2025/06/13
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韓国観光
花
夏
蓮花
花園
6月に入り、こちら韓国も初夏の陽気となってきました。街を歩いていてもあちらこちらで夏の花々をよく見かけます。パステルカラーのアジサイをはじめ、青紫色のラベンダー、ピンクや白の花をつける蓮、オレンジ色のノウゼンカズラ、そして黄色いひまわり。夏の花々を眺めていると、心もすがすがしく、晴れやかな気分になってきます。
今回は、一年でいまだけ、香り豊かな夏の花々を満喫できる韓国各地の観光スポットをご紹介したいと思います。
アジサイ(紫陽花)の花は色とりどりのパステルカラーで大きな真丸とした形が印象的な花。生育する土壌によって花の色が変わり、強い酸性の土壌では青い花が、アルカリ性の土壌にはピンク色の花をつけます。
また一般的な鑑賞用より小ぶりで山中などに咲くヤマアジサイ(サワアジサイ)は、甘みがあることから甘茶としても重宝されるアジサイでもあります。


色とりどりに咲くアジサイ(写真:カメリアヒル)
冬の風物詩・ツバキの名所として知られる済州(チェジュ)特別自治道西帰浦市(ソグィポシ)にあるカメリアヒルは、夏のこの時期、アジサイの名所としても有名で、多くの人々が訪れる場所でもあります。
冷たい北風が収まり次第に暖かさを増す4月末ごろになると温室で生育したアジサイが花を咲かせはじめ、6月に入る頃になると露地にあるアジサイが次々と大きな丸い花を咲かせます。温室で育てたアジサイがいち早く花をつけるため、アジサイ祭りの期間も長く、今年2025年のカメリアヒルアジサイ祭りは4月25日から始まり、7月の終わりまで園内いっぱいに咲くアジサイをお楽しみいただけます。


ファームカモミールに咲くアジサイ(写真:ファームカモミール)
韓半島の西に広がる海・西海(ソヘ)沿岸にある忠清南道(チュンチョンナムド)泰安(テアン)は観光スポットが数多くあることで知られる場所で、その泰安にあるハーブテーマ農園・ファームカモミールでは2025年6月14日から7月20日までアジサイフェスティバルが開催されます。
ヨーロッパの庭園を彷彿とさせる園内には様々な色のアジサイがロマンチックな雰囲気を醸し出し、特にアジサイが満開となるメタセコイアの道は「映える」写真が撮れると人気のスポット。
また、ファームカモミールはハーブ足湯に入ったり、ハーブティーも味わうこともできる癒しの観光スポットとしても有名で、韓国観光公社選定・ウェルネス観光地でもあります。ゆっくり癒しのひとときをお過ごしになりたい方には是非訪れて頂きたいおすすめのヒーリングスポットです。
ラベンダーは地中海沿岸原産の代表的なハーブのひとつ。韓国では自生のラベンダーはなく、主に農園で栽培されています。ラベンダーで畑一面紫色に染まるその光景は神秘的で、紫色の畑は幻想的な雰囲気に包まれます。ラベンダーはその香りや薬効が秀でており、エッセンスオイルや香水、ハーブ茶、コスメ、アロマセラピーなど幅広い製品やサービスに利用されています。


ラベンダー畑とラベンダー入りのソフトクリーム(写真:ハーブアイランド)
果てしなく続く畑に紫色に色付いたラベンダーの花々が辺り一面に満開に咲く、そんな素晴らしい光景を眺めてみたいという方には、京畿道(キョンギド)抱川(ポチョン)にある韓国最大規模を誇るハーブ園・ハーブアイランドがおすすめ。
2025年5月1日から6月30日までハーブアイランド恒例の春祭り・ラデボム祭り(ラベンダー&デイジーフェスティバル)が開催され、美しいラベンダー畑を中心に、ラベンダー鉢植え体験、ラベンダー茶収穫体験などさまざまな体験プログラムも行われています。ラベンダー畑をはじめ、一面真っ白に染まるデイジー(ヒナギク)畑、木々も砂もみんなピンク一色で子どもたちに大人気のピンク砂丘など、「映える」スポットもいっぱいあり人気の観光スポットとなっています。


