韓国人のソウルフードを味わう
韓国人のDNAに組み込まれた味
「ソウルフード」とは本来、アメリカ南部のアフリカ系アメリカ人のアイデンティティと文化を示す伝統的な料理のことを意味する言葉だった。「魂の食べ物」と直訳したときにグッと心が惹きつけられるため、韓国では「文化に深く根付いた食べ物」あるいは「思い出の食べ物」などの意味へと拡大して使われるようになった。
では、韓国人にとってソウルフードは何か?伝統的な宮中料理から屋台の料理まで色々な食べ物があるが、韓国人が毎日のように食べても飽きないものを挙げるとしたら、ラーメンとキムチが思い浮かぶ。空気のようにありふれているが、魂を満たす深みのある韓国人のソウルフードについてご紹介しよう。
韓国人のラーメン愛
ラーメンは、韓国人にとって一番のソウルフードだ。毎日のように食べても飽きない魅力を持つ。世界ラーメン協会 (World Instant Noodles Association、略称:WINA)によると、2022年度の世界のラーメン総需要量(1,212億個)は、2021年(1,181億8,000万個)より約2.6%(30億2,000万個)増加した。韓国は全体のラーメン需要量では世界8位だが、1人当たりの需要量で換算すると、1年間韓国人1当たりの需要量は77個で、世界2位に当たる。だからなのか、韓国人はラーメンに底なしの愛を捧げており、韓国で販売されているラーメンの種類は数十、数百種に上る。
① 基本に忠実、「ラーメン」そのもの
韓国ではラーメンといえば、麵と乾燥具材、スープの素となる粉末を入れて素早く調理できるインスタントラーメンが主流だ。何も入れないラーメンそのものも美味しいが、ねぎと卵を入れると、味が一段とレベルアップする。残りのスープにご飯を入れて食べると、ときには山海珍味より美味しく感じるだろう。
家で作って食べるラーメンも美味しいが、インスタントラーメンを専門に扱う飲食店のラーメンは、またレベルの違う料理として生まれ変わる。水を正確に測って沸かして入れるのでスープの旨味が最高で、強い火力で素早く茹でられた麵は歯ごたえが絶品だ。とくに技巧を凝らしたわけでもなく基本を忠実に守ってつくられた一杯のラーメンは、「インスタントラーメン」の域を超えた、立派な料理となっている。