K-ドラマに登場する料理
ドラマと同じくらい興味深い「韓国の味」
韓国ドラマの人気がかつてないほど高まっている。『キングダム』『イカゲーム』 『ヴィンチェンツォ』『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』をはじめとする韓国ドラマは、しっかりとしたストーリーラインと社会問題に対する鋭い指摘、独特の素材などで世界から注目されている。これとともに、韓国ドラマで登場人物が食べている韓国料理への関心も高まっている。K-ドラマに出てきた場所と料理のほか、あわせて行きたいおすすめのスポットもご紹介する。
『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のキンパプ
ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』は2022年にNetflixで大人気を博した。大手法律事務所の新人弁護士で、自閉スペクトラム症を持つ主人公のウ・ヨンウは、持ち前の天才的な頭脳を活かして法廷の内外で様々な障壁を乗り越えていく。ウ・ヨンウにとって「キンパプ」は、1日3食を解決してくれるありがたい食べ物。「ウ・ヨンウキンパプ」という店を営んでいる彼女の父親は、娘のためにいつも真心を込めてキンパプ弁当を作っている。
スウォン(水原)のヘンニダンギルにある「ウ・ヨンウキンパプ」のロケ地は、実際はキンパプ屋ではなく撮影のために借りた場所。もともとは日本食の店で、撮影が終わった後も「ウ・ヨンウキンパプ」の看板はそのままにしてあったため、多くのK-ドラマファンが訪れていた。そして2023年12月にドラマと同じような本物のキンパプ屋がオープンし、多くの関心が寄せられる中で営業を続けている。
「ウ・ヨンウキンパプ」 のロケ地だったソホキンパプからスウォンファソン(水原華城)の城郭に沿って東に10分ほど歩くと、そばキンパプやスウォン(水原)カルビキンパプ、健康野菜キンパプなど様々なキンパプを扱う店がある。そばキンパプは韓国産のそば麺や卵、ごぼうを海苔で巻いたキンパプで、分厚い卵焼きとあっさりしたそば麺、甘いごぼうがよくマッチして食欲を高める。スウォンカルビキンパプは豚カルビ入りのキンパプで、豚カルビがたっぷり詰まったキンパプからは甘くて深い味わいが感じられる。