2024/07/10
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カフェ
コンビニ
かき氷
小豆入りカキ氷
夏
毎年夏になると無性に食べたくなってしまうのがピンス・氷水。
小豆餡がのったパッピンスといった定番ピンスをはじめ、果物がいっぱいトッピングされたフルーツピンス、韓国を代表する料理で外国人にも人気のビビンバや韓国中華の定番・チャジャンミョン(ジャージャー麺)を模したユニークなピンスなど毎年さまざまなピンスが登場し、人気を博しています。
またかき氷フリークにはたまらないピンスのお店が軒を連ねるピンス通りもあるほど、夏の韓国はいわばピンス天国となります。
韓国も日本も猛暑が続く毎日ですが、今回はこの灼熱を吹き飛ばしてくれる韓国のさまざまなピンスをご紹介したいと思います。
ピンスの定番といえばこれ、小豆餡がのったパッピンス。韓国で最も人気の高い「オリジナルピンス」を食べてみたい方には、このパッピンスをおすすめします。
パッピンスは韓国で最も親しみのあるピンス。手作りで材料の小豆から茹でて餡を作るお店もあり、餡を作るプロセスは思う以上に手間と時間がかかりますが、いまこうした手作り餡のパッピンスのお店が韓国では静かな人気となっています。
海外からの観光客に人気の観光スポット・ソウルにも小豆餡を手作りしているパッピンス専門店が数多くあり、近年人気を博しています。
中でも特に人気なのが、ソウルで働く日本からの駐在員・家族が多く暮らす龍山区(ヨンサング)二村洞(イチョンドン)にある「東氷庫(トンビンゴ)」。かき氷に練乳・小豆餡・餅・牛乳のみという、昔ながらの至ってシンプルなパッピンスです。
また、延世大・梨花女子大・西江大などが近くにある大学街・新村(シンチョン)の「ホミルバッ」(「ライ麦畑」という意)や、同じ西大門区(ソデムング)の延禧洞(ヨニドン)にある「金玉糖(クモクタン)」なども手作り餡のパッピンスが食べられるお店として有名です。
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韓国第二の都市・釜山はパッピンスで有名なお店がたくさんあることで知られている街。
中でも人気なのはパッピンスに粉末緑茶がかかった「南川(ナムチョン)緑茶パッピンス」。
価格も4000ウォンと手ごろで、粉状にした緑茶はパッピンスに好きなだけいくらでもかけることができます。お店の敷地には藤棚があり雰囲気も抜群で、「映える」写真が撮れると藤の花目当てでやって来る人も多いとか。
また、自家製の小豆餡がのったパッピンスで有名な「マルパッピンス・タンパッチュク」も釜山で人気のお店。サクサクしたかき氷に甘い小豆餡がマッチして大変美味です。お店にはスンデや天ぷら、トッポッキといった手軽に食べられる軽食・粉食(プンシク)もありますので、ちょっと小腹が空いたらこちらもどうぞ。
また、釜山にはパッピンス通りもあるほど、パッピンスは釜山のソウルフードになっています。昔ながらの市場・シジャンの一角にはパッピンスを売る露店が軒を連ね、夏はパッピンス、冷たい風が吹き始めるとタンパッチュク・小豆粥が売られます。
パッピンス通りのあるところは1970年代から長年、国際市場を訪れた人々に小豆粥やパッピンスを売っていた場所で、昔ながらのパッピンスがいまだなお味わえる場所でもあります。最近のパッピンスのように派手さはありませんが、長い歴史を持つ露店のお店だけあって、昔懐かしい思い出が詰まったパッピンスで、牛乳、シロップ、小豆餡や缶詰のフルーツなどがトッピングされ、色合いから味まで懐かしさを感じるパッピンスとなっています。
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SNS映えするピンスは何かないかとお探しの方には、ビジュアルがいままでのピンスとは180度違うユニークなピンスがおすすめ。
大邱(テグ)にあるSWEET AND(スウィートエンド)というお店には韓国の中華料理の定番ジャージャー麺・チャジャンミョンを彷彿とさせる「チャジャンミョンピンス」があり、SNS映えすると大人気。生クリームを凍らせて麺を作り、黒いソースの部分は小豆餡を用いてジャージャー麺を再現しています。
