人気急上昇のスイーツ、薬菓

最近若い世代の間で人気を集めているスイーツ、薬菓クッキー

最近若い世代の間で人気を集めているスイーツ、薬菓クッキー

最近若い世代の間で人気を集めているスイーツ、薬菓クッキー

最近若い世代の間で人気を集めているスイーツ、薬菓クッキー

薬菓クッキーとともに人気のスイーツ、よもぎ黄な粉餅ティラミス、よもぎクッキー

薬菓は、蜂蜜、小麦粉、水、サラダ油、酒などを混ぜて練り、型で成形して油で揚げる韓国の伝統菓子。砂糖が一般に普及する前の高麗時代には薬とされた貴重な蜂蜜が入っているため、「薬菓（薬になるお菓子）」と名付けられた。甘いものがあまりなかった時代には上品な甘みが楽しめる貴重なおやつだったが、現代では様々なスイーツが登場したせいで、長い間若い世代からはあまり注目されなかった。

だが、最近になって若い世代の間で薬菓は絶大な人気を誇るようになった。ソウル・クァンジャン（広蔵）市場の有名な薬菓店には若者が絶え間なく訪れており、全国的に名が知られる薬菓の名店は客が殺到してなかなか買えないため「ヤッケティング（薬菓とチケッティングの合成語）」という言葉まで登場している。SNSでは、若い世代がヤッケティングの成功を自慢する投稿がよく見られる。

この薬菓ブームに乗って、薬菓を活用した新しいスイーツが続々登場している。薬菓クッキー、薬菓フィナンシェ、薬菓アイスクリームなど、様々な薬菓スイーツがスイーツ専門店はもちろん、コンビニでも発売されている。中でも薬菓クッキーは、柔らかいクリームチーズとモチモチとした薬菓の組み合わせで、薬菓スイーツの中で最も人気を博している。

薬菓を含めた韓国の伝統菓子は、海外でもブームを巻き起こしている。東南アジアや台湾のECプラットフォーム「Shopee Korea」では、2023年上半期の韓国伝統スイーツの注文量が前年同期比53％増を記録した。特に、薬菓の注文量は前年比で450％成長しており、東南アジアの主要マーケットを通じて、薬菓の人気を実感することができる。

丸く美しい形のスイーツ、ケソンジュアク

まるでアート作品のように美しいケソンジュアク

りんごのコンポートがトッピングされたケソンジュアク

りんごのコンポート、みかん、チーズと干し柿がトッピングされた多彩な味のケソンジュアク

りんごのコンポート、みかん、チーズと干し柿がトッピングされた多彩な味のケソンジュアク

花の形をしたナツメがトッピングされたケソンジュアクと桔梗の根入り羊羹

薬菓に続き、伝統的なスイーツ「ケソンジュアク」が若い世代の心を魅了している。ケソンジュアクは、高麗の首都ケソン（開城）地域で食べられていた韓国の伝統菓子で、作り方は次の通り。まず、もち米粉に小麦粉とマッコリを加えて練った生地を丸く成形した後、上部を軽く押さえて飾りをのせるスペースを作る。生地を油できつね色になるまで揚げた後、艶が出るように水飴を塗り、軽く押さえた上部にカボチャの種、ナツメ、ナッツなどをのせて柿の形にすると、きれいで美味しいケソンジュアクの出来上がり。

ケソンジュアクは水飴を塗ってシナモンパウダーをまぶしてあり、甘くてもったりした味で、外はサクサク中はもっちりした食感が特徴的だ。最近では、フルーツやクリームチーズ、チョコレートなど若い世代の好みを反映した様々なトッピングのケソンジュアクが人気を集めている。トッピングによって多彩な味が堪能できる上に、見た目も多様で好みに合わせて選ぶ楽しさがある。

美しく装飾が施されたケソンジュアクは、独特の上品さがある。おもてなしの一品として、あるいは贈り物として最適で、インスタ映えする写真を撮ってSNSにアップするのにもうってつけのスイーツだ。