2025/10/24
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歴史文化
文化
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ハングル
訓民正音

韓国固有の文字、ハングル(写真:クリップアートコリア)
世界中を席巻する韓流旋風。K-カルチャー人気が高まるにつれ、韓国固有の文字『ハングル』に対する世界の人々の関心も急上昇中!
ユネスコ・世界の記憶(Memory of the World)に1997年「訓民正音」(フンミンジョンウム)として登録され、その価値を認められた文字・ハングル。その歴史や素晴らしさを知れば、いままで見えてこなかったK-カルチャーの新たな魅力に気づかされ、その魅力に嵌ること間違いなし。
今回はそんなハングルを巡る冒険の旅へ皆さんをご招待します。


世宗物語/世宗物語の展示室(写真2枚とも:韓国観光公社PHOTO KOREA-パク・ソングン氏撮影)
世宗物語(セジョンイヤギ=세종이야기)は景福宮の正門・光化門から南へ伸びる大通り・世宗大路の北端そばの光化門広場地下にある展示館で、韓国の人々が最も敬愛する偉人のひとり・世宗大王の生涯を紹介しています。館内には世宗大王が制定したハングル・訓民正音の成り立ち、訓民正音で書かれた最古の書籍、ハングルをテーマにしたメディアアートなどが展示され、海外からの観光客の方々にもわかりやすくハングルの歴史について解説しています。また、有料・無料で楽しめる常設体験プログラムも行っており、「ポクチュモニ」と呼ばれる福をもたらす小さな巾着作りなどができる有料体験、筆を手に自らの名前をハングルで書く無料書道体験が可能で、楽しみながらハングルに触れることができます。
国立世界文字博物館
館内にあるハングルゾーン(写真2枚とも提供:国立世界文字博物館)
文字をしたためた巻物をモチーフに建てられた外観が印象的な国立世界文字博物館。
仁川広域市・松島(ソンド)国際都市の中心にあり仁川の新たな観光スポットとしても人気の松島セントラルパーク内に位置する国立世界文字博物館は、韓国固有の文字・ハングルを、人類の文字の歴史という枠の中で紐解き考察する空間です。館内にはハングルの成り立ちの背景や原理を解説した訓民正音解例本をはじめ、目の不自由な方向けに1926年作られた初のハングル点字『訓盲正音』などハングルの様々な側面を知ることができる遺物・史料が数多く展示・所蔵されています。
ハングルのみならず、文字が人類の文明発展にどのような役割を果たしてきたのか、体系的に分かりやすく展示しているのが、ここ国立世界文字博物館です。
世宗大王と妃が眠る英陵と丁字閣(写真:国家遺産庁宮陵遺跡本部)
世宗大王歴史文化館にある訓民正音序文(写真:韓国観光公社韓国語ホームページ大学生記者団トラベルリーダー11期チェ・ハウン氏)
ユネスコ世界文化遺産に2009年登録された「朝鮮王陵」のひとつで、朝鮮時代で初めて国王と王妃を合葬した合陵・英陵(ヨンヌン)。
朝鮮時代第4代国王・世宗大王とその妃・昭憲王后が眠ることから世宗大王陵とも呼ばれる英陵にほど近いところには世宗大王歴史文化館があり、ハングルを創製した世宗大王の輝ける業績について知ることができる様々な展示が行われています。訓民正音序文やハングルの子音をモチーフにしたオブジェをはじめ。朝鮮時代の日時計・仰釜日晷(ヤンブイルグ)、史料として残る最古のものとされる雨量計・測雨器(チュグギ)、天体観測に使われた渾天儀(ホンチョニ)など15世紀前半の世宗大王の時代に使われた科学観測機器のレプリカなども展示されています。
驪州英陵(世宗、昭憲王后)と寧陵(孝宗、仁宣王后)[ユネスコ世界遺産]
仁寺洞文化の通り(写真:クリップアートコリア)
ハングルで表示された仁寺洞にあるSTARBUCKS仁寺店
仁寺洞文化の通りが南北に貫く仁寺洞(インサドン)は、画廊や工芸、伝統茶など韓国の古きよき文化と韓国の今が融合し独特の趣が感じられるお店が軒を連ねるエリア。世界的なコーヒーチェーン店「STARBUCKS」や韓国の大手コンビニ「GS25」も、この街にあるお店の店名表示はいずれも「스타벅스」「지에스25」とハングルで表記され、伝統が息づく街・仁寺洞を象徴するかのような落ち着いた店構えとなっています。
また、仁寺洞を代表する観光スポット・サムジキル(Ssamziegil)には『ㅆ』(サンシオッ)の大きなオブジェがあるほか、街のあちらこちらにも個性あるハングルをモチーフにしたオブジェや看板がたくさんありますので、韓国を訪れた証しに、ハングルの入った記念の一枚をファインダーに収めてみてはいかがでしょうか。
知恵の森の大きな書架にはカラフルな色彩でハングルがデザイン(写真: 韓国観光公社韓国語ホームページ大学生記者団トラベルリーダー16期イ・イェウォン氏)
活版印刷博物館(写真:同トラベルリーダー15期クァク・スビン氏)
ソウル郊外・京畿道北部の坡州(パジュ)にある坡州出版都市は、韓国の有名出版社や印刷所をはじめカフェ・美術館・書店などが軒を連ねる文化団地。
坡州出版都市の通りには文字を扱う出版関係の企業が多いことからハングルをモチーフにしたオブジェやベンチが至るところに設けられ、また坡州出版都市内の複合文化スペース・知恵の森にある大きな書架は、書架の枠にハングルの子音がカラフルな色でデザインされており、訪れる人々に深い印象を与えます。
