2024/06/20
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ソウル観光
クァンジン区
ハンガン公園
自転車
パドルボード
陽射しが日増しに強くなるこの時期、暫しの凉をを求め水辺に足を運ぶ方も多いかと思います。こちら韓国の首都・ソウルで身近な水辺といえば市内を東西に流れる大河・漢江(ハンガン)。
芝生の上にシートを敷き木陰でピクニックを楽しんだり、河川敷のコンクリートに座りキンキンに冷えた缶ビールでのどを潤す、そんな光景も漢江縁を歩いているとよく見かけます。
しかし、そんな過ごし方も漢江を楽しむ一部にすぎません。実はまだ多くの観光客が知らない漢江の楽しみ方がたくさんあります。漢江の水面の上で楽しむアクティビティやピクニック、漢江河川敷を颯爽と走り抜けるサイクリングまで多種多様!
今回はまだ海外からの観光客の方々にあまり知られていない、漢江で楽しむおすすめのレジャーをご紹介したいと思います。 魅力あふれる漢江で忘れえぬ旅の思い出を作ってみませんか。
今年2024年年8月、「韓国のマンハッタン」ソウル・汝矣島(ヨイド)の空に大きな月が浮かびます。それは昨年2023年8月に発表したソウル特別市の新たなブランドスローガン「SEOUL, MY SOUL」のロゴが描かれた満月を彷彿とさせる巨大な気球・ソウルダル(SEOULDAL・ソウルの月・서울달)。
ソウルダルはソウル特別市が満を持して新たに準備した係留式の気球で、ヘリウムガスを充てんしてソウル汝矣島の空に浮かびます。
2024年8月23日(金)汝矣島公園で正式にフライトを始めるソウルダルは地上とケーブルで繋がった気球に乗って、150m上空まで上がり、ソウル上空からソウルの風景を一望できる新しいアトラクション。
ビル内にある展望台のように窓ガラスや高い建物に遮られることなく、150mの高さまで上がった気球のゴンドラの上から、足元を流れる漢江や汝矣島の摩天楼などソウルの美しい風景を東西南北360度、眺めることができます。
ソウルダルは熱気球とは異なり、物性上安定したヘリウムガスを充てんするため、引火や爆発の危険性もなく、また熱気球のようなバーナーによる騒音や二酸化炭素を排出する問題などもなく、地上ともケーブルでつながっていることから安全性を重視した気球となっています。
ソウルダルの飛行時間は1回当たりおよそ15分で、搭乗定員は最大30人までとなっています。利用可能時間は正午から午後10時までで、毎週月曜日は定期点検のためお休みとなります。また気象状況により気球のフライトが行われないこともありますので、ご利用の際には予めソウル特別市総合案内電話・タサンコールセンターにお問い合わせいただくなどして最新情報をご確認の上、お越しください。
■ ソウルダル(SEOULDAL・ソウルの月・서울달)
漢江でちょっと変わったアクティビティを楽しみたい方におすすめなのがこれ!帆も船外機もなく、ただパドル(櫂)のみで漢江の水面を進む特別な体験、パドルボードが貴方を待っています。
Stand Up Paddleboarding、略してSUPという名称で知られるこの水上レジャースポーツ・パドルボードは短時間の講習で誰でも簡単に始められ、一度この楽しさを経験すると嵌(はま)ってしまう魅力があります。漢江は流れが緩やかなため初心者の方でも難なくお楽しみ頂けます。
漢江でのパドルボードは「映える」写真が撮れると人気のレジャー。特に夕暮れ時は漢江を赤く染める夕陽や水面に映る漢江沿いの街並みの風景が相まって、大都会ソウルならではの素晴らしい風景をなります。ソウルでかけがえのない記念の一枚をファインダーに収めたいという方は、是非このパドルボードにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ソウル市内を流れる漢江の右岸・江北(カンブク)エリアにあるトゥクソム周辺にはパドルボードが体験できるところがいくつかあり、料金も一人当たり3万ウォン程度と気軽に楽しめます。パドルやボードを含めすべてレンタル可能で、事前に簡単な講習を受ければ乗れるようになりますのでご心配なく。Klook、Trazyなど世界的に有名なオンライン旅行サイトを通じて予約可能なほか、一部のパドルボードを取り扱うお店ではインスタグラムのDMや電話を通じ直接予約し、体験当日料金を支払う形でもOKのところがありますので、ご興味があればひとまず問い合わせてみましょう。
■LUNARU KAYAK & CAMPING(漢江カヤック&パドルボードLUNARU)
