韓国の歴代大統領が居を構え執務に当たっていた大統領府・青瓦台(チョンワデ)。大韓民国の最高権力者が住むところだけあって厳重な警備に守られ一般の人々には長い間ベールに包まれていた場所でした。大韓民国政府樹立とともに李承晩(イ・スンマン)大統領が初代大統領に就任した1948年から数えて実に74年後の今年2022年5月10日、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の就任と同時に大統領府は「龍山大統領室」とその名を変えソウル・龍山(ヨンサン)に移転、青瓦台は一般開放されました。
青瓦台には大統領が執務を行っていた本館、大統領一家が暮らした官邸(公邸)の建物の他にも、国の宝物に指定されている通称「美男仏」・慶州方形台座石造如来坐像や樹齢170年を超え2022年10月「青瓦台老巨樹群」のひとつとして国の天然記念物に登録が決定した韓国の盤松など他では見ることのできない素晴らしいスポットが数多くあります。
青瓦台の中へは正門、迎賓門、春秋門の三か所いずれかの門を通って入場できます。それでは一緒に門をくぐって旧大統領府・青瓦台に足を踏み入れてみましょう!
Tip:青瓦台観覧時の入場門
- 青瓦台には正門、迎賓門、春秋門の3か所から中に入ることができます(青瓦台観覧には事前予約または「現場申請」が必要です。詳しくは後述のMore infoをご覧ください)。各門の位置は韓国観光公社の外国語電子地図「韓国地図」でご確認頂けます。
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- ・正門⇒韓国観光公社の外国語電子地図「韓国地図」で「景福宮神武門」と入力し検索。道路を挟んで「景福宮神武門」の正面(反対側・北側)に正門があります。正門から入ると正面にニュース報道などで映る本館の建物が見えます。
- ※予約なしで当日入場を希望される方(外国人など条件あり)は正門近くにある総合案内所で指定の時間に「現場申請」する必要があります。詳しくは後述のMore infoをご覧ください。
- ・迎賓門⇒韓国観光公社の外国語電子地図「韓国地図」で「青瓦台迎賓館」と入力し検索。地図上に「青瓦台迎賓館」と表示されたところに迎賓門があります。
※註)迎賓門が閉鎖され入場できないことがありますので、正門をご利用ください(2023年5月現在)。
- ・春秋門⇒韓国観光公社の外国語電子地図「韓国地図」で「大統領府春秋館」と入力し検索。春秋館の建物前に春秋門があります。
本館
本館は大統領の執務室や海外からの賓客を迎えるスペースがある建物。屋根にはおよそ15万枚の青色の瓦が使用され、その曲線美は格調高く人々に強い印象を与えます。青瓦台という名称はこの瓦屋根の色から付けられたものです。
国務会議が開かれた大統領執務室や首脳会談が行われた接見室は本館2階に、「無窮花室(ムグンファシル)」と呼ばれる大統領夫人専用の執務室や接見室は本館1階にあります。
官邸
官邸(公邸)は青瓦台で大統領が家族とともに暮らした私的なスペースがあるところです。大統領一家が暮らす私的な空間が確保されている建物だけあって、これまでマスコミではあまり紹介されてきませんでした。官邸には大統領一家が生活する本棟の建物や接見や行事などで使われた別棟の建物があり、建物の前には庭が、そして舎廊(サラン)チェの建物もあります。
迎賓館
1978年に竣工した迎賓館は青瓦台の敷地内にある現代建築物の中でも最も古い建物です。外国の首脳などが国賓として訪韓した際にはこの迎賓館で晩餐会や公演など公式行事が開かれました。
守宮址
常春斎
青瓦台を訪れる海外からの賓客に韓国の伝統建築様式を紹介するため建てられた韓屋がここ、常春斎(サンチュンジェ)です。常春斎の建築には慶尚北道(キョンサンブクド)奉化郡(ポンファグン)春陽面(チュニャンミョン)で伐採された樹齢200年以上の春陽木(チュニャンモク)と言われる最高の松の木が使われています。 常春斎 の建物には居間とオンドル部屋の2室が設けられています。
緑地園
緑地園は青瓦台の中でも最も美しい庭園です。2022年10月7日官報に告示され国の天然記念物に登録されることになった樹齢およそ170年の韓国の盤松を中心に120種あまりの木々が植えられている緑地園には、歴代大統領が植えた記念樹もあります。緑地園は毎年春になると5月5日のこどもの日や父母の日、障がい者の日などさまざまな行事が行われた場所でもあります。
枕流閣
