2025/03/21
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韓国プロ野球・KBOリーグ(一軍)各球団本拠地一覧
米国発祥とされるスポーツで、アメリカをはじめ韓国や日本、台湾など世界各地でプレーされ人気のスポーツといえばベースボール。
韓国も日本同様、漢字では「野球」(야구=ヤグ)と表記しますが、プレーの仕方やルールは基本的に同じなものの、試合を見ている観客の応援スタイルはその国・地域でさまざま。
アメリカ大リーグ(MLB)では選手たちの華麗なプレーにスタンドの観客それぞれが熱狂的な応援に沸き、日本のプロ野球(NPB)では私設応援団が中心となり地元球団を熱狂的に応援、そして韓国はプレイボールとともにスタンドのファンが一緒に球団応援歌を一緒に歌ういわゆる「テチャン」(떼창=群れをなして合唱すること)や各球団専属のチアリーダーによる応援で、スタンドは大盛り上がりとなります。
特にKBOリーグはここ数年、20代の若いファン層が急増、スタンドはより若返り活気あふれる雰囲気となっています。また昨年2024年のシーズンは1982年の韓国プロ野球発足以来、初めて年間観客動員数が1000万人を突破、新たな全盛期を迎えています。
みんなが一緒に楽しむ韓国プロ野球の応援文化。VISITKOREAでは2025年3月22日(土)の公式戦開幕を控え、2回シリーズで『観戦しながらみんなで楽しもう!韓国プロ野球🥎球場応援文化あれこれ』と題して韓国プロ野球の楽しみ方を企画しました。
今回はその第1回目として、スタンドなどで応援するときの必須アイテム・各球団の応援グッズとイベントにクローズアップしてご紹介したいと思います。
それでは準備はいいですか!お気に入りのチームがプレイするホームグラウンドを訪れ、様々なイベントに参加して韓国プロ野球の魅力を体験してみましょう!
では、プレイボール!🥎
第2弾:『観戦しながらみんなで楽しもう!韓国プロ野球🥎球場応援文化あれこれ・その2:球場グルメ&野球観戦スポーツバー編』
👚ユニフォーム柄の各種グッズ
LGツインズのユニフォームをリメイクしたジムサック(提供:NAVERブログ・カムリダル氏(dal_dal2))
ジムサックを背負って応援するファン(提供:NAVERブログ・チャンオニング氏(zzangoning))
韓国ではお気に入り球団の試合を見に行くとき、そのチームのユニフォームを着ていくファンをよく見かけます。特に若いZ世代のファンは、ユニフォームをただ着て観戦に行くのではなく、自分なりのスタイルにアレンジしている人も多いようです。ユニフォームをワンピースやクロップトップに仕立て直したり、着なくなったユニフォームをジムサックにリメイクする熱狂的なファンもいます。
様々な小物がいっぱいのGIANTS SHOP CUSTOM STUDIO(提供:NAVERブログ・マッチャラルコソルプブ氏(ha_na77))
自分オリジナルのロッテジャイアンツグッズに変身(提供:NAVERブログ・マッチャラルコソルプブ氏(ha_na77))
近ごろではユニフォームにかわいいワッペンを付けて、オリジナリティーを出すファンも多いとのことですが、釜山のロッテジャイアンツ(GIANTS SHOP CUSTOM STUDIO)など一部球団では公式ストアでワッペンの販売を開始、ワッペン専門ショップも野球ファンの間では新たな人気スポットにもなっています。
■ GIANTS SHOP CUSTOM STUDIO
📣応援グッズ
応援必須グッズ・プラスチックバット(提供:NAVERブログ・マンゴー氏(johniamhungry))
色が変わるKTウィズの応援棒『ビートバット』(提供:NAVERブログ・クルットギ氏(dnjss935))
野球観戦に欠かせない応援グッズも近ごろ格段に進化を遂げています。
一昔前の球場のスタンドといえば、チームのロゴが入った細長い棒型の風船『マクテプンソン』(スティックバルーン・チアスティック)を2本持ってバンバンバン!と音を立てて応援するのをよく見かけ、日本でも「日韓プロ野球スーパーゲーム」で韓国側応援団が使いはじめたことで知られることとなりましたが、実はこの風船、使い捨てで、試合が終わると球場にそのまま捨てられ問題となっていました。
2023年11月、使い捨て用品を規制する「資源再活用法」が本格的に適用されることとなり球場を含む屋外競技場もその対象となったことから、環境にやさしい新たな応援グッズが近ごろ続々登場してきています。
