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韓国の冬といえば、その大陸性気候ゆえ寒さが厳しく観光を敬遠しがちですが、実際に韓国に来てみると、この厳寒に負けず、ダイナミックで様々なイベントやお祭りを楽しむことができる絶好の時期です！
師走になると、韓国の街は至るところクリスマスのデコレーションやイルミネーションで彩られ華やかさを増し、さまざまなイベントが行われ、韓国国内は年の瀬に向けて盛り上がりを見せます。
また除夜の鐘が鳴り響く大晦日の夜から新年最初の日の元日にかけては、 初日の出を観ようとやって来た人々のために東海（トンヘ）・南海（ナメ）・西海（ソヘ）に面した海辺や初日の出がよく見える山などでさまざまなお祭りが韓国全国で開催されます。
このように冬の韓国は厳寒の季節ながら、さまざまなイベントやお祭りが韓国各地で行われ、特に1月から2月にかけては雪や氷をテーマにしたお祭りが、その他にもその地方ならではの冬の文化や冬でしか体験できない地元の名物をテーマにしたお祭りも続々開催されます。
今回はそんな厳寒の韓国で、楽しく心温まる様々な冬祭りを一挙ご紹介したいと思います。

2022年12月の光祭り

アチムゴヨ樹木園五色ピョルピッ庭園展

毎年冬から初春にかけてアチムゴヨ樹木園で開催される光の祭り・アチムゴヨ樹木園五色ピョルピッ庭園展。およそ33ヘクタールに及ぶ野外庭園のいたるところにイルミネーションが施され、数万本の木々が色とりどりに光り輝き、園内は幻想的な景色となります。イルミネーションは毎年テーマが変わり、ライトアップされた庭内の美しさもさることながら、韓国の自然の美しさも同時に感じとることができます。なおライトアップされる時間帯は午後5時から午後9時まで（土曜日は午後11時まで）です。

宝城茶畑光祭り

全羅南道（チョンラナムド）宝城（ポソン）を代表するお祭りといえば、宝城茶畑光祭り。茶畑が広がる会場には電飾で彩られた大型ツリーをはじめ、色とりどりのライトで飾られた様々なテーマのイルミネーションや光のオブジェが設置され、茶畑は辺り一面LED電球でライトアップされるなど、無数の電球で冬の宝城の夜を華やかに彩ります。

初日の出祭り

城山日の出祭り

済州（チェジュ）の日の出の名所・城山日出峰で行われる城山（ソンサン）日の出祭り。
新年を迎えるカウントダウンイベントをはじめパレードやパフォーマンス公演が開催されたほか、お餅が入った温かいトッククが振る舞われたり、花火の打ち上げがあるなど、さまざまなイベントが行われます。
2023年元日に初日の出を見に城山日出峰に登る登山客については安全を考慮し入山規制を行うこととなり、ネット上で事前受付をした500人までが登山可能となります。申し込みは2022年12月20日12:00から城山日の出祭りホームページ（https://www.sunrisefestival.kr・韓国語）を通じて行い、先着500人に限り城山日出峰で初日の出を拝むことができます。

蔚山艮絶岬日の出祭り

韓半島で真っ先に陽が昇るところとして有名な蔚山（ウルサン）の艮絶岬（艮絶串＝カンジョルゴッ）。
ここでは毎年大晦日から元日にかけて、蔚山艮絶岬日の出祭りが開催されます。艮絶岬の近くにはうっそうと生い茂る松林や外高山（ウェゴサン）甕器村などの名所もあります。お祭りは大晦日の夕方からスタートし、さまざまな公演やコンサート、花火の打ち上げ、トッククの炊き出しなど様々な行事が行われます。

虎尾岬韓民族日の出祭り

虎尾岬日の出広場がある虎尾岬（虎尾串＝ホミゴッ）海水浴場は、毎年美しい日の出を見に多くの人々が訪れる場所。例年、大晦日から元日にかけて開催される虎尾岬韓民族日の出祭りでは、新年を祝う音楽公演やヘマジ音楽会、花火の打ち上げなどが行われます。中でも「1万人分トックク作り」という特別行事が行われ、温かいトッククが無料で振舞われ人気を博しています。

