2025/02/20
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秋に収穫した穀物で酒を造ると翌年の2月に味わうことができたが、最近は穀物の貯蔵技術の発展や生産設備の整備によって一年中いつでも購入することができる。
ソチョン(舒川)郡ハンサン(韓山)面一帯に位置する70余りの酒蔵とハンサン・ソゴクチュ(韓山素麯酒)ギャラリー(チュンチョンナム道ソチョン郡ハンサン面チュンジョルロ1173ボンギル21-1)でハンサン・ソゴクチュを販売している。
韓山素麯酒(ハンサンソゴクチュ)は、朝鮮時代のさまざまな文献にその製法が記録されている、由緒ある伝統酒。とりわけ漢山地域では、国を失った百済(ペクチェ)の遺民たちが喪服をまとい、この酒を仕込みながら亡国の悲しみを慰めたという、切ない伝説が語り継がれている。こうした伝説を背景に、地域の人々は1500年もの歴史を持つ酒として誇りをもっているという。歴史的記録と地域に息づく物語が重なり合った、韓国の代表的な伝統酒だ。
ハンサン・ソゴクチュ(韓山素麯酒)は清酒の一種で、アルコール度数は18度だ。清酒とは米や小麦、麦などの穀物を麹で発酵させてもろみを作り、酒粕を濾して製した澄んだお酒のことをいう。簡単に造ってすぐ飲むことができたマッコリとは違い、数段階の工程を経て丁寧に造るため、主に上流階級が飲んだという。
ソゴクチュ(素麯酒)は大きく2種類に分けられる。一つは酵母が生きている「生酒」、もう一つは常温でも長期保存できる「火入り酒」だ。そのうち生酒は冷蔵保存が必須。常温で保存すると瓶内で発酵が進み、時間の経過につれて味が変わってしまうからだ。火入り酒は、醸造後に殺菌処理を行い保存性を高めたものだ。それ以上発酵が進まないため品質の安定化に役立つが、醸造酒本来の味わいや香りが損なわれる短所がある。
ハンサン・ソゴクチュ(韓山素麯酒)の主原料はもち米とうるち米、そして麹だ。まずうるち米を粉にして強飯を作り、これを麹と混ぜて発酵させるともろみになる。このもろみに再びもち米強飯と麹を加え、二次発酵を行う。その際、力価、つまり麹の糖化作用が弱ければ麦芽を入れて糖分を引き上げる。通常、この過程で水を加えてアルコール度数を調整するが、ハンサン・ソゴクチュ(韓山素麯酒)は本来の味わいと香りをさらに引き立てるため、仕込み水以外には加水しない場合が多い。この状態で赤い唐辛子を入れて100日間熟成するとソゴクチュが出来上がる。
ちなみに同じソゴクチュでも酒蔵によって使用する原料の種類や割合が異なる。主原料だけで醸造するところもあれば、大豆、麦芽、野菊など、色んな材料を加えて独自の味わいや香りを造り出す酒蔵もある。
ソゴクチュの主原料であるもち米の特性上、アルコールの発酵が終わった後もブドウ糖が酒の中に残っているため、ソゴクチュ(素麯酒)は通常かなり甘口だ。またキレ味が良いので味付けの強い料理や脂っこい料理よりは、ユッケ、しゃぶしゃぶ、牛肉の寄せ鍋のようにさっぱりした料理と相性が良い。
チュンチョンナム(忠清南)道ソチョン(舒川)郡ハンサン(韓山)面一帯には70余りの小さな酒蔵と販売場が集まっている。いずれもハンサン・ソゴクチュ(韓山素麯酒)を造る酒蔵だ。ハンサン・ソゴクチュ(韓山素麯酒)で大韓民国食品名人に指定されたウ・ヒヨル名人もハンサン面で販売場を運営している。
好みのソゴクチュを見つけたい人はハンサン・ソゴクチュ(韓山素麯酒)ギャラリーを訪ねてみよう。ハンサン・ソゴクチュ(韓山素麯酒)ギャラリーは、ハンサン・ソゴクチュ(韓山素麯酒)を造る酒蔵の銘柄を一堂に揃えている。またソゴクチュ(素麯酒)造り体験やハンサン・ソゴクチュ(韓山素麯酒)を紹介する案内プログラムなどを運営している。