歴史遺跡と文化・芸術が調和した市場

[スウォン（水原）南門市場]

[水原]

ソウルの崇礼門が南大門と呼ばれているように、水原華城の4つの城門のうち一番大きくて華麗な八達門も水原の南門と呼ばれています。この南門を一周する道に沿いに位置している9つの市場を南門市場といいます。機械類を取り扱うクチョン（亀川）洞工具市場、文化に触れられる南門ロデオ市場、感性を刺激する南門ファッション1番街市場、生活必需品が網羅されているモッコル総合市場、旨辛な唐辛子横町が特徴のミナリグァン市場、各種の衣類を取り扱っている市民商店街市場、伝統衣装の韓服や生地屋が多い栄洞市場、本格的なスンデが食べられる池洞市場、華城築造当時に朝鮮第22代王・正祖が作ったとされる220年の歴史の八達門市場がそれです。
         

水原で学生時代を過ごした人にどの市場が行くのがいいかと聞くと、10人中9人は南門ロデオ市場を挙げます。一時期、アプクジョンロデオ通りに例えられるほど水原一の繁華街だったところで、10年以上経った今でも、まるで昨日のように記憶に新しいからです。若者向けのファッションと遊興の街だったここは、今では伝統と現代が調和する文化先導型の市場に様変わりしようとしています。八達山の城郭から続く青少年野外公演場では、ミレニアル・Z世代の若者たちが多彩な公演で才能を発揮し、不定期に行われる地元のアーティストによるフリーマーケットは、地域共同体活性化の原動力となっています。コンサートや演劇などの公演が行われる南門ロデオアートホールや水原地域に住むアーティストの作品を展示するロデオストリートギャラリーもぜひ訪れてみたい文化スペースです。ただ単に必要な物を購入する市場ではなく、伝統とアートが調和した歴史・文化体験の場として成長しようとする努力があちこちで見られます。
        
 

住所：キョンギ道スウォン市パルダル区ヘングンロ88
利用時間：店舗によって異なります
定休日：店舗によって異なります
アクセス：八達門バス停留所から徒歩7分、地下鉄1号線スウォン駅から徒歩32分
 

【スウォン（水原）南門ロデオ市場のグルメTOP３】

出典：韓国観光コンテンツラボ

スンデタウン
池洞市場のスンデタウンは、ソウルの新林洞、安養の中央市場とならんで、全国3大スンデ横町として有名です。やわらかくて歯ごたえのあるスンデにシコシコしたコプチャン（ホルモン）、新鮮な野菜がたっぷり盛られており、生の唐辛子が入った元祖唐辛子味噌がポイントです。量が多いので人数よりやや少なめに頼む方がいいでしょう。

タニシの野菜包みご飯
水原の都心の中でタニシをたっぷり入れたサンバプ（野菜包みご飯）が楽しめます。慶尚北道栄州市の農場から直送したタニシで調理する田舎風タニシサンバプの店を探してみましょう。直接漬けた手作り味噌に歯ごたえのあるタニシの身でうま味がさらにアップ。野菜や海苔に包んで食べるとご飯がすすみます。

スウォン（水原）チキン
「これまでこんな味はなかった。これはカルビなのか、チキンなのか？」　映画『エクストリーム・ジョブ』で一層有名になった水原チキン通り。映画に出てくる特大カルビチキンから鉄窯で揚げたフライドチキン、クリームフォンデュチキン、クリスピータンドリーチキンなど、ユニークなチキン料理が揃っています。ここで人生最高のチキンを探してみましょう。
 

【周辺の見どころ】

ファソンヘングン（華城行宮）   
朝鮮第22代王・正祖が父親の思悼世子の墓がある顕隆園に御幸する時に臨時居所として使っていた行宮（離宮）。在位中12年間に13回も御幸し、母親の恵慶宮洪氏の還暦を祝う宴会を開くなど、正祖に縁深いスポットです。合計576間の雄壮で美しいこの宮殿は、広くて歴史的な意味も深いところです。5月3日から10月29日までの間には毎週水曜日から日曜日、華城行宮の夜間開場「タルピッ（月光）花話」が用意されていますので、月光の下での行宮を楽しんでみましょう。

住所：キョンギ道スウォン市パルダル区チョンジョロ825
お問い合わせ：+82-31-228-4480
利用時間：冬期9:00～17:00、夏期9:00～18:00
定休日：年中無休    
 

ヘングン（行宮）洞工房通り   
 華城行宮から八達門まで続くヘングンロ沿いに、小さな工房が30軒近く並んでおり、個性あふれる多くのハンドメイドアイテムに出合えます。アクセサリーや陶磁器、木工芸、レザークラフト、七宝焼き、人形、押し花、ミニチュア、パッチワークなど、様々な分野の作品が並んでおり、見ているだけでも楽しくなります。ソッテや七宝焼きのアクセサリー、マグカップ、風鈴、イニシャル入りブレスレット作りなどの体験プログラムを行っている工房もあり、時間が許せば手作り体験をしてみるのもいいでしょう。
住所：キョンギ道スウォン市パルダル区ナムチャン洞
利用時間・定休日：店舗によって異なります

池洞壁画村  
 韓国のドラマ『あの年、私たちは』で、ヒロインのクク・ヨンスの家がある路地がこの水原池洞壁画村です。壁画村までは道がいくつかありますが、水原華城から蒼龍門の横を通って、城郭道に沿って右側に下りると簡単にたどり着けます。6キロメートルほどの路地のあちこちに7つのテーマの壁画が描かれており、気が向くままぶらぶらと歩いてみるのもいいでしょう。クク・ヨンスの家は、池洞スーパーまで行って左側の路地に進み、その次の分れ道から右に行きます。馴染みのある緑の扉の前で、あるいは向かい側の虹が書かれた壁画の前で記念写真を撮ってみましょう。
住所：キョンギ道スウォン市パルダル区チ洞301-69一帯

出典：韓国観光コンテンツラボ