韓国を旅していると必ずといっていいほど立ち寄る「コンビニ」こと、コンビニエンスストア。
韓国では「ピョニジョム（便宜店）」と呼ばれているコンビニですが、一度店内に足を踏み入れると、興味をそそる新商品や定番商品がところ狭しとディスプレイされ、日本にはない商品などもあり、眺めているだけでも楽しくなってきます。
今回はそんな韓国にあるコンビニで売っている様々な商品の中から厳選し、韓国観光公社外国語サービス『VISITKOREA』が海外から観光でやって来た方々にぜひおすすめしたい韓国コンビニの人気商品をご紹介したいと思います。次の韓国訪問に向けてCheck it out！

カップラーメン・カップ麺

世界ラーメン協会（WINA・World Instant Noodles Association）が推計した国民一人当たりのインスタントラーメン年間消費量（2021年）で約87食のベトナムに続き、約73食で第2位に輝いた韓国。そんな韓国だけあって韓国のコンビニでも様々なカップラーメン・カップ麺が販売されています。
チーズやキムチの入ったラーメンは定番ですが、それ以外にも最近では激辛の麻辣味や胡椒・長ネギ風味といった今までにないカップラーメンも新発売されていますので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ロッテグループのコンビニ・韓国セブン-イレブンなどで販売している『長ネギラーメン（대파라면）』は刻みネギが盛りだくさん、ピリ辛で深い味わいが自慢の一品。二日酔いでイマイチ食欲がない時にもピリ辛の味わいが食欲をそそります。
またＧＳリテールのコンビニ・GS25では『オモリキムチチゲラーメン（오모리 김치찌개 라면）』を販売、熟成キムチが入ったピリ辛のキムチチゲ味が人気でヒット商品にとなっています。
もし辛いカップ麺がダメという方には、『ジンラーメン（マイルド＝순한맛）』、『天ぷらうどん（튀김우동）』、『サリコムタン麺大盛（사리곰탕 큰사발면）』がおすすめです。

おにぎり

韓国で「三角キンパプ」と呼ばれるおにぎりは、日本同様、コンビニの定番商品のひとつ。
お財布にやさしい値段で手軽に食べることができ、具も様々なものがあるので、選んで食べる楽しみもあります。
韓国で不動の人気を誇るおにぎりは「チャムチマヨ」ことツナマヨ。ツナにマヨネーズを和えた具の味わいは最高です。
他にも人気おにぎりとしては、韓国南西部・食の都として有名な全州（チョンジュ）を代表する料理・全州ビビンバ風のおにぎり「全州ビビン」。コチュジャン味のご飯の中に味付け挽肉が入って大変美味です。
また、おにぎりを食べるときはカップ麺もお忘れなく！

燻製たまご・ゆでたまご

韓国のチムジルバンに行くとよく食べるものといえばこれ、「焼いたたまご（구운 계란＝クウンケラン）」こと、燻製たまご。
韓国のコンビニでも定番商品として販売されているので、見かけたことがある方も多いかもしれません。褐色の白身は弾力があり食感抜群、そして真ん中にある完熟の黄身は香ばしくクセになってしまう味わいです。お腹が空いて、ササっと何か食べたいときに栄養満点で最高の一品です。
韓国のセブン-イレブンでは『焼いた卵（구운란）』·『燻製卵（훈제란）』、CUでは『東医燻製卵（동의훈제란）』という名前で販売されています。またGS25では塩味が効いた味付けゆでたまご『感動卵（감동란）』も販売されており人気です。
チムジルバンに行く機会があれば、燻製たまご・ゆでたまごと一緒に韓国の伝統的な飲み物・シケ（シッケ）がおすすめ！セブン-イレブンで販売中の缶入りシケ『スミネ・チャンチジプシケ』は、韓国のベテラン俳優で料理系のバラエティー番組に数多く出演するキム・スミさんとコラボした商品で、手作り感あふれる美味しいシケを味わうことができます。

コンビニ X 有名店コラボ商品

韓国のコンビニで近年人気を博しているものといえば、有名レストラン・食堂とのコラボ商品。いずれの商品もインターネット上でのレビューがきっかけで話題となり、ヒット商品となることが多々あります。
セブン-イレブンでは済州島の黒豚専門店として有名な『熟成到（スクソンド）』とコラボし、『熟成到ハイボール』『熟成到レモンセルツァー』がヒット商品になっています。
またGS25ではソウルのホットプレイス・聖水洞（ソンスドン）の人気カフェ『BELOW』とのコラボ商品で、しっとりとした食感が絶妙な『クリームカヌレ』が人気です。

