メニューを注文する際のヒント

韓国料理は肉や魚を使っただしをベースにしたものが多くなっています。また、菜食主義者に配慮したメニューを用意していない飲食店が多いので、お店の人に自分が食べられるものを事前にはっきりと告げ、注文するときに食べられない食材について細かく伝えるのがよいでしょう。言葉が通じないこともあるので、「私は菜食主義者です（저는 채식주의자입니다）」、「肉類、卵、魚介類などは食べられません（육류, 달걀, 해산물 등을 먹지 못합니다）」といった韓国語を、翻訳アプリなどを使って予め用意して行くのもいい方法です。

菜食主義者向けのおすすめメニュー

修行するお坊さんのための料理で、肉は一切使っていません。最近では精進料理が健康食として注目され、専門店がたくさんできているので、お寺以外の場所でも味わうことができ、菜食主義者向けのおすすめメニューとしても脚光を浴びています。    
 

各種ナムルとご飯にコチュジャンやカンジャン（醤油）のタレを加え、混ぜて食べる料理です。一般的に具材には炒めた肉と卵が含まれるため、事前にそれらを入れないように頼んでおく必要があります。    
 

海苔でご飯といろいろな具材を巻いて一口大に切って食べる料理です。具材によって「ツナキンパプ」「チーズキンパプ」などさまざまな名前で呼ばれます。菜食主義者にはニンジン、ゴボウ、ホウレンソウ、たくあんが入った「野菜キンパプ」がおすすめです。お店によっては基本具材としてにハム、卵、カニカマなどが使われている場合がありますのでご注意ください。    
 

大豆を挽いた豆乳のスープに麺を入れて食べる冷たい夏の人気メニューで、菜食主義者にもおすすめのメニューです。お店によっては錦糸卵がのっていることもあるのでご注意ください。    
 

溶いた小麦粉と野菜を合わせて油で焼いたものです。じゃがいものチヂミ、ねぎのチヂミ、きのこのチヂミなど種類も豊富です。ただし、溶き卵が使われる場合がありますのでご注意ください。    
 

どんぐり、そば、緑豆などのでんぷんを煮詰めて固めたものをムクといいます。これを平たく切ってカンジャン（醤油）ダレをつけて食べたり、いろいろな野菜を入れてカンジャンと唐辛子粉を混ぜたタレで和えて食べたりします。また、どんぐりこんにゃくの和え物は甘辛さと野菜のシャキシャキ感がよく合います。    
 

豆腐は「畑の牛肉」と呼ばれるほどおいしく栄養素が豊富です。焼き物、煮物、チゲ（鍋料理のひとつ）など調理法もバラエティに富んでいます。菜食主義者にはカンジャン（醤油）ダレを添えたスンドゥブ、エゴマ油で焼いた豆腐焼きがおすすめです。韓国人が好んで食べるスンドゥブチゲや豆腐の煮付けにはアミの塩辛が使われることが多いため注意が必要です。

ビーガン認証マーク

韓国で買い物をする際にビーガン製品を見分ける方法として、ビーガン認証マークがあります。ビーガン認証マークは、動物性の原材料を使用せず、動物実験を行っていない製品であることを保証します。世界にはさまざまなビーガン認証機関があり、認証機関の審査を通過すれば、該当機関のマークを製品に表示することができます。