2025/02/20
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スウォン(水原)王カルビは、味付けした牛カルビが使われるので、季節問わず一年中いつでも美味しく食べることができる。
スウォン(水原)の各地に、王カルビの老舗が点在している。
スウォン(水原)を代表する料理の一つ、スウォン(水原)王カルビは、大きな牛の肋骨に薄く切った肉をくるくる巻いて提供する料理で、塩味をベースにしたタレに肉を漬け込んでいるため、柔らかい食感が楽しめる。
スウォン(水原)王カルビは、1945年にオープンした「ファチュノク(華春屋)」というヘジャンクク(酔い覚ましスープ)屋で誕生した。店がスウォン(水原)牛市場の隣にあったため、ヘジャンククに牛カルビをふんだんに使ったところ、他店に比べて牛カルビがたっぷり入っていると人気を集めた。その後、ファチュノク(華春屋)はヘジャンクク以外にお客さんに喜んでもらえる新メニューを開発しようと考案を重ねた末、1956年から味付け牛カルビの一種のスウォン(水原)王カルビを提供し始めた。
その後、ファチュノク(華春屋)は、有力政治家も訪れるようになり、全国的に名を馳せた。パク・ジョンヒ(朴正煕)前大統領もファチュノク(華春屋)で王カルビをよく食べたといわれている。
1980年代初めにファチュノク(華春屋)が廃業すると、そこで働いていた料理人たちがスウォン(水原)のあちこちに散らばり王カルビ専門店をオープンした。その後、スウォン(水原)王カルビはスウォン(水原)を代表する名物料理として定着し、現在スウォン(水原)には30店以上の王カルビの大型専門店があり、賑わいを見せている。またスウォン(水原)歴史博物館には、昔のファチュノク(華春屋)が再現されている。
スウォン(水原)王カルビは、他の地域のカルビに比べると、2つの面で大きな違いがある。まずは味付けだ。カンジャンの塩味と砂糖の甘さがメインの一般的なカルビの味付けとは異なり、スウォン(水原)王カルビではカンジャンの代わりに再生加工塩(天日塩を水に溶かして不純物を取り除き、再結晶化した塩)を味のベースにする。再生加工塩と砂糖を6:1で入れて基本調味料を作り、さらにコショウ、ごま油、おろしニンニクなどを加えて味を完成させる。
また、大きさにも特徴がある。スウォン(水原)王カルビの大きさは、他の地域のものとは明らかに違う。スウォン(水原)王カルビと同じ時期に誕生したイドン(二東)カルビは、牛の肋骨が3~5cmしかないのに対し、初期のファチュノク(華春屋)の肋骨は長さが17cmにも及んだという。今はそれよりは小さくなったが、それでも10cmを軽く超えている。「王カルビ」と呼ばれる所以だ。
牛カルビは、牛の背骨を中心に首から腰まで13本の骨が左右対称に繋がっている。中でもスウォン(水原)王カルビに使われる部位は、中央の骨に限られる。赤身と脂身のバランスがほどよく、最も豊かな味わいが楽しめる部位だからだ。
スウォン(水原)王カルビには真心が込められている。肋骨の周りの脂肪や筋膜をすべて取り除かなければならないので、他の部位に比べて手間と時間がかかるからだ。スウォン(水原)王カルビは、こうして丁寧に骨の手入れをした後、肉を薄く切ってタレに漬け込み、しっかり味の付いた肉を骨にくるくる巻いて完成させる。
ちなみに、真ん中の骨を基準に前の方の骨はカルビの蒸し物、後ろの骨はカルビタンに使われる。スウォン(水原)王カルビのお店でカルビの蒸し物やカルビタンがメニューに多いのはそのためだ。
スウォン(水原)王カルビは、基本的にご飯と一緒に食べるが、水冷麵やビビン冷麺などと一緒に食べるとより一層美味しさが増す。
韓国固有の食べ物である冷麺は、水冷麵とビビン冷麺に大きく分けられる。水冷麵は、肉を煮込んだ冷たい出汁、またはに大根の水キムチの汁に麺を入れたものだ。ビビン冷麺は、ピリ辛味の麺料理で、調味料にはコチュジャン、酢、唐辛子粉、おろしニンニクなどが入る。