立秋を過ぎ、こちら韓国は少しずつですが猛暑の峠を越え、秋の便りも聞こえてくる時期になってきました。9月初めまではまだ残暑の日々もありますが、ちょっと涼しくなった韓国で、観光地巡りの間にちょっと一休み、スリル感あふれるアクティビティーやレジャースポーツを楽しんで、いままでとちょっと違う韓国の旅を満喫してみるのはいかがでしょうか。
今回はソウル中心部から近場の日帰りで楽しめる、ソウル首都圏にあるこれからの時期おすすめのアクティビティー＆レジャースポーツを満喫できるスポットをご紹介したいと思います。

緑豊かな自然の中をカートで疾走！江華シーサイドリゾートリュージュ

仁川広域市の北西・漢江（ハンガン）河口に接する島・江華島（カンファド）。その江華島の南にある標高336mの小高い山・吉祥山（キルサンサン）の北麓斜面を利用して作られた全長1.8km・韓国最大級のトラックがあるのがここ、江華シーサイドリゾートリュージです。
リュージュは特殊製作されたカートで坂道のコースを下る一種のゴーカートのような乗り物です。乗り方は至ってカンタンで、ヘルメットなど防具を付けて乗ればどなたでも楽しめます。
コースは二つあり、スピード感を味わいたい方には直線区間が多い「バレーコース」を、江華島の目の前に広がる素晴らしい風景の海原を眺めながらゆっくり下りたい方には「オーシャンコース」をおすすめします。

江華シーサイドリゾートは、リュージュが楽しめるソウルから一番近い施設で、リゾート内にはロープウェイ（江華ケーブルカー）や空飛ぶ円盤のような外観で江華島の周囲を一望できる回転展望台、屋外バーベキューキャンプゾーンやピクニックを楽しめる場所もあり、リュージュのみならず、江華島観光を満喫できるスポットでもあります。

屋内で楽しむサーフィン、WAVESURF

ソウル中心部からKORAIL京春線（キョンチュンソン）の電車に乗って1時間ほど、京畿道（キョンギド）南楊州市（ナミャンジュシ）の北漢江（プカンガン）縁にある「WAVESURF」（ウェーブサーフ）は一年365日、天候に左右されず快適で安全な環境の中でサーフィンが楽しめる屋内施設です。
人工サーフィン施設だけあって規則的な波となっており、サーフィンをこれから始めようという初心者の方にとっては大きな波にのまれる心配もなく、波乗りを覚えるには最適な施設です。ちなみに波のプールは毎時間00分から50分まで稼働し10分間のブレイクタイムの後、再び00分から50分間稼働するサイクルで運営されていますのでご参考まで。

WAVESURFへは、サーフィンを終えた後使うタオルや洗面道具、ビーチサンダルなど、個人で使う必要最低限のものだけ持っていけばOK。サーフィンをするときに着るラッシュガードやウエットスーツなどは、前もって準備しておかなくても、当日、手ごろな料金でレンタル可能です。
施設内には、WAVESURFとともにグランピング・カバナ・オートキャンプ場などがある「THE DREAMPING」もあり、時間的に余裕があれば、ソウルを流れる漢江の上流・北漢江を臨む自然に囲まれた雰囲気抜群のこの場所で、サーフィンとともにキャンプを楽しんでみるのはいかがでしょうか。

スリル満点！地上541mでソウルを空中散歩、ロッテワールドタワー・スカイブリッジツアー

韓国で最も高い建物でソウルのランドマークといえばここ、123階建て・高さ555mの超高層ビル・ロッテワールドタワー。そのタワーの先端部分に設けられたのがスカイブリッジです。
スカイブリッジはロッテワールドタワーの最上部・二つに分かれた構造物の間に架けられた全長11m・地上高541mの保守点検用通路を彷彿とさせるワイヤーで吊るされた橋です。建物の外に設置されているだけあって、そのスリル感は満点！
スカイブリッジツアーは1時間ごとに行われており、1回当たり12人まで参加可能ですが、事前予約が必要です。ネット予約の場合、前日までに予約することが必須なので、スケジュールを決めて予約をすることをお忘れなく。
完全に建物の外に出ることから、スマートフォンを除く持ち物はすべて預けることが必須です。ツアー参加者専用の真っ赤なスーツを着て、ハーネスなど安全装備を万全にした上でツアーが始まります。

建物の外に出てスカイブリッジに辿りつくまでは、下が透けて見える保守点検用の階段を上っていきますが、この時点からすでに足がすくんでしまいます。地上541mにワイヤーで架けられたスカイブリッジを歩いていると、心なしか空の上をふわふわと浮かんでいるかのような気分がしてきます。周りに目を向けると、ソウルの街の風景を地上541mの高さから窓ガラスなど遮るものなく一望でき、まさにスリル感いっぱい。また途中でツアーを断念することもできますので万一の際の心配もご無用です。
なおツアーパッケージにはお持ち帰り用の写真2枚の料金が含まれていますので、ツアー終了後、紙製のフレーム入りの写真をお受け取りください。ロッテワールドタワーのてっぺんで体験した、スリルあふれる旅の思い出を末永くとどめる素晴らしい記念写真となることでしょう。

松島セントラルパークの水面で夜景を満喫、松島ムーンボート

仁川広域市の松島（ソンド）新都市にある松島セントラルパーク。近くの海から海水を引き込み作った公園内の水路では様々な種類のボートが楽しめ、人気のスポットになっています。
夕陽が沈み松島新都市に夜がやって来ると、色とりどりに輝くボートが水面に浮かび、素晴らしい光景となります。中でも三日月の形をしたムーンボートや、おとぎ話に登場するお姫様が乗る馬車を彷彿とさせるフラワーボートが大人気です。初めて乗る方にはちょっとでも揺れるとヒヤッとすることもあるかもしれませんが、スイッチをオン・オフしたりスティックを使って簡単に操縦ができるのでご心配なく。ムーンボートは3人まで乗ることが可能で、一度のご利用で30分間お楽しみいただけます。事前予約はなく当日券のみで、人気のアトラクションとなっているので、利用客が多い時間帯を避けてご利用になることをおすすめします。

松島セントラルパークにはボートが浮かぶ水路に沿って、さまざまな庭園や散策路が設けられており、散歩やピクニックを楽しむ人々で常に賑わっています。また松島セントラルパークの近くには松島韓屋村、そのユニークな外観で注目を集める複合文化芸術空間・トライボウルなど個性豊かな様々な建物があり、公園を囲むように聳える高層ビル群の姿も相まって、松島セントラルパーク界隈は夜の帳が下りると辺り一面、ロマンチックな夜景となります。

* 上記の内容は2023年8月現在の情報です。今後変更されることがありますのでお出かけ前に必ずご確認ください。