梨のシロップ煮は宮廷で飲まれていた高級飲料。もともとは冷やして食べられ、冬のフルーツポンチと呼ばれた。ホットで飲むと体が芯から温まる健康茶で、冬に飲むといい。生姜茶に干し柿の代わりに梨を入れたため、梨入りスジョングァとも呼ばれる。宮廷料理の記録によると、梨のシロップ煮には梨、松の実、胡椒、生姜、蜂蜜の5つの材料が使われ、梨に粒胡椒を埋め込んで蜂蜜と生姜を入れた水で煮てから松の実を浮かべると書かれている。生姜と胡椒のピリッとした辛さが梨の甘みとマッチし、高級感のある味。梨のシロップ煮に似た外国の食べ物としてフルーツコンポート(fruits compote)がある。
全羅南道 / 冬 / 梨
梨、生姜、粒胡椒、砂糖、松の実