コンビニ X F&Bコラボ商品

韓国でいま流行の食品や飲み物を知りたければ、スーパーなど大型店に行くよりコンビニをチェック！近頃コンビニで人気を博しているものといえば、F&B・食品飲料メーカーとコラボした商品。
韓国セブン-イレブンと済州牛乳とのコラボから生まれた『済州牛乳モナカアイスクリーム』は、済州の大自然の中で育った乳牛から搾乳した原乳を使い、牛乳本来の濃厚な味わいが楽しめる逸品です。
またGS25と手作りバターブランドBOULANGERIE BEURRE（ブール・ブーランジェリー）とのコラボ商品『バタービール』やパンの重さの80％がなんと生クリームという『延世牛乳クリームパン』（CU）なども人気で、今までにない斬新なコンセプトのコラボ商品がいまコンビニで飛ぶように売れています。

様々な味わいの饗宴・フレーバーミルク

韓国のコンビニの店内にある牛乳（ウユ）のコーナーを見ると、色とりどりのパッケージのフレーバーミルクが並んでいます。
入るコンビニで必ず目にする定番フレーバーミルクといえば、「バナナウユ」として長年人気のバナナ味牛乳。エスプレッソコーヒーとココアをブレンドし甘さの中にもほろ苦さがあるモカ牛乳、スイカの濃縮果汁を加えたスイカ牛乳、ミントの香りが爽快なミントチョコ牛乳、甘酸っぱいイチゴの味がすばらしいイチゴ牛乳、かわいいミニオンズのパッケージで人気のチョコ牛乳、韓国産の米粉をブレンドした白米牛乳などユニークなフレーバーミルクが数々あり、選ぶのも迷ってしまうほどです。
韓国のZ世代にはパステルカラーの舌をペロッと出したスマイルマークのパッケージの『Knotted Milk』が大人気です！

トッポッキ

韓国の人々のソウルフード、トッポッキ。
韓国のコンビニでも具材と水をカップに入れ、電子レンジでチンすれば手軽に味わえる即席トッポッキが販売されています。
コチュジャンソースがベースのスタンダードなトッポッキ以外にも、コチュジャンにクリームソースを加えここ数年韓国で大人気のロゼトッポッキ、韓国のジャージャー麺にかかっているあの黒いソース・チャジャンソースがベースのチャジャントッポッキ、薄切りの牛肉入りのチャドルトッポッキなど、さまざまな新商品があり食欲をそそります。
もしトッポッキの辛さが苦手という方には、コンビニでもおつまみとして売っているストリングチーズを加えると辛さが和らぎ、マイルドな味わいになりますのでお試しあれ！

アイスクリーム

YouTubeで話題のアイスコーヒー味の氷菓子『トウィサニャン』（暑気払い）、バニラアイスに小豆餡が入り、たい焼きを彷彿とさせる鮒の形をした「安くて（量が）多い（싸고 많고）」SAMANCO（싸만코）シリーズのモナカアイス『プンオSAMANCO』、アイスバーの定番で最近では海外にも輸出されているメロン味のアイス『MELONA（メロナ）』など、長年韓国の人々に愛されてきた国民的人気のアイスも、コンビニにはたくさんあります。どれを選んでも美味しいものばかりなので、コンビニに立ち寄ったらデザートがてら一つ食べてみてはいかがでしょうか。

地元の特産を使った商品

韓国ならではの味を体験してみたいという方にも、韓国のコンビニはおすすめのスポット！
韓国各地の特産を使った新製品も近年、韓国のコンビニでよく売られています。

セブン-イレブンでは韓国南東部・慶尚北道（キョンサンブクド）尚州（サンジュ）特産の干柿・尚州コッカムを使った韓国伝統の飲み物・『尚州コッカム水正果（スジョングァ）』や、江原道（カンウォンド）原州（ウォンジュ）の名山・雉岳山（チアクサン）の麓で育った甘く美味しい桃を使った『ハニーポクスンア（桃）エード』を販売、人気を博しています。
またEmart24では米の名産地・京畿道（キョンギド）利川（イチョン）の米を使いご飯粒の食感が味わえるコーンアイス『利川米（サル）コーン』を販売、根強い人気のある商品です。

ビーガンフード

近年世界的な旋風を巻き起こしているビーガンフード。韓国のコンビニでもここ数年、ビーガン関連食品の販売が20倍以上に急増し人気を博しています。環境にやさしく、動物の保護にもつながることからビーガンフードに対する人々の関心は年々高まっていく一方ですが、韓国のコンビニでもおにぎり・菓子・シェイクなどさまざまなビーガンの方向けの商品が続々登場しています。
CUでは大豆など植物由来の原料で出来たツナの代替品を使ったおにぎり『菜食主義 菜食マヨ（채식주의 채식마요）』、GS25では植物性の代替肉を使ったトッポッキ『ベジガーデン（배지가든）』シリーズの2商品（辛いトッポッキ・チャジャントッポッキ）を販売しています。
民間の株式会社組織の認証機関・韓国ビーガン認証院（Korea agency of Vegan Certification and Services）から承認を受けたセブイレブンのビーガンクッキーは、栄養・味ともに素晴らしいと大好評です！

※上記の内容は2023年6月現在の情報です。今後変更されることがありますのでお出かけ前に必ずご確認ください。