青瓦台の東門・春秋門と官邸の間にある枕流閣(チムニュガク)は1900年代初めに建てられたとみられる伝統韓屋の建物で、景福宮の後苑で宴会を行うために建てられたものです。現在の青瓦台がある場所は元々景福宮の後苑があった場所で、このような理由から枕流閣の建物は景福宮後苑にあった建物のひとつと考えられています。1997年にはソウル特別市有形文化財にも指定されています。
春秋館
大統領や報道官の記者会見が行われ、青瓦台の番記者が詰めていた場所がここ、春秋館(チュンチュグァン)です。朝鮮時代、歴史の記録を担っていた「春秋館」からその名が付いたという春秋館。建物左手の通路には、現在、青瓦台の歴史を詳しく記録したパネルが展示されています。

More info
青瓦台
- ☞ 所在地:ソウル特別市チョンノ区チョンワデロ1(서울특별시 종로구 청와대로1)
- ☞ 最寄駅(青瓦台正門まで):
・ソウル地下鉄3号線景福宮駅下車、4番出口(または3番出口)から徒歩20分(1.1km)
※景福宮西側の壁伝いにある通り・孝子路(ヒョジャロ)沿いのコース
・ソウル地下鉄3号線安国駅下車、1番出口から徒歩30分(1.7km)
※景福宮東側の壁伝いにある通り・三清路(サムチョンノ)沿いのコース
★2023年1月10日追記(青瓦台観覧循環シャトルバス&車いすリフト付きバス)★
【青瓦台観覧循環シャトルバス】
・2023年1月7日から12月31日まで景福宮東側駐車場⇒景福宮駅バス停(バス停ID:01685)⇒青瓦台(錬武館=西門・迎賓門前の噴水近く)⇒通義派出所⇒景福宮東側駐車場を循環するシャトルバスを運行しています。
・運行時間は8:30~18:15(冬期は8:30~17:45)(青瓦台休館日の火曜日は運休)。
※シャトルバスバス停の位置、時刻表など詳しくは青瓦台ホームページ内の「アクセス及び交通情報(오시는 길 및 교통정보)」にある『青瓦台観覧循環バス(천와대 관람 순환버스)』(韓国語・略図付き)をご覧ください。
・2022年は満65歳以上の高齢者・妊娠中の方・視覚聴覚などがご不自由な方及び同伴者・満8歳以下のお子さんと同伴者の方のみご利用いただけましたが、2023年からは青瓦台を観覧するすべての方がご利用できるようになりました。
【新規・車いすリフト付きバス】
・2023年1月1日から毎週金~日曜日及び公休日に限り、車いすをご利用の観覧客の方専用のバスを運行しています。
・コースは上記・シャトルバスと同ルートです。
・運行時間は8:30~18:00(冬期は8:30~17:30)
※シャトルバスバス停の位置、時刻表など詳しくは青瓦台ホームページ内の「アクセス及び交通情報(오시는 길 및 교통정보)」にある『青瓦台観覧循環バス(천와대 관람 순환버스)』(韓国語・略図付き)をご覧ください。
・ご利用は青瓦台を観覧する車いすをお使いの方及び同行者の方に限ります。なお、リフト付きバスは車いす席2席・同伴者用一般席6席となっています。一般の車いす及び電動車いすいずれもご利用いただけますが、電動スクーターでの乗車はできません。
★2022年12月26日追記★
【新規運行開始】ソウル市自律走行バス
・利用対象:交通カードをお持ちの方であれば、どなたでもご利用いただけます(交通カードをかざして乗車=料金無料・かざしても課金されません)
※車いす席は1車両2席まで
・運行期間:2022年12月22日~2023年11月9日までの平日(月~金曜日)
※土・日・公休日は運休
※車両点検日及び悪天候の場合は運行しないことがあります。
・ルート:景福宮駅⇒青瓦台⇒景福宮駅の循環ルート
※バス停は景福宮駅(孝子路入口)⇒国立古宮博物館(迎秋門)⇒青瓦台(青瓦台サランチェ前)⇒春秋門⇒国立民俗博物館⇒景福宮駅(孝子路入口)の5か所
※バス停の具体的な位置は青瓦台公式ホームページ内の「アクセス及び交通情報(오시는 길 및 교통정보)」にある『アクセス(오시는 길)』(韓国語・略図付き)をご覧ください。
・運行時間:9:00~17:00(ただし12:00~13:00の間の運行はありません)
※9:00~10:00は30分間隔、10:00~17:00は15分間隔
- ☞ 利用時間:9:00~18:00・1日6回入場可・毎週火曜日休み
※ただし2022年12月1日から2023年2月28日までは9:00~17:30(入場は17:00まで)となりますのでご注意ください。
- ☞お知らせ(2023.4.7追記):
下記のスケジュール(2023年のゴールデンウィーク期間中を含む)で青瓦台内の一部施設でリモデリング工事・展示内容入れ替え作業を行います。つきましては下記の一部施設で観覧ができなくなりますのでご了承ください。
