2023/03/31
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アンニョンハセヨ!みなさん、お会いできてうれしいです。私の名前はLizzie Yeo、ヨ・リジといいます。ホットなスポットがあれば、だれよりもいち早く掛けつけ、SNSで紹介するトレンドセッターとして活動しているバーチャルインフルエンサーで、韓国観光公社の名誉観光大使も務めています。
さてちょっと前ですが、ソウルの中心部・光化門(クァンファムン)広場の近くにある韓国観光公社ソウルセンター内に昨年2022年7月22日にリニューアルオープンした韓国観光広報館・HiKR GROUND(ハイカグラウンド)に行ってきました。K-POPや韓国のドラマが大好きな人がここを訪れたら間違いなく、その魅力にはまってしまう!という素晴らしい場所でした。
ソウルでいま話題のホットプレイスに行って「映える」写真を撮ってみたい!という人にはぜひおすすめしたいHiKR GROUNDを、きょうは私のレポートで詳しくご紹介します!
新しく生まれ変わった韓国観光公社の広報館・HiKR GROUND(ハイカグラウンド)。名前にある『HiKR』には、世界から観光でやって来た人たちに韓国(KR)の人々が笑顔でHi!という挨拶を交わすという意味が込められていて、遊び場・プレイグラウンドのGROUNDを付けて命名したそうです。
観光でやって来た世界中のみなさんを両手を広げて歓迎する、HiKR GROUNDはそんなプレイグラウンドみたいなスペースといったところでしょうか。
建物1階入口の扉を開けると、目の前には天井とほぼ同じ高さの巨大なメディアウォールが壁一面に設置されているのが見えます。そう、これがHiKR自慢の巨大メディアウォール『HiKR WALL』です。
一歩足を踏み入れるとその大きさに本当に圧倒されて、不思議な別世界へ迷い込んだような気分になります。いろんな国の人が伝統衣装を着て登場したり、中にはSF映画にでも出てきそうな近未来的なコスチュームの人も出てきたりと、次々にいろんな人々がパレードをしているようにウォールに現れ、ミレニアムな雰囲気いっぱい。
この他にも韓国各地の観光スポットの映像やK-ドラマなど様々な映像が流れているということなので、また今度来た時もじっくり見てみたいと思います。幅31m、高さ5mという迫力ある大画面ならではの素晴らしさが実感できて本当によかったです。
HiKR WALLを見て楽しんだら、次はその先にある『PICKR』というセレクトショップへ。韓国観光公社の「観光クラウディングファンディング支援事業」の一環で商品化された観光関連企業のグッズをはじめ、今年2023年からはこの他の観光支援事業から生まれた観光商品なども展示・販売しています。韓国の有名観光スポットをモチーフにしたグッズもあるので、時間が足りなくて行けなかった観光スポットのお土産があったら、ここでゲットするのもいいかもしれませんね。
私もいくつか試してみましたが、韓国の雰囲気がいっぱいのアクセサリーが特に気に入りました。韓国の伝統を生かし洗練されたデザインのグッズが多かったのが印象的でした。
また、今年2023年4月からはこのセレクトショップ『PICKR』が入店するHiKR GROUND全体を回ってミッションをクリアするイベント『アリスのプレゼント大騒動』も行われます。
スマアプリ『Realworld』(韓国語・英語対応)をインストールし、1・5階のウェルカムデスクまたは5階の観光案内所で「招待状」を受け取り、印刷されているQRコードをスキャニングすると、ミッションがスタート。すべてクリアするとセレクトショップ『PICKR』で使える割引券がもらえますので、4月以降にご訪問される方はぜひチャレンジしてみてくださいね!
HiKR GROUNDは5階まであるので当然エレベーターもありますが、この日はHiKR GROUNDのいろんなところを見てみたかったので階段で上がってみました。
2階へ上がる階段は明るいバイオレットカラー一色の世界!どこかのゲームに出てきたような目玉がギョロっとしたキャラクターはここHiKR GROUNDのマスコットだそうです。韓国でも子どものような心を持つ大人・キダルトという言葉が一時流行りましたが、自称キダルトの私もこのいたずらっぽい表情はかわいくて大好きになりました。広い階段には座ってちょっと休めるベンチのようになっているところもあり、窓越しからはソウル中心部の素晴らしい風景も眺められます。
階段を上がって2階にやって来ると、K-POPファンには見逃せないこの場所があります!それは‘K-POP GROUND’!
