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隆健陵を出ると1.7キロメートル地点に森に囲まれた「龍珠寺(ヨンジュサ)」があります。ここには元々新羅文聖王16年(854)に廉居和尚の創建した葛陽寺がありました。高麗光宗21年(970)には韓国で初めて水陸齋を開設するなど名の高い道場でした。丙子胡乱の際焼失し廃寺となりましたが、正祖が父・思悼世子の稜を華城に移し、寺を再び願堂としました。 落成式の夜に正祖が龍が如意珠をくわえて昇天する夢を見たことから龍珠寺と名づけたと伝えられています。正祖は龍珠寺を再建する際、父母恩重経を木版に刻み保存するよう命じ、当時最高の画家キム・ホンドに頼んで美しく飾るようにしました。50余りの木版とともに大雄殿横の芝には10に至る父母恩重経を刻んだ塔と石碑が高くそびえています。大雄殿の後仏幀画はキム・ホンドの指揮で描かれた傑作で、正祖大王が植えたという大雄殿前のチョウセンヒメツゲは樹齢200年を越す天然記念物です。また龍珠寺梵鐘は国宝に指定されています。
主要文化財
1.龍珠寺梵鐘(国宝)
2.チョウセンヒメツゲ(天然記念物)
3.金銅香炉(京畿道有形文化財)
4.青銅香炉(京畿道有形文化財)
5.龍珠寺上樑文(京畿道有形文化財)
6.典籍手写本(京畿道有形文化財)
7.龍珠寺屏風(京畿道有形文化財)
8.龍珠寺大雄殿後仏幀画(京畿道有形文化財)
9.仏設父母恩重経板(京畿道有形文化財)