋もある。よく整頓された本屋ではないため、探している本を見付け出すことは簡単ではない。本の山の中から宝探しをするように、手間をかけて本を見つけなければならないからだ。店主に聞けば必要な本を簡単に見付けることができるが、宝水洞では手間がかかっても自分で本を見つけることをおすすめする。本の香りを嗅ぎながら本をめくっていると思いもよらず貴重な本を発見したり、本と共にゆとりのある時間を過ごすことができるからだ。このような状況下で、露店の古本屋は需要と供給が増えて大盛況だった。

    本屋の中にぎっしりと並んだ本

    本と共にゆとりのある時間を過ごすことができる宝水洞本屋通り

    宝水洞本屋通りは、韓国戦争の時に北から避難してきたソン・ジョンリン氏夫婦が宝水洞十字路入口の木造建物の軒下でいろんな古本を出して露店を始めたことから形成された。米軍基地から流れ出た古い雑誌、古物商から集めた本が主となった。戦争直後はあまりにも生活が苦しかったので、勉強がしたくても本がなかなか手に入らなかった。古本でも購入できるならそれこそありがたいことだった。1960~70年代には、約70店舗が立ち並び、釜山の名所として位置づけられた。

    宝水洞本屋通りでは宝探しをするように欲しい本を見付ける楽しさがある。

    本屋ごとに取り扱っている本が少し異なる。

    徐廷柱(ソ・ジョンジュ)詩人の「序詩」と古い本

    龍頭山公園は森の道が美しい宝水洞本屋通りからチャガルチ市場の方に向かって歩くと、青春通りである光復路ファッション通りを通る。豚足店通りを通り過ぎて、ファッション・雑貨店が密集している通りを歩いていると龍頭山公園に上るエスカレーターが見える。

    龍頭山公園に高くそびえる釜山タワー

    公園の中央に立っている李舜臣(イ・スンシン)将軍の銅像

    龍頭山公園は、釜山の海と山、都市の風景を鑑賞するには最適な場所だ。広々とした公園の中央には李舜臣(イ・スンシン)将軍の銅像が立っており、周りは花と木でいっぱいだ。しばらく足を止めてゆとりのある時間を過ごすには打ってつけの場所だ。頂上には120m高さの釜山タワーがそびえ立っている。釜山タワーの展望台に上ると、釜山港をはじめ、周りを一望することができる。現在、釜山タワーは新型コロナウイルスの影響で入場を制限している。

    龍頭山公園の全景

    釜山タワーの前は写真を撮るのに絶好の場所だ。

    龍頭山は波乱万丈な歴史を抱く場所として有名だ。朝鮮後期には草梁倭館(1678~1876)があった。倭館は、朝鮮と日本の外交と貿易が行われていた場所だ。対馬から来た約500人の日本人が居住していた。1876年開港以後、日本人専管居留地が造成され、日本による植民地時代には植民地釜山府の中心地であり、抗日独立運動の拠点となった。韓国戦争当時は、避難民たちが押し寄せて掘っ立て小屋を建てて暮らした。

    龍頭山公園は、木々が鬱蒼としているので一休みするのに適している。

    光復路から龍頭山公園に上るエスカレーター

    チャガルチ市場に広がる「オイソ、ボイソ、サイソ~(来てえな、見てえな、買うてえな~)」山から始まった徒歩旅行の最後は海で終る。龍頭山公園から降りるとチャガルチ市場が目と鼻の先だ。漁具を手入れしているお店も見えて、乾物を販売するお店も目に入る。道沿いから海の方へ歩みを進めると、潮の香りと共に長い露店が立ち並ぶ。あらゆる海産物が溢れて、釜山アジメ(おばちゃん)の方言が四方から聞こえる。たまに何を言っているのか分からず面食らうこともあるが、活気溢れる雰囲気が良い。港の潮の香りが色濃く漂う露店には、水産物ならないものがない。露店には旬の魚が三々五々並んでいる。選ぶ人、値引きする人、見物する人たちでいつも騒がしい。

    チャガルチ市場の露店

    チャガルチという名前は、忠武洞ロータリーまで伸びていたチャガルバッ(小石畑)から由来する。チャガル(小石)が多い所という意味から「チャガルチョ(処)」と呼ばれていたのがチャガルチになったそうだ。本来の場所は、今の釜山市庁がある龍尾山の東南側の海岸と、南浦洞の乾物市場の周辺だった。1930年代、南港が埋め立てられてから今の場所に移った。市場が成長したのは、釜山港の開港以降、1889年に日本人が自国の漁民を保護するために近隣に釜山水産株式会社を建ててからだ。商圏が日本人のいる所に集まると、チャガルチ市場の商人たちも近代化を模索するようになった。1922年に釜山漁業協同組合の建物が南浦洞に建てられて、チャガルチ市場の商人たちの中心となった。その後、南港から出漁する零細漁船の漁獲物を扱う零細商人たちが釜山漁協委託販売場の周辺に集まって今のチャガルチ市場が形成された。