中でも代表的なのが応援棒・ペンライト。K-POPのコンサートや音楽番組の収録会場でもファンが手に持って振っている姿を目にした方も多いかと思います。特に京畿道水原が本拠地のチーム・KTウィズの応援棒『ビートバット』(BeatBat)は優れもので、球団専用アプリと連動して試合の展開に合わせてリアルタイムで応援団からの指示によりLEDの灯りの色が変わり、ホームランやヒットを打つと振動するほか、応援歌なども流れ、球場ではない自宅などでも選手のプレーを見ながら応援を楽しめます。
🧢トレーディングカード
韓国プロ野球選手のトレーディングカード(提供:NAVERブログ・ヨニ氏(yyyyyy_nn))
人気球団三星ライオンズ選手のトレーディングカード(提供:NAVERブログ・ヨニ氏(yyyyyy_nn))
韓国のプロ野球もトレーティングカードは大人気。韓国では「フォトカード」と呼んでいるトレーディングカードですが、お気に入りのトレーディングカードを求めてカード自販機の前にはいつも長蛇の列。アイドルのファンダム文化から広まった「フォトカード」ですが、いまでは野球ファンの間でも応援グッズのひとつとして大変人気を博しています。球場にやって来たファンはお気に入りの選手の「フォトカード」を手に入れようと球場内にあるカード販売機の前に何時間も並んで買う人もいるなど大人気となっています。
なかよし同士で応援するファン(提供:NAVERブログ・クルットギ氏(dnjss935))
韓国プロ野球の応援文化を一言で表現するならば、それは「みんなで歌う応援歌」に尽きます。
応援歌には各球団の公式応援歌のほか、所属選手ごとの応援歌など多種多様。バッターボックスに選手が入るシーンや、ゲームをひっくり返し逆転した瞬間にはファンがこころ一つになって応援歌を大合唱し、まさに巨大なコンサートホールを彷彿させます。
特に昨年2024年、韓国南西部の光州広域市をホームグラウンドとするKIAタイガースの『ピキピキダンス』は、SNSで8000万再生を超え、世界の人々がピキピキダンスのチャレンジ動画をアップロードするなど拡散しました。KIAタイガースのピッチャーが三振を奪取するたびにチアリーダーがこの音楽にのせて踊るピキピキダンスですが、誰でもできる振付ながら一回やってみると病みつきになる動きが世界の人々にも受け入れられ、世界中で人気を博し話題となりました。
水しぶきで暑さを吹き飛ばすウォーターフェスティバル(提供:NAVERブログ・トゥンオンニ氏(s-eon2))
試合終了後に行われる花火打ち上げ(提供:NAVERブログ・VENII氏(venii0101))
全国各地の球場では試合をより楽しめる様々なイベントが行われています。
特に真夏の蒸し暑い時期には、冷たい水しぶきでスタンドのファンをひんやりさせてくれるイベントも行われ、ヒットで出塁したりランナーがホームに戻ってくるたびにウォーターキャノンが作動しスタンドの観客の頭上に冷たい水しぶきを降らします。応援の熱気をさらにヒートアップさせますが、熱中症対策対策にもなりファンからは大好評です。
公式戦の開幕ゲームやペナントレース最終戦などには球場の空を鮮やかに染める花火も打ち上げられ、ファンの熱気は最高潮に達します。
また、韓国の球場のイベントといえば、なくてはならいのがスコアや両チームのラインナップ、さまざまな映像などを映し出してくれる電光掲示板に観客の様子をズームアップして映すイベント。
スタンドの観客がダンスする様子をカメラに捉えるダンスタイム(Dance Cam)、カップルで見に来ている観客にカメラがズームアップして催促するキスタイム(Kiss Cam)、スタンドで個性あふれる応援をしている観客を捉えるファンカメラ(Fan Cam)など、電光掲示板を通じてスタンドの観客が一緒に楽しめるイベントも韓国の球場ならではの楽しさです。
韓国プロ野球の魅力は、なんといっても試合を観戦している人々がひとつになって楽しむ、フェスやお祭りのような熱気に包まれること。自ら球場に足を運んで応援しても、スポーツバーでワイワイ応援しても、どこでもみんなこころひとつになることができます。
野球をあまり知らなくても、応援歌が歌えなくても大丈夫!試合を観戦しながら熱い歓声や拍手に沸く雰囲気の中にいると、いつしか周りの人と一緒に楽しんでいる自分をみつけることになるでしょう。
そろそろケナリやサクラなど春の花が開き、いよいよ本格的な野球シーズンを迎える韓国。日本のプロ野球で活躍した選手が移籍しプレーしたり、コーチとして各球団で活躍している日本球界出身の野球関係者もいますので、今年は是非、韓国の球場でプロ野球観戦などいかがでしょうか。
🥎More Info🥎
2025KBO韓国プロ野球公式戦概要
※上記の内容は2025年3月現在の情報です。今後変更されることがありますのでお出かけ前に必ずご確認ください。