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洛東江(ナクトンガン)は全長521.5キロメートル、流域面積23,817平方キロメートルの韓国で鴨緑江の2番目に大きい川です。江原道太白市の咸白山(1,573メートル)を発源地とし、上流部では安東を中心として半邊川などのいくつかの支流を成しながら西の方に曲がって流れて行き、再び流れを南に変え、尚州の南で渭川を、善山付近で甘川、大邱付近で琴湖江、南旨付近で南江と合流し、東のほうに流れを変え、三浪津付近で密陽江と合流し再び南の方に流れて行った後、南海に注ぎます。
洛東江は「駕洛国(または伽倻)の東側を流れる川」という意味があります。昔、伽倻の基盤であった慶尚北道の高霊、尚州、善山や、慶尚南道の陜川、宜寧、咸安、固城などの地方は全て洛東江の西側に位置しています。これらの地域を見てみると、洛東江は東側に位置しています。高麗時代に編纂された『三国遺事』では洛東江を「黄山津」または「伽倻津」と表記しました。しかし、朝鮮初期の歴史地理書である『東国輿地勝覧』には洛東江を「洛水」または「洛東江」と表記しています。この本には「洛東江は尚州の東側36里にある」と記録されています。18世紀に李肯翊が書いた『燃藜室記述』にも「洛東江は尚州の東側のこと」と書かれています。この後、金正浩の『大東輿地図』にも「洛東江」という名前で表記されています。このことから現在の洛東江という名前は朝鮮時代初期から使われていたと考えられています。