2025/02/20
338
0
0
牛肉のチヂミは、四季を通して楽しめる料理だ。ただ、チヂミは焼きたてのものが最も美味しい。
光州(クァンジュ)には牛肉のチヂミで有名な食堂がたくさんある。
かつて、韓国人にとってチヂミはお年寄りの誕生日やソルナル(旧正月)、チュソク(旧盆)、祭祀、葬儀など慶事と弔事の時のみ食べられる料理だった。昔は小麦粉や油、卵など、チヂミの材料が高価だったためだ。特に、油は手に入りづらかったため豚の脂身を溶かして使ったと言われる。
今は昔に比べてチヂミの材料を手に入れやすくなった。しかし、お客さんのために作るおもてなしの料理だという位置づけは今も変わらない。チヂミは依然として重要な日に作って食べる料理の一つで、今もソルナル(旧正月)や秋夕(チュソク)になるとチヂミを作る家庭がたくさんある。
韓国でチヂミが慶事と弔事の時に欠かせない料理となったもう一つの理由は、簡単で早く作れるためだ。薄切りにした肉や魚に小麦粉やでんぷんをまぶした後、卵の衣をつけてきつね色になるまで焼けば完成だ。
韓国の伝統市場に行くと、チヂミのお店をよく見かける。しかし、牛肉のチヂミを専門として、その場で焼いてくれる食堂はほとんどクァンジュ(光州)市に集まっている。
クァンジュ(光州)の牛肉のチヂミの専門店で牛肉のチヂミを注文すると、従業員が材料をテーブルの方に持ってきて上手にチヂミを焼き始める。お客さんはどのような材料で、どのようにチヂミを作るかを目の前で見ることができる。また、焼きたての温かいチヂミを食べることができて、厨房で作られたチヂミをもらうより一段と美味しく食べられる。
クァンジュ(光州)の牛肉のチヂミは主に韓牛の前すねで作る。前すねは牛の希少部位の一つで、700㎏級の牛1頭から600~700gの塊が4つぐらいしか取れない。肉汁が豊かで脂肪が少ないため人気のある部位の一つでもある。また、 前すねはロイシンを多く含んでいるが、これは体内でタンパク質の合成を促し筋肉分解の抑制にも役立つ。
繰り返しになるが、牛肉のチヂミは焼きたての温かいものが最も美味しい。クァンジュ(光州)で牛肉のチヂミが有名になったのは、お客さんのテーブルの前で焼いて出す方法を採択したためだ。
こんがりと焼けた牛肉のチヂミはねぎの和え物と一緒に食べるのが一般的だ。ピリ辛のねぎの和え物は食欲をそそるとともに牛肉のチヂミの脂っこさも和らげてくれる。牛肉のチヂミの固有の風味を楽しみたいなら、塩をつけて食べることもお勧めする。食堂によっては、淡水エビの塩辛(きれいな淡水でのみ採れるエビで作った塩辛)を出すところもあるが、これも珍味だ。一部の食堂ではカプサアオノリ入りトッククも販売するが、牛肉のチヂミを食べた後のシメにお勧めだ。