2022/11/15
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木浦のおすすめコース:西山洞詩画村&ポリマダン~儒達山の夕陽&夜景~カッパウィ~木浦スカイウォーク
木浦(モクポ)は韓国南西部・全羅南道(チョンラナムド)の古くからある港町。観光地や楽しいスポットも数多くあるところとしても知られています。太陽が燦々と降り注ぐ昼間の風景も素晴らしいものがありますが、特に夜景の名所が多いことでも有名です。今回は昼夜を問わず美しい景色が広がる木浦をご紹介したいと思います。さあ、一緒に木浦へ旅立ちましょう!
木浦市中心部に聳える標高228mの山・儒達山(ユダルサン)の南麓にある小さな町・西山洞(ソサンドン)。
小高い丘の上に軒を連ねる小さな家々は、元々その大部分が漁師の人たちが住むところでした。そしてさらにその前は、ここに麦畑が広がっていたと言います。
そんな平凡な漁師村だった西山洞ですが、地元出身のアーティストや住民たちが協力して路地の壁に壁画などを描き町を活性化する西山洞詩画路地造成事業により、街のイメージががらりと変わり、カラフルな壁画のある明るい町へと変貌を遂げました。
西山洞詩画村を散策しようという方は、軍事政権下の1987年韓国で起きた民主化運動をテーマにした映画『1987、ある闘いの真実』(2017年公開・原題『1987』)に登場し話題となった「ヨニネスーパー」を目安に歩きはじめると大変便利です。
このヨニネスーパーは、映画の背景となった80年代の韓国にあった食料品から雑貨までなんでも手に入る近所の小さなお店といった店構えで、お店の看板をはじめ店内に並ぶ商品や店の雰囲気もその当時さながら。80年代を韓国で過ごした人々にとっては当時のことを思い出すタイムマシーンのような場所でもあります。
詩画村の路地の壁にはさまざまな壁画が描かれていますが、よく見ると韓国の他の場所にある壁画村とは少し趣が異なることに気づきます。それはここに住む人々が描いた絵に一編の詩が添えられていること。
狭く入り組んだ路地を上っていくと、路地の先にはポリマダン・麦広場と呼ばれる少し開けた場所に辿りつきます。その昔、収穫した麦をここで乾燥させ叩いて脱穀した場所だったことから、ポリマダンと呼ばれるようになったそうです。
このポリマダンは、いまでは子どもたちの遊び場となっており、高台となったポリマダンからはすがすがしい木浦の海原を眺めることができます。
また海とは反対側の山側の路地には「海が見える広場(パダガボイヌンマダン)」、略して「パボマダン」というエリアがあり、工房や美術館、カフェなども軒を連ねていますので、暫し立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
美しい西山洞詩画村の路地、そしてポリマダンから一望する港町・木浦のすがすがしい風景。ぜひ木浦に来る機会があれば足を運んで頂きたいおすすめの場所です。
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西山洞詩画村&ポリマダン(서산동 시화마을 & 보리마당)
儒達山(ユダルサン)は木浦を代表する標高228mの小高い山です。韓国の南西に広がる海に接しており、頂上からは多島海の青い海が広がる爽快な景色を眺めることができます。
また陽が傾き始める頃には夕焼けの素晴らしい光景を、そして夜の帳が下りると木浦港の灯りが美しい夜景もお楽しみ頂けます。
儒達山に木浦海上ケーブルカー(ロープウェイ)ができる前には東の山麓にある巨石・露積峰(ノチョッポン)から山の頂を目指し山登りをしなければなりませんでしたが、現在ではケーブルカーに乗って山頂近くまで行くことができるようになりました。頂上まではケーブルカーを降りてさらに20分から30分ほど、階段が続く道を上っていくと一等岩(イルドゥンパウィ)がある頂上にたどりつきます。
昼間の明るい儒達山の眺望も素晴らしいものがありますが、夕陽が沈む頃にやって来ると、木浦大橋の向こう側に沈む素晴らしい夕焼けの光景を眺めることができます。そして辺りが次第に暗くなってくると木浦大橋がライトアップされ、華麗な夜景もお楽しみ頂けます。
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儒達山の夕陽&夜景
昔から木浦の名所として有名で人々が絶えず訪れる場所といえばここ、カッパウィ・笠岩。
近くから眺めると、二人の人物が笠をかぶって並んでいるように見えることから、「笠岩(笠巌)・カッパウィ」と呼ばれています。
木浦の海に注ぐ河口にほど近いところにあるカッパウィは長い歳月を経て波や風による浸食によって形作られた大自然の造形物。2009年には「木浦カッパウィ」として国の天然記念物に指定(2021年「木浦カッパウィ風化穴」に名称変更)され大切に保護されています。
カッパウィのすぐ目の前の海の上には海上歩行橋が設置され、カッパウィの姿を正面から眺めることができます。夕暮れ時、オレンジ色に輝く海原やカッパウィのすぐそばに聳える小高い山・笠岩山(イバムサン)の絶壁の光景は素晴らしいものがあります。またカッパウィの周辺や海上歩行橋は夜になるとライトアップされ、昼間とはまた違った素晴らしい雰囲気の光景となります。
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木浦カッパウィ(ソヘランキル第18コース)
儒達山の西の海辺・木浦市竹橋洞(チュッキョドン)(旧・大盤洞(テバンドン))の儒達遊園地内にある木浦スカイウォークは、全長54m・海面から15mの高さに設置された木浦の海原を一望できる展望スペース。
床の3分の2以上が透明な強化ガラスや網目状の鉄製の床となっており、歩いているだけでもその高さとともにスリルを味わえるスカイウォークとなっています。
天気のいい日には沖に浮かぶ高下島(コハド)や木浦大橋がよく見え、絶好のフォトスポットになります。
また韓半島の西に接する西海(ソヘ)の水平線に沈む素晴らしい夕陽の風景も眺められ、木浦の夕焼けの名所としても知られています。
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木浦スカイウォーク
※上記の内容は韓国観光公社韓国語ホームページに掲載された旅行作家ソン・チャンヒョン氏執筆・撮影の内容(2021年6月最終修正・同内容は韓国観光公社韓国語SNSにも2020年10月掲載)を基に翻訳、日本語ページ用に一部加筆・再構成したもので、情報は2022年11月現在のものです。今後変更されることがありますのでお出かけ前に必ずご確認ください。