    釜山アジメ(おばちゃん)の方言が溢れる市場の露店

    この頃のチャガルチ市場の人気者はタチウオとホヤ。見ているだけでよだれが出る分厚い銀色のタチウオが誘惑する。ホヤも負けじと赤色を自慢する。チャガルチ市場で取り扱っている品目は、近海で獲れた魚と魚介類、遠くから船に乗ってきた約300種の水産物などだ。

    露店に整然と並ぶ魚たち

    Jチャガルチ市場では様々な水産物を販売する。

    海に来たからお刺身を食べるべきだと思うなら、2006年8月に地下2階、地上7階建ての現代式建物にリニューアルしたチャガルチ市場がおすすめだ。実は、チャガルチ市場は、この市場の中に位置するセンターの名前だ。ところが、センターを含め、周りの市場を全部合わせてチャガルチ市場と呼ぶ。1階には活魚、アワビ、鮮魚、雑魚などを販売する店舗が並び、2階は乾物などを取り扱っている。新鮮なお魚を選んで刺身屋に持ち込んで、基本タレとあら鍋のお代だけ払えば食べられる。

    Recommended Accommodation

    ハウンドホテルプレミア ナンポ

    • ハウンドホテルプレミア ナンポ 1 ハウンドホテルプレミア ナンポ 2 ハウンドホテルプレミア ナンポ 3 ハウンドホテルプレミア ナンポ 4 ハウンドホテルプレミア ナンポ 5

      宿の選択基準が寝具類の心地よさと清潔さである旅行者におすすめのホテルだ。五つ星ホテルと同じ寝具セットを使っているだけあって、寝床にうるさい人も熟睡できる。全身を暖かく包む寝具のお陰で、リピーター率も高い。ハウンドホテルは、慶南地域に多くのチェーンを持つデザインホテルだ。釜山にあるハウンドホテルのうち、プレミアレベルはここが唯一だ。客室のインテリアからスタッフのサービスまで、他の所よりワンランク上ということだ。保有する87の客室は、スタンダードダブルからスイートまでの5種類で、他のホテルに比べて広い面積を誇る。その中で、ダブルベッドとシングルベッドが置かれたファミリーツインは、友だちと泊るのにぴったりだ。お手洗いとシャワー室が分離された広い浴室が、忙しい朝の時間を節約してくれる。バルコニーダブルには、開けた釜山の原都心が眺望できる野外バルコニーが、スイートには洗練されたインテリアの応接室が付いている。午後6時からオープンする14階のルーフトップバーは、隠れた展望台だ。LED照明が光るスカイラウンジに立つと、原都心の夜景がパノラマに広がる。

    • - 住所:釜山広域市 中区 宝水大路 24
    • - 電話:051-254-0702
    • - 料金:平日 9万5000ウォン~、週末 13万3000ウォン~
    • ※宿泊料金は変動する可能性があります。
    • ホテルコント(HOTEL CONT)

      • ホテルコント(HOTEL CONT) 1 ホテルコント(HOTEL CONT) 2 ホテルコント(HOTEL CONT) 3 ホテルコント(HOTEL CONT) 4 ホテルコント(HOTEL CONT) 5

        釜山中区の龍頭山公園の下に位置するホテルコントは、ブティックホテルとして、「コンテンツのある空間」を披露する。デザイナー、芸術家たちが参加するコンテンツプロジェクトを行い、自然に人が集まる空間を追求する。客室インテリアには、シンプルなホワイトトーンをベースに、コンクリートレンガ、大理石などの素材を活かした。スタンダードダブルルーム、スーペリアダブルルームなどの基本的な客室以外にも、釜山の夜景が楽しめるデラックステラスルーム、ダイニングの空間が設けられたファミリースイートルーム、アイランドテーブルを備えてパーティーが楽しめるダイニングスイートルーム、広々とした浴槽を備えたスパスイートルームなど、客室の構成も様々だ。客室ごとにソファーを置いて、快適に過ごせるように配慮した。枕の種類を選べるサービスも提供する。徒歩5~15分距離に地下鉄中央駅、南浦駅、チャガルチ駅があって、交通が便利だ。

      • - 住所:釜山広域市 中区 龍頭山キル 12
      • - 電話:051-244-0088
      • - ホームページ: http://hotelcont.com/
      • - 料金:平日 8万8000ウォン~、週末(オンシーズン) 11万8000ウォン~
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