このほか同じ知恵の森の中にはハングルや活字の素晴らしさを実感できる活版印刷博物館もあり、館内では拓本体験などもできるプログラムもありますので、訪れた際には是非参加してみてはいかがでしょうか。
活版印刷博物館(活字の森)
鳥致院1927アートセンター(写真:世宗特別自治市)
ハングル壁画『HANGOODLE』(写真:世宗特別自治市文化観光財団)
大韓民国政府の省庁が集まる行政都市・世宗(セジョン)特別市。その世宗特別自治市にある鳥致院(チョチウォン)1927アートセンターは、廃墟となった工場をリモデリングした複合文化スペース。KORAIL京釜線・忠北線鳥致院駅周辺の旧都心都市再生事業の一環で誕生した地元の文化拠点として、秀でた芸術作品などの展示や文化体験プログラムを提供しています。
今年2025年9月1日から10月12日までハングル国際プレビエンナーレがここで開催され、ドローイングパフォーマンスを繰り広げたイギリス出身のグラフィティアーティスト兼イラストレーターで世界の有名企業とコラボを展開するMr Doodle(ミスター・ドゥードゥル)の大型ハングル壁画『HANGOODLE』(上記写真2枚目)がいま、「映える」新たなフォトゾーンとして人気を博しています。
鳥致院1927アートセンター
全州韓屋村(写真:韓国観光公社PHOTO KOREA-ファン・ソンフン氏)
全州韓屋村全景(写真:韓国観光公社PHOTO KOREA-イ・ボムス氏)
全州(チョンジュ)韓屋村は700棟あまりの韓屋(ハノク)が軒を連ね町を形成する韓国最大の伝統韓屋村。
慶基殿や全州郷校などの史跡をはじめ、古銭をかたどった葉銭(ヨプチョン)パン、言わずと知れた地元全州を代表する料理・全州ビビンバやトッカルビなどさまざまなグルメも味わうことができる場所でもあります。
また全州韓屋村にある全州工芸展示館界隈には工芸名品キルと呼ばれる通りもあり、ハングル書道、ハングル印鑑作り、栞(しおり)づくりなどハングルの美しさを実感できる各種工芸プログラムも体験することができます。
ハングルカリグラフィーで使う筆(写真:Getty Images Bank)
ハングルカリグラフィー(写真:ハランバンカリグラフィー)
ハングルカリグラフィーは、自ら手に筆を持ちハングルを書く、韓国文化をより深く理解できる体験ブログラムのひとつ。ハングルの歴史や子音・母音の組み合わせによって成り立つハングルの構造など概要を学び、その後は実際に一文字ずつお手本を見ながらハングルを書いていきます。筆を使って一文字一文字、丁寧に書いていくと、次第にハングルの書体の美しさに気づかされてきます。
また、気に入った言葉をハングルで掛け軸や葉書に思いを込めてしたためれば、韓国での貴重な思い出となること間違いなし!
▶ ハングルカリグラフィー体験場所
ハランバン・カリグラフィー松坡店(하랑방캘리그라피 송파점)
Feel So Good Calli
手彫りハングル印章
自ら彫って作った印章(写真2枚とも:韓国観光公社韓国語ホームページ大学生記者団トラベルリーダー8期チェ・ダビン氏)
韓国は日本同様、印章に馴染みの深い国。古の時代より公文書や芸術作品などに押され、いまでも印鑑登録制度があり契約など公的な場で広く使われています。自ら印面をデザインし、手彫りして作るハングルの印章は、見た目にも美しく、韓国訪問の記念や贈物としてもうってつけ。ソウルの仁寺洞や全北特別自治道全州にある全州韓屋村などでは自ら彫ってハングルの印章を作ることができるお店がありますので、自分の名前をハングルで書いて、世界でひとつだけのハンコをつくってみてはいかがでしょうか。
▶ おすすめの手彫りハングル印章体験場所
【ソウル・仁寺洞】
魚羅淵(オラヨン)篆刻体験館(魚羅淵篆刻アカデミー)(어라연 전각체험관(어라연 전각아카데미))
【全北特別自治道全州・全州韓屋村】
手製刻(スジェガク=수제각)
銀製ハングルアクセサリー(写真:レタリングジュエリーラボ)
ハングルがデザインされた螺鈿手鏡(写真:ソウルカルチャーラウンジ)
ハングルの形はそのままデザインしても、素晴らしいアクセサリーに変身します。ハングルの子音や母音を組み合わせ、世界にたった一つ、貴方だけの素晴らしいシルバーアクセサリーをはじめ、きらきら輝く螺鈿細工など、ハングルの美しさが表現された特別な逸品を韓国の旅の思い出にひとつ作ってみてはいかがでしょうか。
▶ おすすめのハングルアクセサリー体験場所
レタリングジュエリーラボ(Lettering Jewelry Lab=레터링주얼리랩)
ソウルカルチャーラウンジ(서울컬쳐라운지)
TIP. 国立ハングル博物館巡回展ハングル実験プロジェクト<近代ハングル研究所>展


[近代ハングル研究所] 展示会場(写真:国立ハングル博物館)
様々なハングル文化を紹介し、ハングルの価値をより多くの人々に理解してもらうために、ソウルにある国立ハングル博物館(現在ソウルにある同博物館は2028年下半期まで休館中)が企画、釜山市民会館で開催する巡回展。近代ハングルの変遷をテーマに制作された視覚デザイン・家具・工芸・ファッション・映像作品など21点を展示。デザイン・アートの世界の第一線で活躍する作家の素晴らしい作品をご鑑賞ください。
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知れば知るほどK-カルチャーの魅力を実感!ハングルをめぐる旅
* 上記の内容は2025年10月現在の情報です。今後変更されることがありますのでお出かけ前に必ずご確認ください。