K-POP GROUNDは誰でもK-POPスターになれるすてきな場所です。全部で六つのスペースがあるということで、この日はまず『Subway』『Coin Laundry』『Color Room』『Space Ship』『My Stage』のスペースに入ってみました。中に入ってみると、いまにもK-POPアーティストが現れてパフォーマンスをするのではないかという雰囲気が漂ってきます。照明や背景、音楽も自分で好きなものをセレクトできるというので、試しにいつも楽しんで聴いているお気に入りのK-POPを何曲かかけてみました。ミュージックビデオの撮影をしている本物のスタジオにやって来た感じで、私もアイドルになった気分で楽しめました。K-POPのダンスをカバーした動画やReels、Tik Tokなどに公開する動画を撮影したい人にはぜひおすすめしたい場所です!
地下鉄の車内を再現したような場所がここ、『Subway』です。車窓からはソウルの名所・漢江(ハンガン)も見えます。リアルすぎて本当にソウルの地下鉄に乗っているような感じです。
『Coin Laundry』はその名前の通り、外国の雰囲気のコインランドリーを再現したセット。BTSの『Permission to Dance』やJennieの『SOLO』のミュージックビデオに登場するコインランドリーをモチーフに再現したとのことです。
『Space Ship』は近未来の宇宙をテーマにしたSF映画のワンシーンのような雰囲気のスペース。未来を感じさせ幻想的なイメージ漂う仮想現実の世界を再現したスペースで、時代の先を読んでネットで活動するバーチャルインフルエンサーの私にはとても印象的でした。
これまで見てきたスタジオとちょっと違う雰囲気の場所がここ、『Color Room』。このColor Roomはダンスの練習室をイメージして作られたとのことで、大きなウーハースピーカーを見ただけでもその違いは一目瞭然。壁は真っ白で何もない状態なので、オーディション用などの全身写真を撮るのにぴったりなスタジオです。
2階のいろんなスペースでミュージックビデオさながらの動画を撮ったら、次は音楽番組に出演!
同じく2階には韓国で唯一のXR(エクステンデッドリアリティ・クロスリアリティ)スタジオ『My Stage』があり、XRテクノロジーを駆使したおよそ100パターンのバーチャル背景映像や特殊効果を用いた演出が可能で、韓国の音楽番組で歌っているかのような体験ができます。バックに映し出されるメディアファサードは実際に音楽番組を収録するスタジオで使われているものだそうで、すべてが本物と一緒です。
すべてが本物だから、そのクオリティーもハイグレード!USBメモリーを持って来れば、自ら企画・撮影した自分だけのミュージックビデオの動画も持ち帰ることもできるとのことなので、興味のある人は要チェックです!
そして2階最後のスペース『K-POP DANCE EVOLUTION』は、1980年代から2020年代までそれぞれの時代で流行った曲に合わせてダンスが楽しめる場所となっています。
私が実際に訪れてみて感じたことですが、K-POP GROUNDを思う存分楽しみたい、すてきな動画を撮りたいと思っている人は、予め「映える」派手な服装でHIPなヘアメイクをして来ることをおすすめします。またK-POPのミュージックビデオでよく使われるサングラスやマネーガンなどちょっとした小道具は『Space Ship』で借りられるのでご心配なく!