正東津日の出祭り「砂時計回転式」

美しい日の出が眺められる海辺として有名な正東津（チョンドンジン）。ここ正東津には大型の砂時計が設置されており、この砂時計の砂が全て落ちるにはちょうど1年かかるように作られています。正東津日の出祭り「砂時計回転式」では年が明ける1月1日午前0時とともにこの大型砂時計をひっくり返し新たな１年を数え始め、花火の打ち上げやステージ公演などが行われます。

鏡浦日の入・日の出祭り

鏡浦（キョンポ）日の入・日の出祭りでは、花火の打ち上げや初日の出にまつわる行事などの様々なイベントが行われます。日の出祭りが開かれる鏡浦海水浴場では、日の出祭りの他にも鏡浦サマーフェスティバルなどの様々な祭りが一年を通じて行われ、いつも多くの人々で賑わっています。

麗水・向日庵日の出祭り

麗水（ヨス）・向日庵（ヒャンイラム）日の出祭りは、毎年水平線の向こうから昇る初日の出を眺めにやってくる人々で大賑わいとなるお祭り。例年、大晦日の夕方から繰り広げられる風物ノリ（プンムルノリ＝農楽）公演をはじめ、願いをこめてろうそくを灯したり風船を飛ばしたりするイベントも行われるなど多彩な行事が行われます。

寒さを吹き飛ばす冬のアクティビティ祭り

平昌マス祭り

平昌マス祭りが3年ぶりに開催されます。会場となる平昌郡（ピョンチャングン）は韓国で最もマスの養殖が盛んな地域です。平昌のきれいな水で育った平昌のマスは身の締まったプリッとした食感が自慢です。平昌マス祭りでは氷に穴をあけてマスを釣る体験イベントが行われます。またマスのつかみ取りやソリ遊びなども楽しめます。アルペンシアリゾートや龍平（ヨンピョン）リゾートスキー場にも近く、ウインタースポーツも一緒に楽しむことができます。

チャラ島シンシン冬祭り

チャラ島シンシン冬祭りは氷上のマスの穴釣りで有名な冬のお祭り。釣ったマスは塩焼きや刺身にさばいておいしく食べることができます。ほかにも雪ソリ遊びや電動ソリ遊び、伝統体験などもお楽しみいただけます。加平はソウル中心部にある龍山（ヨンサン）駅からITX青春号に乗って小一時間ほどで気軽に行ける場所で、また祭り会場の周囲には南怡島（ナミソム）、アチムゴヨ樹木園、プチフランスなどの有名な観光スポットもあります。

氷の国 華川ヤマメ祭り

氷の国 華川（ファチョン）ヤマメ祭りは、ヤマメやカワウソが生息する華川川（ファチョンチョン）で開催される人気のお祭り。厚い氷に穴をあけて楽しむヤマメの穴釣りや体の芯まで冷えるほど冷たい水の中で行われるヤマメのつかみどりは、中でも人気のプログラムです。会場にはお祭りスタッフがあちらこちらで待機しており、ヤマメ釣りが初めての方にも親切に指導もしてくれますのでご心配なく。釣ったり素手でつかまえたヤマメは会場で刺身や塩焼きにして食べることができます。

麟蹄ワカサギ祭り

麟蹄（インジェ）ワカサギ祭りでは、ワカサギの穴釣りなどワカサギをテーマにしたイベントの他、氷上で楽しむ大型ワカサギソリや雪の滑り台なども楽しむことができます。釣ったワカサギは踊り食いや天ぷらにして食べることができます。

太白山雪祭り

太白山（テベクサン）雪祭りは雪と親しむお祭りです。公演や雪の彫刻作品展、ソリ遊びなど、多彩なイベントが行われ、真っ白な雪に覆われた太白山の素晴らしい雪景色をお楽しみいただけます。

済州野火祭り

古の時代、牛を飼育していた済州の人々が、害虫を駆除するとともに翌年牛に食べさせる草が生える牧草地を維持するため野原に火を放った行事を、現代的に発展させた祭りがこの済州野火祭りです。 野火をつける儀式や伝統婚礼の再現など様々な体験プログラムが行われます。

※開催予定の行事でも、当日の天候により、日程やプログラム内容が変更となる場合があります。
※上記の内容は2022年12月現在の情報です。今後変更されることがありますのでお出かけ前に必ずご確認ください。