2025/07/28
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毎年夏になると無性に食べたくなってしまうのがピンス・氷水。
小豆餡がのったパッピンスといった定番ピンスをはじめ、果物がいっぱいトッピングされたフルーツピンス、韓国を代表する料理で外国人にも人気のビビンバや韓国中華の定番・チャジャンミョン(ジャージャー麺)を模したユニークなピンスなど毎年さまざまなピンスが登場し、人気を博しています。
またかき氷フリークにはたまらないピンスのお店が軒を連ねるピンス通りもあるほど、夏の韓国はいわばピンス天国となります。
韓国も日本も猛暑が続く毎日ですが、今回はこの灼熱を吹き飛ばしてくれる韓国のさまざまなピンスをご紹介したいと思います。
ピンスの定番といえばこれ、小豆餡がのったパッピンス。韓国で最も人気の高い「オリジナルピンス」を食べてみたい方には、このパッピンスをおすすめします。
手作りで材料の小豆から茹でて餡を作るお店もあり、餡を作るプロセスは思う以上に手間と時間がかかりますが、いまこうした手作り餡のパッピンスのお店が韓国では静かな人気となっています。
玉楼夢のパッピンス(写真提供:玉楼夢)


パッコダン(左)と東氷庫(右)のパッピンス(写真提供:NAVERブログヌピー(yhyj1113)・インスタグラムsannakji1)
海外からの観光客に人気の観光スポット・ソウルにも小豆餡を手作りしているパッピンス専門店が数多くあり、近年人気を博しています。 中でも特に人気なのが、ソウルで働く日本からの駐在員・家族が多く暮らす龍山区(ヨンサング)二村洞(イチョンドン)にある「東氷庫(トンビンゴ)」。 朝鮮時代、現在のソウルには昌徳宮に内氷庫(ネビンゴ)、王宮の外には東氷庫・西氷庫(ソビンゴ)といった氷室があり、店名もその名から由来しています。 東氷庫のパッピンスは、かき氷に練乳・小豆餡・餅・牛乳のみという、昔ながらのオードソックスなシンプルなパッピンスですが、味わいはピカイチ。 伝統的な製法に則り、大きな釜・カマソッで茹であげる小豆餡をトッピングする延世大(ヨンセデ)韓国語学堂にほど近い新村『玉楼夢』(オンヌモン)、韓国産小豆専門ブランドとして有名な明洞にある『パッコダン』(PATGODANG)のお店でも、手作りの小豆餡がたっぷりの美味しいパッピンスが味わえますので、是非ご賞味あれ!
【東氷庫 本店(동빙고 본점)】
【玉楼夢 新村本店(옥루몽 신촌본점)】
【パッコダン(PATGODANG)明洞本店(팥고당 명동본점)】


南川緑茶パッピンス(撮影:韓国観光公社韓国語ホームページトラベルリーダー9期7チーム)/NAVERブログイ・ソンソン(dmschan))
韓国第二の都市・釜山はパッピンスで有名なお店がたくさんあることで知られている街。
中でも人気なのはパッピンスに粉末緑茶がかかった『南川(ナムチョン)緑茶パッピンス』。価格も4000ウォンと手ごろで、粉状にした緑茶はパッピンスに好きなだけいくらでもかけることができます。お店の敷地には藤棚があり雰囲気も抜群で、「映える」写真が撮れると藤の花目当てでやって来る人も多いとか。
韓国政府傘下の省庁・中小ベンチャー企業部がその優秀さと成長の可能性を高く評価し、100年以上持続的に成長が見込まれるお店・百年店舗(百年カゲ=ペンニョンカゲ)にも指定されている、創業40年を超える『龍湖洞ハルメパッピンス・タンパッチュク』も自家製の小豆餡がのったパッピンスで有名なお店で、お店の名物パッピンスは、サクサクしたかき氷に甘い小豆餡と甘酸っぱいリンゴジャムがマッチして大変美味です。


南浦洞パッピンス通りのパッピンス(撮影:韓国観光公社PHOTO KOREA/イ・ボムス氏)
また、釜山にはパッピンス通りもあるほど、パッピンスは釜山のソウルフードになっています。
パッピンス通りのあるところは1970年代から長年、国際市場を訪れた人々に小豆粥やパッピンスを売っていた場所で、昔ながらのパッピンスがいまだなお味わえる場所でもあります。長い歴史を持つ露店のお店だけあって、昔懐かしい思い出が詰まったパッピンスで、牛乳、シロップ、小豆餡や缶詰のフルーツなどがトッピングされ、色合いから味まで懐かしさを感じるパッピンスとなっています。
【南川緑茶パッピンス(남천녹차팥빙수)】
【龍湖洞ハルメパッピンス・タンパッチュク本店(용호동할매팥빙수단팥죽 본점)】
【南浦洞パッピンス通り】
さまざまなピンスがあれど、いまひとつお気に入りのピンスが見つからないという方に、おすすめしたいのが、いままでのピンスの概念を覆すユニークなピンス!
カメラ片手に旅の思い出を残したい方には『SNS映えするピンス』、ヘルシーで味わいも素晴らしい逸品をお求めの方には『ビーガンピンス』をおすすめします。


