2023/06/27
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namsantower
ヨンサン区
料理
ホテル
レストラン
ソウル中心部を東西に流れる漢江(ハンガン)。その右岸の江北(カンブク)地域に位置し、南山ソウルタワー・国立中央博物館・梨泰院(イテウォン)など人気観光スポットが数多くあるエリアといえば、ソウル特別市龍山区(ヨンサング)界隈。
龍山区界隈といえば流行の最先端を行くトレンディーな街でありながらも、昔ながらのソウルの街並みが残るレトロな雰囲気なエリアで、旅をしていても魅力のあるところ。
世界各国の人々が闊歩し「ソウルの中の小さな地球村」とも言われる梨泰院世界飲食通り、見るものすべて買いたくなってしまう駅前の大型ショッピングモールをはじめ、韓半島を南北に分断する結果となった韓国戦争(1950~1953年・休戦)によって北緯38度線以南に避難してきた人々が定着した町で、今では若者に人気のカフェやレストランなどが軒を連ねる「解放村(ヘバンチョン)」など見どころもいっぱいです。
今回は、ソウルの今と昔、そしてグルメや最新トレンドまである魅力ある街・龍山界隈を、てくてく歩きながら探訪してみようと思います。
今回ご紹介のおすすめコース
龍山界隈てくてく旅のスタートはソウル駅から電車で二駅先の龍山駅から。
ソウル駅・東大邱駅・大田駅に続きおよそ年間900万人と4番目に乗降客が多いここ龍山駅(2021年12月末現在・『韓国鉄道公社‗駅別乗下車現況‗20211231』行政安全部「公共データポータル」より)の北側には、グランドメルキュールアンバサダーソウル龍山、イビススタイルアンバサダーソウル龍山、ノボテルスイートアンバサダーソウル龍山、ノボテルアンバサダーソウル龍山の四つの高級ホテルやさまざまな関連施設があるソウルドラゴンシティがあります。
五つ星ホテルが3か所、4つ星ホテルが1か所あり、最高級レジデンスホテル、ラグジュアリーホテル、カジュアルホテルなどそれぞれ個性ある宿泊施設となっており、長期滞在の宿泊客から、観光客、ビジネス客までさまざまな旅の目的にマッチしたホテルをお選びいただけます。
客室からは南山、漢江、街の中心部などソウルを象徴する素晴らしい眺望がお楽しみいただけるのも、ここドラゴンシティにあるホテルの魅力となっています。
個性あふれるホテルの他にも、さまざまな施設も充実しており、プール・スクリーンゴルフ・大きなスクリーンを設置しゲーム形式で楽しめるバッティングセンターをはじめ、プレミアムビュッフェレストラン、南山の風景を眺めながらお食事をお楽しみ頂ける高級レストランなどがあります。
中でも龍山のホットプレイスとしても有名なラウンジバー・キングスバケーション(KING’S VACATION)やルーフトッププール&バー・スカイビーチ(SKY BEACH)は、ソウルの素晴らしい風景をパノラマビューで眺めながら憩いのひと時を満喫できる都会の中の癒しスポットとして人気です。
またソウルドラゴンシティで注目の施設のひとつがここ、 ソウル駅近くの高台にあったミレニアムヒルトンソウル(営業終了)内のカジノで今年2023年1月龍山に移転してきたセブンラックカジノ・ソウルドラゴンシティ店。
高級感あふれゆったりとした雰囲気の中、さまざまなゲームを楽しめ、またゲームの間に小腹が減ってきたらバーでスンドゥブチゲ・ヘムル(海鮮)カルグクス・マンドゥ(餃子)ラーメンなど韓国のちょっとした食事も取ることもでき、至れり尽くせりのカジノ。
セブンラックカジノがあるドラゴンシティ内には宿泊施設以外にもこのようにさまざまな施設があり、楽しく韓国の旅のひと時をお楽しみいただけます。
ソウルドラゴンシティはソウル江北エリアの中心・龍山にあり、またソウル第二の駅・龍山駅にも近いことが利点。徒歩で行ける範囲に様々な観光・文化施設が多数あり、電車・バスなど公共交通機関のアクセスもまた抜群です。
仁川国際空港からは空港鉄道で終点ソウル駅まで行き、電車で二駅乗れば龍山駅に到着、駅からは連絡橋を龍山電子商店街側に歩いて500mほどのところにあります。
セブンラックカジノをご利用の方向けにソウル市内無料シャトルバスサービスも行っていますので、ぜひご利用ください。
アイパークモール龍山店はファッション・リビング・トイなどのライフスタイルショップやシネマコンプレックス(複合映画館)、展示場、レストラン街などさまざまな施設がある大型ショッピングモールです。
韓国南西部・湖南(ホナム)地方を結ぶKTXや在来線を中心とした列車や近郊電車が数多く発着するKORAIL龍山駅の駅ビルと一体化しており大変便利です。また 育児休憩室なども完備しており、小さなお子様連れのご家族にも便利なショッピングモールとなっています。
アイパークモール龍山店にやってきたらぜひ訪れて頂きたい場所がここ、4階にある野外テラス。
都心の中の憩いの場『THE TERRACE』にある『THE MIRROR』は他にはないユニークなフォトスポットとして人気です。鏡の反射を利用し周囲の高層ビルの風景があたかも水面に反射したかのようにきれいに撮影できます。
そしてアイパークモールでテラスで記念の一枚を撮って楽しいショッピングをしたら、最後に5階・顧客センターでタックスリファンドの手続きをするのもお忘れなく!
