青瓦台本館初代大統領が就任した1948年から数えて74年間、厳重な警備の下、長い間ベールに包まれていた大統領府・
青瓦台。
2022年5月10日、青瓦台は前政権発足とともに一般に公開され一躍観光名所となりましたが、今年2025年6月4日、李在明(イ・ジェミョン)大統領就任とともに新政権が発足、前政権時に龍山(ヨンサン)へ移転した大統領室、漢南洞(ハンナムドン)に居を移した大統領公邸を再び青瓦台へ移転することを決定し、その準備作業のため、今年2025年7月16日から段階的に青瓦台の一般観覧を制限、8月1日以降は青瓦台観覧を一旦中断することとなりました。
2025年7月14日までは、これまで通りインターネットでの予約(韓国人・外国人対象)及び観覧当日の申込(外国人及び満65歳以上の高齢者、お身体のご不自由な方などを対象)を通じた一般観覧を実施します。インターネットでは
青瓦台公式ホームページ(英語による予約ページあり)にて向こう4週間以内の観覧予約(
※ただし観覧方法一部変更後の7月16日(水)から31日(木)までの予約については7月1日(火)午前10時から予約開始)が可能で、観覧当日の申込は1日2000人限定で入場が可能となっています。
7月15日(火)の休館日の後、2025年7月16日(水)から31日(木)までは、予約人数や観覧ルートを制限する形で観覧を実施、2025年8月1日(金)以降については青瓦台の保安及び施設物の総合点検のため青瓦台の観覧を当面の間、中断することになります。
施設の管理・運営を行う青瓦台財団によると、大統領府の機能が青瓦台に移転完了した後、大統領警護などセキュリティ面を考慮した上で既存の観覧方式を変更し青瓦台の観覧を再開する予定とのことですが、その時期や方式、申込方法等詳細については現段階では未定で、決定次第、
青瓦台公式ホームページで発表する予定です。
新政権発足とともに正式に大統領府の青瓦台再移転が決定、青瓦台観覧が一旦中断するというニュースが報道されると、青瓦台を訪れる国内外の観覧客が急増、公式ホームページでの予約、観覧当日の申込いずれも駆け込み需要で観覧希望者で殺到し、青瓦台は連日観覧客であふれています。
再び韓国の元首・大統領が居を構え執務に当たることとなった
青瓦台。
大統領室が再移転後は警備上の関係でこれまでのように青瓦台の隅々までできなくなることが見込まれていますので、今年7月までが青瓦台の中を自由に観覧できる最後のチャンスとなります。
今月から来月7月にかけて韓国を訪れる機会があれば、普段ではお目にかかることができない韓国の政治・歴史・文化に触れることができるここ、青瓦台を是非ご訪問されてみてはいかがでしょうか。