紫色に染まる高敞・清農場(写真:高敞清農場)
韓国南西部・全北(チョンブク)特別自治道高敞(コチャン)にあるファームステイ観光地・清農場(チョンノンジャン)は、異国情緒あふれるラベンダー畑に韓国伝統建築の韓屋(ハノク)があり、他では味わえない趣のある観光スポット。
広大なラベンダー畑を散策したら、韓屋が見えるカフェでひと休み。ラベンダーの香りが絶品のドリンクを飲みながら至福のひとときをどうぞ。
ラベンダーが開花する時期に合わせて、今年2025年は5月23日から6月29日まで高敞清農園ラベンダー祭りが開催されますので、この時期、韓国を訪れる機会があれば是非、清農場へ足をお運びください。
高敞 清農園(고창 청농원)
韓国をはじめ日本や中国といった東洋の仏教文化を象徴する蓮(ハス)は、韓国の芸術作品や寺院でよく見かける花。繁殖力があり種の生命力も強いことで知られる蓮ですが、韓国では700年もの昔の種が今の世に芽吹いたこともあり、その蓮は「阿羅紅蓮」(アラホンニョン)と呼ばれています。
蓮の葉で包んだ蓮の葉ご飯(蓮葉飯)・ヨニッパプ、蓮根の和え物・ヨングンムチム、蓮花茶(ヨンコッチャ)など様々な料理にも供され、郷土料理にもなっています。

白蓮の花が美しい回山白蓮池(左)と回山白蓮地水上ガラス温室(右)(写真:務安郡庁)
韓国南西部・全羅南道(チョンラナムド)務安(ムアン)にある回山白蓮池は東洋最大級の白蓮自生地で、緑色の大きな葉と真っ白な蓮の花が池一面果てしなく広がり、その光景は神秘そのものです。
蓮池の北の畔には蓮の花を模した総ガラス張りの温室・回山白蓮地水上ガラス温室の建物があり、その1階には白蓮池が一望できるカフェが、2階には温室植物園があります。
毎年7月から9月にかけて蓮の花が咲き、見頃は毎年7月中旬から8月初旬にかけてです。なお、今年2025年、ここ回山白蓮池で行われる第28回務安蓮祭りは真夏の酷暑を避け、2025年6月26日(木)から29日(日)まで開催される予定です。


宮南池に咲く蓮の花(写真:扶余郡庁/韓国観光公社旅行インフルエンサー取材団「タニム」5期パク・ジョンへ氏)
韓国の時代劇のロケ地として有名な忠清南道(チュンチョンナムド)扶余(プヨ)にある宮南池も、蓮で有名なスポット。百済時代の離宮(別宮)にある蓮池として知られる宮南池には、畔に建つ東屋や木で出来た桟橋の散策路があり、古の時代を彷彿とさせる美しさが感じられます。一年を通じてここならではの魅力を感じられる宮南池ですが、特に蓮の花が咲く時期がおすすめです。
蓮の花が開花する時期には様々な行事が行われる扶余薯童蓮祭りが行われ、今年2025年は2025年7月5日(金)から6日(日)までの三日間、薯童公園(宮南池)一帯で開催されます。
ノウゼンカズラ(凌霄花=ヌンソファ)は蔓(つる)が木や壁、斜面などに絡みよじ登るつる性植物で、オレンジ色のラッパのような形をした花をつけ、日本でも夏の季語としても知られる花。
ひとつの蔓にたくさんの花が次々と咲き、先に咲いた花が散ってもまた別の花が咲き、長い間美しいオレンジ色の花を楽しむことができます。古の時代には夏でも華麗な花をつけ気品高いその姿から当時の支配階層であった両班(ヤンバン)が好んでいたことに由来して、「両班花」(ヤンバンコッ)とも呼ばれています。