・2023年4月19日(水)~5月1日(月):
本館=1階世宗室・忠武室、春秋館=2階ブリーフィングルーム
・2023年5月3日(水)~27日(土):
本館=内部(1階及び2階)、春秋館=2階ブリーフィングルーム
- ☞ 入場料:入場無料
※青瓦台観覧は公式ホームページで事前予約(観覧希望日の4週間前から受付開始)を受け付けていますが、2022年9月現在、海外にお住いの方については予約ができません(韓国の携帯電話による本人認証が必要なため。韓国在住で韓国の携帯電話をお持ちの外国人の方は一般の韓国人の方同様、観覧予約可能です)。
※海外からの外国人観光客の方は、休みの火曜日を除く毎日9時と13時30分の2回、青瓦台正門総合案内所で、外国人・お身体の不自由な方(同伴者1人含む)・満65歳以上の高齢者の方・国家報勲対象者を対象(各回500人限定)にした「現場申請(현장신청)」が可能です。詳しくは青瓦台公式ホームページでご確認ください。
なお青瓦台正門の位置は韓国観光公社の電子地図「韓国地図」で「景福宮神武門」と入力すると検索できます。道路を挟んで「景福宮神武門」の正面(反対側・北側)に正門があります。正門から入ると正面にニュース報道などで映る青い瓦の本館の建物が見えます。
- ☞ 青瓦台公式ホームページ:https://www.opencheongwadae.kr(韓国語・英語)
- ☞ 大韓民国大統領室公式ホームページ:https://www.president.go.kr(韓国語・英語)
※前政権時代までは大統領府・青瓦台公式ホームページ(上記URLとは別のアドレス)内に青瓦台特別観覧のコーナーがありましたが、2022年5月10日の新政権発足とともに青瓦台が一般公開されたことにより、旧大統領公邸青瓦台観覧関連のホームページが独立した形となり、新たに青瓦台公式ホームページが誕生しました。青瓦台の見学についての情報は上記「青瓦台公式ホームページ」をご覧ください。
なお大統領の動静や政策、ブリーフィング等などについては「大韓民国大統領室公式ホームページ」をご覧ください。
周辺観光地
青瓦台サランチェ
青瓦台や歴代大統領の足跡が分かる総合広報館
・所在地:ソウル特別市チョンノ区ヒョジャロ13キル45(서울특별시 종로구 효자로13길 45)
・電話問合せ:+82-2-723-0300
・ホームページ:https://cwdsarangchae.kr(日本語あり)
・入場料:入場無料
・観覧時間:9:00~18:00(毎週火曜日休館)
景福宮
朝鮮時代の正宮、朝鮮建国の時代へタイムスリップ
・所在地:ソウル特別市チョンノ区サジクロ161(서울특별시 종로구 사직로 161)
・電話問合せ:+82-2-3700-3900
・ホームページ:https://www.royalpalace.go.kr(韓国語・英語)
・入場料(外国人):満19歳~満64歳 3,000ウォン・満7歳~満18歳 1,500ウォン
・観覧時間:1・2月及び11・12月 9:00~17:00/3~5月及び9・10月 9:00~18:30
通仁市場
韓国の古銭・葉銭で好きなおかずを買ってオリジナルの弁当を作ろう!
・所在地:ソウル特別市チョンノ区チャハムンロ15ギル18(서울특별시 종로구 자하문로15길 18)
・電話問合せ:+82-2-722-0911
・ホームページ:https://tonginmarket.modoo.at(韓国語)
・営業時間:9:00~21:00(店舗により異なります)
三清洞通り(삼청동길)
個性あふれるレストランやカフェ、工房などが軒を連ねるソウルを代表する文化の通り
・所在地:ソウル特別市チョンノ区 サムチョンロ107(서울특별시 종로구 삼청로 107)
・電話問合せ(ソウル特別市タサンコールセンター):+82-2-120(日本語可)
・観覧時間:開放型観光地(常時観覧可)
☞関連リンク:
・韓国観光公社オーディオ観光ガイドアプリ・Odii:
Google PlayまたはApp Storeに「Odii」と入力して検索。日本語をはじめ外国語でも韓国の主要観光地の案内を音声で聴くことができます。本コラムで紹介の青瓦台についても音声ガイド案内がOdiiに新規追加されましたので青瓦台観覧時にご利用ください。
- ☞韓国観光案内電話:+82-2-1330 (日本語・韓国語・英語・中国語・ロシア語・ベトナム語・タイ語・マレー/インドネシア語)
※上記の内容は2022年9月現在の情報です。今後変更されることがありますのでお出かけ前に必ずご確認ください。