毎年4月から5月にかけてのこの時期、韓国のお寺ではお釈迦様の誕生日(旧暦4月8日=부처님 오신날=
プチョニム・オシンナル)に合わせて燃灯会が開かれます。今年2026年は5月24日(日)がその日に当たるため、翌日が振替休日となり、土曜日も含めると韓国は三連休となります。
この燃灯会は1200年前の新羅時代から続いている韓国仏教の伝統行事で、2020年ユネスコ無形文化遺産に登録され、いまでは韓国を代表する文化行事として有名です。
今回はソウル・釜山・全州・慶州で開かれる燃灯会について日程や見どころを詳しくご紹介、合わせて各地のおすすめ観光スポットも詳しくご紹介したいと思います。
| 行事名 | 開催期間 | 開催場所 |
|---|---|---|
| ソウル・燃灯会 | 2026年5月8日(金)~25日(月・振休) | 曹渓寺及び鐘路一帯 |
| 釜山燃灯会 | 2026年5月1日(金・祝)~17日(日) | 宋象賢広場及び釜山市民公園 |
| 全州・燃灯会 | 2026年4月25日(土)~5月24日(日・祝) | 全羅監営一帯 |
| 慶州・兄山江燃灯文化祭り | 2026年5月14日(木)~31日(日) | 金蔵台及び兄山江(慶州市内)一帯 |
ソウルで行われる燃灯会は韓国各地で行われる燃灯会でも最大規模を誇る行事で、毎年およそ30万人の人々が集まる大規模なお祭りです。今年2026年は5月8日(金)から25日(月・振休)まで(※メイン行事は16(土)・17日(日)両日)開催され、色鮮やかな燃灯や巨大な灯篭・荘厳灯で曹渓寺や清渓川一帯をはじめ、ソウル・江南にある奉恩寺 が埋め尽くされます。5月17日(日)、曹渓寺前の大通り・郵征局路(ウジョングクロ)の会場では、紙で造花の蓮の花を作る紙花蓮花作りや、伝統文様を描く体験プログラムをはじめ、風物ノリや国楽の公演が行われる公演ハンマダンなど、さまざまな楽しいイベントが行われます。
ソウル・燃灯会のおすすめ行事ソウルで行われる燃灯会のイチオシは何といっても5月16日(土)に行われる燃灯行列。燃灯行列は「東大門」として知られる興仁之門を起点に、鐘路の大通りを練り歩き、曹渓寺に至るまでのおよそ3㎞で実施されます。燃灯行列にはこの行列に参加する10万人あまりの人々とともにサムルノリ牌や舞踊団、吹打隊も参加し、賑やかな雰囲気となります。燃灯行列の最後が鐘閣交差点にたどり着くと、今度は交差点近くに設けられた特設舞台で大同ハンマダンの様々な行事が行われます。
ソウル・燃灯会 おすすめの観光スポット鐘路5街にある広蔵市場はソウルを代表する伝統市場。ユッケ・ピンデトク・トッポッキなどさまざまなK-フードを手ごろな料金で味わうことができおすすめです。
また、曹渓寺から歩いてすぐの益善洞韓屋通りには、韓国伝統家屋・韓屋をリモデリングしてオープンしたカフェやレストランが軒を連ね、韓国の伝統と今が息づく街並みや雰囲気を感じることができます。
[ソウル・燃灯会]
- ☞開催期間:2026年5月8日(金)~25日(月・祝)
- ☞開催会場:曹渓寺(ソウル特別市チョンノ区ウジョングクロ55/서울특별시 종로구 우정국로 55)及び鐘路一帯(行事により会場は異なります。詳しくは下記公式ホームページ(日本語あり)でご確認ください)
- ☞問合せ先:+82-2-2011-1744~7 │ 燃灯会公式ホームページ(日本語あり)
- ☞追加情報:燃灯行列に参加できるプログラム 『みんなと一緒に楽しむ燃灯会』(2026年5月16日(土)実施・先着順700人)参加申込(締切:5月10日(日))はこちら(Googleフォーム)
釜山燃灯会は韓国第二の都市・釜山の中心にある公園で様々な文化体験を楽しめるお祭り。今年2026年は5月1日(金・祝)から宋象賢(ソン・サンヒョン)広場一帯には伝統灯やキャラクター灯などが数多く展示され、今年一年の願いを込めて提灯をくくりつけ奉納する体験(有料)なども行われます。
このほか、古の時代、お釈迦様の誕生日のこの時期に芽吹くケヤキの若葉を加え蒸した餅・ヌティトク(楡葉餅=유엽병=ユヨッピョン)を仏前にお供えし、近所の人々とその餅を分かち合い、現世と来世が素晴らしい因縁で結ばれ幸せになれるよう願いながら食する風習を今に伝える「ヌティトク伝承会」、国のために多大な貢献をした人々を称える慰霊祭など韓国の伝統風習を再現する数多くの行事が行われます。
釜山燃灯会のメイン行事・燃灯行列は5月16日(土)に実施、そのスタート地点・釜山市民公園タソム広場では行列開始前に様々なジャンルの公演を観覧できるオウルリムマダンの行事が行われます。空が夕陽で染まる頃になると燃灯行列が釜山市民公園を出発、仏様や鳳凰、象を模した巨大な灯篭・荘厳灯とともに、燃灯を手にした行列の人々が釜山市民公園から下馬停(ハマジョン)交差点、楊亭(ヤンジョン)交差点を経て宋象賢広場までおよそ2.2kmの道のりを練り歩きます。