また、韓国が世界に誇る料理・ビビンバにそっくりな「ビビンピンス」というピンスもあります。この「ビビンピンス」が食べられるのは、韓国南西部の大都市・光州(クァンジュ)広域市にあるカフェ・クェンチャンタ(카페 괜찮다)。
大きな器に牛乳を凍らせて作ったかき氷をいっぱい入れ、その上に色とりどりのフルーツや黄な粉餅・インジョルミなどをトッピングした、てんこ盛りのピンスです。目玉焼きそっくりなゼリーまで真ん中にのせれば、まさにビビンバ!ビビンバに混ぜて味を調えるコチュジャンの代わりにイチゴジャムまで別の小さな器に入って出てくるなど、細かいところまでビビンバと同じで凝っています。お好みに応じて、付け添えのイチゴジャムやアイスクリーム、小豆餡を、ビビンバを食べるように混ぜてお食べください。
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SWEET AND(스위트앤드)
最近ではビーガン・菜食主義の方向けの「ビーガンピンス」も続々登場しています。
ソウル特別市龍山区(ヨンサング)梨泰院(イテウォン)にあるベーカリー・PAN HONESTA(빵어니스타=パンオニスタ)ではオーツ麦(燕麦)から作ったオートミルクを凍らせたかき氷をベースにしたビーガンピンスをメニューに加えており、黒胡麻ピンス(黒荏子=フギムジャ=ピンス)、ピスタチオピンス、チョコピンスといった三種類のビーガンピンスを味わうことができます。
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毎年夏が近づいてくると、韓国の各高級ホテルは先を争うようにユニークなピンスを新メニューに加えます。
ソウル新羅ホテルでは『済州アップルマンゴーピンス』が登場、高級ホテルのピンスだけあって値は張るものの、注文が殺到し順番を待たなければならないほどの人気です。
また、ソウル中心部・光化門交差点に近いFOUR SEASONS HOTEL SEOUL(フォーシーズンズホテルソウル)には済州産マンゴーを使った『済州アップルマンゴー・パヴロヴァピンス』、小豆餡・きな粉餅がトッピングされた『マルピンス』、ほうじ茶アイスクリームに緑茶クリームがかかった『グリーンティーピンス』の三つのピンスがお目見え。特に『グリーンティーピンス』は新発売のメニューで、フランス風のライスプディング・リオレと緑茶クリームのほろ苦さ、そしてほうじ茶アイスクリームの香ばしさが相まってふくよかな味のハーモニーを奏でます。
ホテルで味わえるピンスは夏季限定メニューとなっているところが多いため、夏が終わりに近づいてきた時には既にサービス終了となっていることもありますので、お店を訪れる前に念のため電話等でお問合せされることをおすすめします。
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手軽にピンスを味わい方におすすめなのがコンビニで販売されているカップピンス。
定番のパッピンスから、フルーツパッピンスまで数多くの種類の商品があり、夏のシーズンになると店によっては一つ買うともう一つおまけでプレゼントといった1+1セールを行っていることもあり、価格も比較的安いのが魅力です。
また最近ではコラボ商品として企画されるカップピンスも続々発売され、その味と話題性からコンビニの人気商品になっているものもあります。中でもKAKAOフレンズの人気キャラクター・チュンシギ(チュンシク)のパッケージがかわいいモモ(ポクスンア)&スモモ(チャドゥ)味の『チュンシギ・ポクチャピンス』や、京畿道(キョンギド)楊平(ヤンピョン)にある小豆粥の名店・汶湖里(ムンホリ)パッチュクとコラボした商品で、見た目が小豆粥・パッチュクや韓国の麺料理・カルグクスを彷彿とさせる『汶湖里パッチュク パッカルピンス』は、ヒット商品になっています。
一口食べれば、その瞬間、夏の暑さも吹き飛んでしまう、そんなピンスを今年の夏、韓国で味わってみてはいかがでしょうか。
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コンビニのピンス
※上記の内容は2024年7月現在の情報です。今後変更されることがありますのでお出かけ前に必ずご確認ください。