河川敷にシートを敷いてのんびり楽しむピクニックもいいですが、たまには普段とは違った過ごし方にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
中でもおすすめなのが、漢江に浮かぶロマンチックなひと時をお過ごしいただける水面の上のピクニックカフェ・tubester(チューブスター)。
tubesterは巨大な浮き輪のような形をした6人乗りの電気で動く小型モーター付きのボートで、円形のテーブルや椅子が備え付けられており、水面の上でピクニック気分を満喫できるのが特徴。フライドチキンや漢江ラーメンなど食べたいものを持ちこんで、少人数の船上パーティーも可能。
夜になるとカラフルな色に光り輝く夜景の名所・セビッソムにあるので、夏の時期、行くなら涼しくなった夜の時間帯がおすすめです。2000あまりの照明でライトアップされる盤浦大橋ムーンライトレインボー噴水をはじめ、ソウルのランドマーク・南山ソウルタワーや漢江の中州・汝矣島(ヨイド)に聳える韓国初の超高層ビルで長年「63ビル」として広く知られている63スクエアの夜景も船上から一望できます。
かけがえのない人ととともロマンチックなボートに乗り、夏の星空の下、涼しげな漢江の水面の上から七色に輝くソウルの夜景を満喫できるところがここ、tubesterです。
tubesterは時期により営業時間が異なりますが、夏場は深夜0時まで営業しています。料金は30分で35,000ウォン、倍の1時間で55,000ウォンとなっており、やや高めに感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、一つのボートに6人まで乗船可能なので、グループでご利用になると一人当たりのご負担も軽くなります。
乗船に当たっては簡単な操船方法のレクチャーがあり、その後すぐに乗ることができますので、操船も至って簡単で、救命チョッキや浮き輪も完備しているのでいざというときも安心です。
こちらのtubesterも、Klook、Trazyなど世界的に有名なオンライン旅行サイトを通じての事前予約が可能で、予約がすべて埋まっていなければ当日のご利用も可能です。
■セビッソム・tubester
サイクリングはソウルの人々に馴染み深いレジャーのひとつ。特に漢江縁のコースは目の前に遮るものがなく街中から見るいつものソウルの街並みとは違った風景が楽しめます。また、涼しげな川風を頬に感じながら大都会ソウルを自転車に乗って疾走すれば、身も心も爽快な気分になれ、その素晴らしさに魅了されてしまう人も多いといいます。
ソウルには様々なサイクリングコースがありますが、中でも近頃、制定された「ソウル自転車道20選」(서울 자전거길 20선=ソウルサイクリングロード20選)のひとつで漢江縁を疾走する1コースがおすすめ。
ソウルワールドカップ競技場にほど近いソウルワールドカップ公園内にある平和の公園を起点に、漢江右岸を下流に向かって蘭芝漢江公園を経て、ソウル特別市に隣接する京畿道(キョンギド)高陽市(コヤンシ)にある大徳(テドク)野球場へと至る全長4.4kmと比較的短いサイクリングロードですが、旅で訪れた人が気軽にサイクリングを楽しむにはちょうどいい長さのコースになっています。
ソウル自転車道1コースは単なるサイクリングロードではなく、途中、蘭芝ビーチ、ハヌル公園メタセコイアキル(メタセコイアの並木道)、蘭芝漢江公園MTBコース場といったアクティビティなどが楽しめる様々なスポットがコース周辺にたくさんあり、自転車に乗りながら寄り道しつつ楽しめるコースとなっています。
とは言っても、肝心の自転車はどこで借りられるの?とご心配の方も多いかと思いますが、ソウル市内なら心配ご無用。ソウル市内にはソウル特別市が運営する公共自転車『タルンイ』がレンタル可能な場所が街のあちらこちらにあり、「ソウル自転車道」1コースのそば・最寄駅のワールドカップ競技場駅(ソウル地下鉄6号線)から同コースの出発地点・平和の公園への向かう途中にも自転車を貸し出しているところが数多くあります。特に週末になると家族連れやサイクリングを楽しむ人々などがやってきて、サイクリングロードは人でいっぱいになりますので、くれぐれも安全に気を付けてサイクリングをお楽しみください。
■ 「ソウル自転車道20選」1コース(서울 자전거길 20선 1코스)
* 上記の内容は2024年8月現在の情報です。今後変更されることがありますのでお出かけ前に必ずご確認ください。