韓国のみならず日本をはじめ海外でも大ヒットとなった韓国ドラマ『梨泰院クラス』。その背景となった梨泰院は様々な国の人々や文化が融合する、いわば世界の縮図のような街。
1960年代からこの梨泰院界隈に各国の大使館が設置され外国人居住地域となり、年々、多国籍・多文化的なエリアとして発展を遂げています。いまではユニークな商品が購入できるショッピングの名所として、また世界各国のありとあらゆる料理が味わえるグルメな街として人気を博しています。
世界各国の料理店が軒を連ねていることから梨泰院世界飲食通り(이태원 세계음식거리)と呼ばれている通りはソウル地下鉄6号線梨泰院駅1・2番出口側にあるハミルトンホテルの裏通りですが、この通り以外にも梨泰院界隈には数多くのレストランがあり、梨泰院の街全体で世界各国の料理をお楽しみいただけます。
2023年6月、韓国を代表するフライドチキンのチェーン店・キョチョンチキン(Kyochonチキン)がここ、梨泰院にフラッグシップストア(旗艦店)『キョチョンピルバン(キョチョン筆房)』をオープンし、いま話題となっています。入口の扉には大きな筆があり、手前に引くと扉が開くなどユニークな筆をテーマにしたコンセプトで、来店したお客さんの魅了します。高級感あふれる雰囲気で、いままでにない鶏料理を肴に一杯、という方にはおすすめのお店です。
梨泰院世界飲食通り(이태원 세계음식거리)
ソウル江北エリアの中心に聳える南山。その南山の南西の麓には「解放村」(ヘバンチョン)と呼ばれる一角があります。解放村の「解放」とは1945年、日本からの植民地支配から解放された光復(クァンボク)のことを意味します。植民地支配から解き放たれ、海外からは多くの帰国者が、そして韓半島が南北対立の様相となると38度線以北から南へと逃れる人々がここに定住するようになり町が形成され、次第に「解放村」と言われるようになったといいます。
山の麓にある狭い路地裏には長い歳月を経てきた大小さまざまな家々が軒を連ね、一昔前のソウルの街並みを彷彿とさせます。
近年では老朽化した建物をリモデリングして個性あふれるカフェやレストラン、工房、独立書店などが続々オープン、そんなお店を見て回るだけでも楽しいエリアに成長しています。
解放村のおすすめ観光スポットと言えばまず最初に思い浮かぶのがここ、厚岩洞(フアムドン)の108階段。地元の人々が日常行き来するこの階段は、傾斜が急で延々と続くことから上り下りも厄介な階段でしたが、2018年、この階段の横に斜行エレベーターが設置され格段に便利となり、またさまざまな韓国ドラマやテレビ番組のロケ地として登場し、いまでは人気観光スポットになっています。
ハ・ジウォン、ソ・ジソプ、パク・イェジン、チョ・インソン出演韓流ドラマ『バリでの出来事』(SBS・2004年)、韓国を代表するコメディアンのユ・ジェソクさんがMCを務めるバラエティー番組『ユ・クイズON THE BLOCK(ユー・クイズ・オン・ザ・ブロック)』(tvN・2018年~)など様々な番組がここでロケを行い、現在もここ厚岩洞ならではの雰囲気をSNSで発信しようと多くの人々がひっきりなしにやってきます。
そして次のおすすめは長い歴史をもつ伝統市場・新興(シンフン)市場。一時期、空き店舗ばかりとなりうら寂しい市場となってしまいましたが、都市再生事業によりかわいらしいお店が次々とオープンし、MZ世代が大挙やって来る新たな名所に姿を変えています。
最後にご紹介する解放村おすすめのスポットはルーフトップ。
解放村は南山の麓の傾斜のある地域にあるため、見晴らしがよい場所があちらこちらにあります。そんな地形を生かして、ルーフトップを売りにするカフェやバー、レストランが数多くあります。気に入ったお店の屋上でソウルの街を眺めながら憩いのひと時を過ごす、これからの時期、そんな時間もいいかもしれません。
ソウルの過去と現在、そしてソウルを象徴するランドマーク・南山ソウルタワーも一望できる南山の麓のルーフトップで、陽が沈む夕焼けの美しい風景や夜景をぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。
解放村(해방촌)
※上記の内容は2023年6月現在の情報です。今後変更されることがありますのでお出かけ前に必ずご確認ください。