2023/07/11
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Traditional Market
インチョン
西洋の文物をいち早く受け入れた仁川初の近代市場

[シンポ(新浦)国際市場]
小さな漁村だった仁川が、今のような大都市になったのは1883年に開港してからです。朝鮮の首都ハニャン(漢陽)に近く、海上交通と陸上交通が交わる地理的な利点から最初に門戸を開いたこの町に、たくさんの外国人が集まり、最大の港湾都市となりました。仁川初の近代常設市場とされるシンポ(新浦)国際市場も、当初はここに定着した日本人や中国人、西洋人に野菜などを売る八百屋から始まりました。オーナーはほとんどが中国人で、山東省一帯から取り寄せた白菜や大根、玉ねぎなど、各種の野菜を栽培して販売しました。1970年には、韓国にはない珍しい外国の商品が輸入されることになり、「新浦洞にないものは他の場所でも手に入らない」と言われるほど繁盛しました。開場から100年以上経った今は、国際旅客ターミナルの成長に伴って全国から人々が訪れる仁川の代表的な市場となりました。

[シンポ(新浦)国際市場]
野菜や果物、海産物、おかずなど、品目によって区域が分けられており、初めて来た人でも分かりやすい新浦市場には、新鮮でおいしい食べ物がたくさんあります。タッカンジョンや餃子、カルグクス、チョルミョン、コンガルパン、スンデ、天ぷら、ニベの刺身やスープなど、必食のB級グルメが数えきれないほどです。市場ならではの味を楽しむためにお腹を空かせて訪れることをおすすめします。シンポ(新浦)国際市場の2階に上がると「思い出の新浦旧道」があります。市場の初期の頃の写真や絵があるところで、狭い廊下に沿って鑑賞していると、豊かではないけれど人情あふれていた市場の歴史を感じることができます。市場をくまなく見て回るには、シンポ(新浦)国際市場支援センターで観光マップをもらっておくといいでしょう。

出典:韓国観光コンテンツラボ
住所:インチョン広域市チュン区ウヒョンロ49ボンギル11-5
利用時間:店舗によって異なります
定休日:店舗によって異なります
アクセス:地下鉄1号線インチョン駅1番出口から徒歩6分、東仁川地下歩道徒歩15分/水仁盆唐線シンポ駅4番出口から徒歩3分
【シンポ(新浦)国際市場のグルメTOP3】

タッカンジョン(鶏唐揚げのソース和え)
シンポ(新浦)国際市場で一番有名なB級グルメは何といってもタッカンジョン。カラッと揚げた鶏肉をピり辛の唐辛子などを入れて味付けをしたものですが、他の地域のタッカンジョンとは違って骨付きのものが基本です。思ったより辛いので、辛いものが苦手なら、コンガルパンを一緒に買って食べるといいでしょう。
コンガルパン
その場で作ってくれますが、常に30~40分は並んで待たなければなりません。コンガルパンが冷めるまでの7分間を厳格に守っているからです。カリっとしてさっぱりした甘さの魅力に惹かれた人々は「山東饅頭」の前にずらっと並びます。週末は1人2個まで購入可能です。
チョルミョン
仁川はチョルミョンの発祥地としても有名です。工場で冷麺を作る途中、失敗して太い面を作ってしまい、それをキャベツや豆付きもやしと一緒に辛いタレであえて新メニューが誕生しました。餃子や天ぷらなどを添えるとさらに美味しくいただけます。
【周辺の見どころ】
ウォルミド(月尾島)
埋め立てられて陸地と地続きである月尾島は、100メートルもない短い通りですが、目の前に広がる海を眺めながら大観覧車に乗ったり、新鮮な刺身を食べたりすることができます。スリル満点のバイキングやディスコパンパンは月尾島の名物。夕暮れの灯台道に沿って歩くと、夕焼けに染まった赤い海を見ることができます。月尾島船着場でクルーズチケットを買って船に乗り、永宗大橋やアラ西海閘門、仁川大橋を眺めるのもおすすめです。
住所:インチョン広域市チュン区ウォルミムンファロ36
利用時間:00:00~24:00
定休日:年中無休

ソンド(松島)セントラルパーク
シンポ(新浦)国際市場から少し離れたところにありますが、海を埋め立てて造られた松島は一度は行ってみたいスポットです。煌びやかな摩天楼が未来都市を連想させます。松島国際都市の真ん中にあるセントラルパークで、その素晴らしさを目に収めることができます。高層ビルの間にある湖で、ボートに乗ったり、遊歩道をゆっくり歩いたりしながら、穏やかな水の流れを眺めるのもいいでしょう。
住所:インチョン広域市ヨンス区コンベンシアデロ160
利用時間:平日10:00~19:00、週末10:00~21:00
定休日:年中無休

出所:韓国観光コンテンツラボ
チャイナタウン
朝鮮末期、仁川港の開港以来、清の治外法権地域となったチェムルポ(済物浦)に中国人が集まって自然と形成されたところ。120年以上の年月の間、華僑固有の文化と風習を守り抜いてきたここは、赤色に飾られた街並みがまるで中国にいるかのような錯覚を引き起こします。ジャージャー麺発祥の地で、白いジャージャー麺や羊肉串、酢豚、直火焼き餃子など、中国本土並みの味を自慢する飲食店がたくさん並んでいます。春にチャイナタウンを訪れるなら、皇帝の階段と宣陽門を通って自由公園まで行ってみましょう。咲き乱れた桜の花を背景に幻想的な写真を撮ることができます。
住所:インチョン広域市チュン区チャイナタウンロ59ボンギル20
電話番号:+82-32-777-1330
利用時間:店舗によって異なります
定休日:店舗によって異なります