トゥクソム漢江公園西側エリアの道路法面に咲くノウゼンカズラ(写真:ソウル観光財団)
古の時代には両班の邸宅の庭にだけ植えることができたと伝えられているノウゼンカズラですが、今では首都ソウルにある憩いの場・漢江公園でもオレンジ色の美しい花々を鑑賞することができます。
特に永東大橋北端の西側、青丘(チョング)江辺(カンビョン)アパート前の交差点から漢江沿いに走る自動車専用道路・江辺北路の下をくぐり漢江河川敷へと抜けたトゥクソム漢江公園の西側エリアには、下流に向かっておよそ150mほど、江辺北路の法面(のりめん)にノウゼンカズラのオレンジ色の花々が一面満開に咲き、その光景は圧巻です。6月中旬から8月までの間、この漢江縁の歩道脇に咲く花々を眺めることができますが、6月末から7月初めの初夏の時期が見頃でおすすめです。
済州・VICHEOLLINの園内に咲くノウゼンカズラの花(写真:VICHEOLLIN)
澄んだ空気に大自然が広がる韓国南部の火山島・済州にある癒しのテーマパーク・VICHEOLLIN(ヴィチェオルリン)では2025年5月15日(木)から7月15日(火)まで韓国最大規模のノウゼンカズラをテーマにしたフェスティバル『夏の花&ノウゼンカズラ祭り』が開催されます。園内にはノウゼンカズラが満開に咲く花のトンネルをはじめ、美しいアジサイの道やシャスタ・デイジー庭園、バーベナ庭園などがあり、様々な夏の花を鑑賞いただけます。またパーク内ではカヤックや原付三輪車トライクなどアクティビティもあり、楽しいひと時をお過ごしいただけます。
トゥクソム漢江公園西側エリア・ノウゼンカズラのベストスポット
VICHEOLLIN(ヴィチェオルリン)
韓国語でひまわりは「ヘパラギ」。おひさまを仰ぐという名の通り、夏の太陽が燦燦と照りつける場所に大輪の花を咲かせます。アメリカ大陸原産のひまわりですが、ここ韓国では2mほどに成長し、その種は絞ってひまわり油として利用されたり、炒って実の部分をおやつとして食べたりします。


江州ひまわり村のひまわり畑(写真:咸安郡庁)
韓国南東部・慶尚南道(キョンサンナムド)咸安(ハマン)には、村の住民たち自ら立ち上がり耕し種を蒔いて造り上げた江州(カンジュ)ひまわり村があります。
ひまわり畑の風景が素晴らしいと口コミで評判となり多くの人々がやって来るようになった江州ひまわり村ですが、今では毎年夏になると、江州ひまわり祭りを開催しています。
ひまわりの花が咲く広大の畑のほかにも、近くには真っ赤な風車小屋にトラクターがある風景が、そしてヒャクニチソウ(百日草)の畑やたわわに実ったヒョウタンのトンネルなどもあり、村内は情緒ある農村の風景が至るところに広がっています。
なお、今年2025年の江州ひまわり祭りは2025年6月18日(水)から7月2日(水)まで開催されます。


太白クワウ村のひまわり畑(写真:韓国観光公社PHOTO KOREA-キム・ギョンギ氏)
韓国の夏も最近は酷暑となることが多くなってきましたが、中でも江原(カンウォン)特別自治道太白(テベク)は高冷地で夏でも涼しげな風が吹くところ。その太白にある小さな村・太白クワウ村には、100万本のひまわりが村中、辺り一面咲き乱れ、黄色と緑が織りなすその風景は壮観そのもの。
周囲を山々に囲まれた大自然の中、散策しながらひとり静かにひまわり畑を鑑賞していると、日頃の疲れもいつしか吹き飛んでしまいます。太白クワウ村は高冷地だけあって夏場でも平地より気温が低く、真夏の避暑にもおすすめの場所です。
太白クワウ村で行われる今年2025年の太白ひまわり祭り(태백 해바라기축제)は、2025年7月18日(金)から8月17日(日)まで開催され、様々なステージや展示も行われます。
江州ひまわり村(강주해바라기마을)
太白クワウ村(태백 구와우마을)
* 上記の内容は2025年6月現在の情報です。今後変更されることがありますのでお出かけ前に必ずご確認ください。