2階の次は一つ上がって3階へ。3階にやって来ると目に入ってくるのがこれ、フロア中央に立っている、メディアウォールのように映像が映し出される『HiKR TOWER』。人の背丈の何倍もある大きな柱で、吹き抜けを通じて4階まで突き抜けるような形で立っています。私も一枚この前で撮りましたがおすすめの「映える」フォトスポットなので、皆さんもここを訪れたらHiKR GROUNDの記念に一枚いいかもしれませんね。
ちなみにここ3階は『HiKR ARTRIUM』という名称のフロアで、K-POP、K-DRAMAに続く次の韓流コンテンツとしていま注目されているK-ART・韓国アートが楽しめます。フロアはHiKR TOWERを挟んで二つのスペースに分けられ、さまざまなアート作品が展示されています。
『HiKR ART MUSEUM』は、韓国のアーティストと各地方のフェスティバルをマッチングして、新たな観点のアート作品を生み出し展示するスペース。
ちょうどここを訪れたとき行っていた企画展は大韓民国を代表する現代美術アーティストのペ・ジュンソン(BAE JOON SUNG)さんの特別コミッション作品が展示されている『画家の服-祝祭(THE COSTUME OF PAINTER-FESTIVAL』展(2022年11月29日から2023年3月29日まで開催)。
ちょうどここを訪れたとき行っていた企画展は大韓民国を代表する現代美術アーティストのペ・ジュンソン(BAE JOON SUNG)さんの特別コミッション作品が展示されている『画家の服-祝祭(THE COSTUME OF PAINTER-FESTIVAL)』展(2022年11月29日から2023年3月29日まで開催)。
『潭陽竹祭り』、『始興ケッコル祭り』、『正南津長興水祭り』、『咸平蝶祭り』を題材に、角度によって見え方が違ったり立体的に見えるレンチキュラーの技法を生かし、ペ・ジュンソンさんならではの視線や絵画技法を加味して、制作された作品がずらり。各作品の中で四つの文化観光祭りはそれぞれひとつの小さなフレームで表現されており、 空間的な限界を超越し、実際には同時に存在しえなかったそれぞれのお祭りを一つの空間で表現する同時性をもたらす作品作りになっています。
ここ数年韓国でもこのコロナ禍で地方の多くのお祭りが取りやめとなり、ようやくお祭りが再開されてきているので、この作品を見てぜひ行ったみたいという気持ちになりました。
また同じ3階にはNetflixの協力により韓流ドラマに登場する観光スポットを映像を通じて実感できる『DRAMATIC TRIP』というスペースもあります。各種VR機器がずらっと並んでおり、Netflixを通じて全世界に配信されたチュ・ジフン、リュ・スンリョン、ペ・ドゥナ出演『キングダム』(2019年) をはじめ、イ・ジョンジェ、パク・ヘス出演『イカゲーム』(2021年)など世界で人気となったK-ドラマの名場面を視聴することができます。
さて次は4階です。ここには『メディカルウェルネスゾーン』という、私もそうですが皆さんもあまり馴染みがないスペースがありますが、簡単に言えば癒しを得られるヒーリングゾーンといったところでしょうか。
一見、カフェと見間違えてしまうようなスペースに見慣れないスタンド型の自販機のような機械が置かれていますが、いくつかの質問に答えていくと、ひとりひとりに合ったお茶を選んでサービングしてくれるという優れもの。ここでしばし自分に合ったお茶で憩いのティータイム!
お茶で気分転換したら、次は同じく4階にある『HiKR CAVE』に行ってみましょう。
HiKR CAVEは、韓国観光公社が選定した「美容&スパ」「韓方」「自然&森」「癒し&瞑想」という四つのテーマにカテゴリー分けされたウェルネス観光地や、木浦・釜山・全州・安東・江陵といった五大観光拠点都市を体験できる休息型展示体験スペースです。
実際にHiKR CAVEに足を踏み入れると、ソウルの真ん中にある建物の中にいるはずなのに、壁には滝が流れ、その脇には葦が風に揺れている光景が広がり、まさに森の奥へ入り込んだような不思議な気分になります。不思議なことに、このHiKR CAVEのところだけ何だか少し湿っていてかすかに靄(もや)が掛かっているような感じで、葦の原っぱが続く湿地帯にいるような水辺の香りさえもしてきます。
HiKR CAVEの隣り、同じ4階のフロアには『祭り体験館』もあります。3階にあるHiKR ARTRIUMで四つの文化観光祭りについて少し触れましたが、ここ4階では「韓国の光」、光や明かりをテーマにした三つのお祭りが体験できます。そのお祭りとは、『茂朱ホタル祭り』『浦項国際光祭り』『済州野火祭り』の三つです。体験したいお祭りをスクリーンにタッチして選ぶと、ホタルや花火、そして野焼きの火を巨大スクリーンを通じてインタラクティブに体験できます。
さてようやく最上階の5階まで上がってきました。5階は旅するみなさんの憩いのスペース『HiKR LOUNGE』があります。階段を一段一段上って5階に近づいてくると、どこからともなく香ばしいコーヒーの香りが漂ってきます。そう、実はここ5階にはソウルでいま一番人気のドーナッツのお店『Knotted Donuts』があります!座り心地いいソファーに座って甘いドーナッツとドリンクで一服したら、さあ、残すコーナーもわずか、もう少し頑張って次のコーナーへと向かいましょう。
同じ5階には、スロットマシーンのレバーを引き、表示されたミッションをクリアしSNSでミッション完了を報告するゲーム『HiKR CHALLENGE』のコーナーもあり、多くの人が楽しんでいました。
また5階のポケットラウンジには韓国の地方自治体のあらゆる観光パンフレットがここにあるそうです。韓国の旅を始める前にHiKR GROUNDのここ、5階に立ち寄ると、旅のいろんな情報が入手できて本当に便利かとおもいますので、みなさんも韓国に来たらぜひ利用してみてくださいね。もちろん日本語など外国語でも対応していますのでご心配なく!