麺を彷彿とさせるイェンナルピンス/韓国中華の定番・チャジャンミョン&チャンポンを模したチャンチャミョンピンス(写真提供:大邱・SWEET AND)
チャイナタウンで有名な仁川(インチョン)、そして韓国南東部の大都市・大邱(テグ)には、なんと韓国中華の定番チャジャンミョン(ジャージャー麺)を彷彿とさせる「チャジャンミョンピンス」があり、SNS映えすると大人気!
生クリームを凍らせて麺を作り、黒いソースの部分は小豆餡を用いてジャージャー麺を再現しています。
大邱にある『SWEET AND(スウィートエンド)』では名物のチャジャンピンスに加えて、真っ赤なスープで有名な韓国のチャンポンとチャジャンミョンが半々になった『チャンチャミョンピンス』も新発売され、人気を博しています。


ピビンピンス(写真提供:LAHAN HOTEL全州/カフェ・クェンチャンタ)
また、韓国が世界に誇る料理・ビビンバにそっくりな『ビビンピンス』というピンスもあります。
全州ビビンバで有名な韓国南西部・全北特別自治道全州(チョンジュ)には、全州ビビンバの味わいと色合いを再現した、夏の季節にぴったりの冷たいビビンピンスがあります。大きな真鍮の器に牛乳を凍らせて作ったかき氷をいっぱい入れ、その上に色とりどりのフルーツやお餅などをトッピングした、てんこ盛りのピンスです。
また、同じく韓国南西部・湖南地方の大都市・光州(クァンジュ)にあるビビンピンスは、目玉焼きそっくりなゼリーまでトッピングされ、まさにビビンバそのもの!ビビンバに混ぜて味を調えるコチュジャンの代わりにイチゴジャムまで別の小さな器に入って出てくるなど、細かいところまでビビンバと同じで凝っています。
【CAFÉ OZ(카페 오즈)】
【SWEET AND東城路店(스위트앤드 동성로점)]
【LAHAN HOTEL全州・CAFÉ HANOKDANG】
【カフェ・クェンチャンタ(카페괜찮다)】
ピスタチオピンス(写真提供:ムングジョムビーガンベーカリー)
最近ではビーガン・菜食主義の方向けの「ビーガンピンス」も続々登場しています。
韓国第二の都市・釜山にある『ムングジョム・ビーガン・ベーカリー』(MOONGGOOJEOM VEGAN BAKERY)でも夏期限定で豆乳やココナッツミルクなど植物性の原材料のみで作るピンスを味わうことができます。
【ムングジョム・ビーガン・ベーカリー』(MOONGGOOJEOM VEGAN BAKERY=뭉구점 비건베이커리 )】
ひと口にピンスといっても、どこで食べるか、どんな食材を使って作るかによって千差万別。
日常の中でささやかな贅沢を楽しみ、自分らしいゆったりとした時間を過ごす、いわゆる「スモールラグジュアリー」を標榜する高級ホテルで食べられる超高級プレミアムピンスをはじめ、手ごろな価格でおひとり様でも気軽に味わうことができるピンスなど、韓国にはお財布の事情に合わせて様々な価格帯のピンスがたくさんあります。
新羅ホテルのマンゴーピンス(写真提供:ソウル新羅ホテル)


FOUR SEASONS HOTEL SEOULのマルピンス/マンゴーピンス(写真提供:FOUR SEASONS HOTEL SEOUL)
毎年夏が近づいてくると、韓国の各高級ホテルは先を争うようにユニークなピンスを新メニューに加えます。
ソウル新羅ホテルや、ロッテワールドタワー内にあるシグニエルソウルでは、アップルマンゴーピンスが登場、高級ホテルのピンスだけあって値は張るものの、注文が殺到し順番を待たなければならないほどの人気です。
また、ソウル中心部・光化門交差点に近いFOUR SEASONS HOTEL SEOUL(フォーシーズンズホテルソウル)には済州産マンゴーを使った『済州アップルマンゴーピンス』、小豆餡と緑茶の味わいが最高の『マルピンス』のふたつのピンスがお目見え。
特に『マルピンス』は、ほろ苦い緑茶クリームと舌ざわり滑らかなバニラクリームが絶妙のハーモニーを奏で、食べた瞬間から芳醇な味わいがお口の中に広がります。
なお、ホテルで味わえるピンスは夏季限定メニューとなっているところが多いため、夏が終わりに近づいてきた時には既にサービス終了となっていることもありますので、お店を訪れる前に念のため電話等でお問合せされることをおすすめします。
【ソウル新羅ホテルThe Library(ザ・ライブラリー)】
【シグニエルソウル】
【FOUR SEASONS HOTEL SEOULラウンジ・スナック・韓食『マル』】


EDIYA COFFEEののパッインジョルミ1人ピンス/COFFEEのインジョルミパッピン(写真提供:EDIYA COFFEE/NAVERブログ・ニョン氏(eunoia0307))
お手ごろ価格で近年に大人気となっているのが韓国のコーヒーフランチャイズチェーンの「一人ピンス」と呼ばれるおひとり様向けのピンス。
アイスコーヒーなどのカップにかき氷が盛られて出てくるので、テイクアウトにも便利、スプーンでサクサクしながらちょっと冷たいピンスを食べたい時に気軽に食べられるのも魅力です。
通常のピンスよりは量が少なめですが、トッピングされているものは基本的なピンスと同じで、ひとりでピンスを食べたいときや、違った味わいのピンスをちょっとずつ食べたいときにおすすめです。
全国展開しているコーヒーチェーン各店舗で販売されていますので、街で見かけたら気軽にお店に入って食べられます。但し、人気の商品はすぐに売れてしまい品切れになってしまうこともあるので、ご注意を!
【EDIYA COFFEE】
【MEGA MGC COFFEE】
【COMPOSE COFFEE】
【ペクタバン(白茶房=빽다방)】
※上記の内容は2025年7月現在の情報です。今後変更されることがありますのでお出かけ前に必ずご確認ください。