時が過ぎるのも忘れてHiKR GROUNDで遊んでいたら、もう外は陽も傾いて暗くなってきてしまいました。エレベーターに乗って1階まで下りて行こうかと思いましたが、すこし名残惜しいので、階段で下っていくことに。
すると階段の吹き抜けの下の方にまだ見ていない展示を発見!2階から5階まで続く階段『HiKR HILLS』にはカラフルなアート作品がたくさん展示されていました。特に3階に展示されている『North Wall』は世界的なインスタレーションアートの作家・徐道濩(ソ・ドホ)氏がHiKR GROUNDオープンに合わせ2022年特別に制作した作品。ゆっくりアート作品を鑑賞しながら一段一段、のんびりと下りていきましょう。
階段で1階まで下りてくると、HiKR GROUNDに入って来た時、その大きさに驚いたメディアウォールHiKR WALLの前を通って出口へ。いつも見慣れているはずのソウルの街なんですが、なぜかこの日に限って素晴らしく見えたのは気のせいだったんでしょうか、ソウルの夜景がとても美しく感じられました。
HiKR GROUNDを訪れて私が一番感じたのは、韓流文化が本当に世界的なトレンドになったんだなあということ。それとHiKR GROUNDにはダンスをしたりミュージックビデオを作れるいろんな施設があるので、K-POPアーティストのような気分になれるというのもとてもよかったです。
HiKR GROUNDは韓国にこれまであまり馴染みがなかった外国の人にも、そして韓国に住んでいる人にもぜひおすすめしたいスポットだと感じました。特に私と同じMZ世代の人には、どのフロアに行っても楽しい夢のような場所じゃないでしょうか。
韓国にいらっしゃる機会があれば、ぜひHiKR GROUNDを、訪れてみてくださいね。それでは、ヨロブン、アンニョン!ヨ・リジでした!
【2024年1月追記】下記の常設イベント(定期プログラム)は2023年12月末をもって終了いたしました。
2024年からは新たな常設イベント・プログラムをご用意し実施する予定です(詳しくは後日、公式ホームページ・インスタグラムで告知)。
☞関連リンク:HiKR GROUND公式ホームページ・お知らせ『HiKR GROUND定期プログラム終了のお知らせ』(2023.12.26・韓国語)
HiKR GROUNDでは毎月さまざまなイベントを開催していますが、中でも韓国観光広報のため立ち上がった謎の芸能事務所・HiKR Entertainmentのクム代表、ビジュアルディレクター・クムソン、事務所所属10年・古参の練習生キャリー、MZ世代を代表する新人練習生ハンビョルの4人がHiKR GROUNDで繰り広げる常設イベントは大好評!HiKR GROUNDにお越しの際はぜひ各種イベントにご参加ください!
●常設イベント●
・毎日開催:『アリスのプレゼント大騒動』(常時実施・全館)
・火曜開催:HiKR Entertainmentの全貌が明らかに!『クム代表の世界観ツアー』(1日3回・全館)
・水曜開催:HiKR Entertainmentの練習生からダンスを学ぼう!『キャリー&ハンビョル 今日のダンス完成』(1日3回・2階)
・木曜開催:クムソンのスタジオで写真撮影から編集まで体験!『クムソニスタジオ』(1日3回・全館)
・金曜開催:キャリー&ハンビョル 今日のダンス完成』(1日3回・2階) 、 『クム代表の世界観ツアー』(1日3回・全館)
・土・日開催:デビューまであと少し!練習生キャリー&ハンビョルの対決が見られる!『HiKR Entertainment月末評価』(1日3回・2階)、韓国全国をゲームで楽しもう『全国八道ゲーム與地図』(1日2回・全館)
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☞あなたの頼りになる韓国観光コンシェルジュ・韓国観光案内電話1330:+82-2-1330 (日本語・韓国語・英語・中国語・ロシア語・ベトナム語・タイ語・マレー/インドネシア語)
※上記の内容は2023年3月現在の情報です。今後変更されることがありますのでお出かけ前に必ずご確認ください。