釜山燃灯会 おすすめの観光スポット田浦カフェ通りはいま人気のカフェが軒を連ねる釜山の繁華街・西面(ソミョン)のホットプレイス。米・ニューヨークタイムズ紙のTRAVEL欄に2017年1月4日掲載された『2017年訪れるべき場所52』('52 Places to Go in 2017')に韓国で唯一、釜山が選ばれ、その中で田浦カフェ通り(The Jeonpo Cafe District)が注目のエリアとして紹介されています。
また三光寺もCNN travelが『韓国の訪れるべき美しい場所50』(”50 beautiful places to visit in South Korea
”)の一つに※『三光寺(三光寺燃灯祭り)』(Samkwang Temple (삼광사 연등축제))を選定したほどで、燃灯会の期間中、是非訪れていただきたいところです(※三光寺燃灯祭りの様子(動画)はVISITKOREA日本語サービス公式FACEBOOK
・Xでも公開中)。
- ☞開催期間:2026年5月1日(金・祝)~17日(日)
- ☞開催会場:宋象賢広場(プサン広域市プサンジン区トンソンロ112ボンギル121-1/부산광역시 부산진구 동성로112번길 121-1)及び釜山市民公園一帯
- ☞問合せ先:+82-51-867-0501~3 │釜山燃灯会公式ホームページ(韓国語)
全州・燃灯会は、ソウルなど他の地方で行われる燃灯会よりも一足早く、今年2026年は4月25日(日)から行われ、燃灯およそ4000張り、八角灯およそ1800張りを街のあちらこちらに吊り下げることから始まります。
5月16日(土)には、全羅監営を会場にどなたでも楽しめる様々な行事が開催されます。
毎年、大人気の青少年ミュージックフェスティバルをはじめ、地元全州の特産・韓紙(ハンジ)を用いた燃灯や造花作り、小豆黍(キビ)団子作りなど様々な伝統文化体験が伝統文化マダンで行われます。
全州・燃灯会のメイン行事・燃灯行列は2026年5月16日(土)に開催、全羅監営を起点に、豊南門、慶基殿、梧木台を練り歩き、再び全羅監営へ戻ってきます。燃灯で溢れかえる韓屋村の光景は、ここ全州でしかお目にかかれず貴重な機会ですのでこの時期、全州を訪れる機会があれば必見です。ご希望であれば、燃灯行列の一行から分けてもらえるLEDの灯りの燃灯を手に行列に加わることもできますので是非一緒に参加してみてはいかがでしょうか。
全州・燃灯会 おすすめの観光スポット燃灯会が行われる全羅監営界隈の全州韓屋村は、魅力あふれる楽しいところがいっぱいの村。韓服を着て慶基殿、殿洞聖堂で記念撮影をしたり、韓紙工芸・※手作り印鑑作り(※全州韓屋村での手作り印鑑作りにご関心のある方は関連コラム『知れば知るほどK-カルチャーの魅力を実感!ハングルをめぐる旅』もチェック!(『●手彫りハングル印章』の部分でおすすめのお店を紹介)) など韓国の伝統文化に触れて体験するのもおすすめです。映画ファンの方なら、毎年開催され今年2026年は2026年4月29日(水)から5月8日(金)まで行われる全州国際映画祭の会場のひとつ・全州映画の通りも必見です。
全州・燃灯会
- ☞開催期間:2026年4月25日(土)~5月24日(土・祝)
- ☞開催会場:全羅監営(チョンブク特別自治道チョンジュ市ワンサン区チョンラカミョンロ55/전북특별자치도 전주시 완산구 전라감영로 55)一帯
- ☞問合せ先:+82-63-224-4447│全州・燃灯会公式ホームページ(韓国語)
慶州・兄山江燃灯文化祭りはおよそ1200年前、現在の燃灯会の始まりとなった伝統を今に語り継ぐお祭りです。今年2026年は5月14日(木)から始まり、慶州市内を南から北へと流れる兄山江(ヒョンサンガン)左岸の高台にある楼閣・金蔵台(クムジャンデ)や兄山江一帯には1万張りあまりの燃灯や荘厳灯が設置されるほか、LEDフォトゾーンも設けられ、夜の帳が下りた慶州はお祭り期間中、明るく照らされ華麗な光景となります。点灯パフォーマンスや花火ショーをはじめ、燃灯作り体験や、ジョギングをしながらごみ拾いを行い仏教における慈悲の心を自ら実践して体験する燃灯プロギングなど様々な行事が行われます。
慶州・兄山江燃灯文化祭りののおすすめ行事慶州・兄山江燃灯文化祭りのメイン行事・燃灯行列は2026年5月14日(木)の夜に行われます。金蔵台の近くにある森にはおよそ5000張りの燃灯が吊るされ、夜の帳が下り、明かりが灯されると、自ら作った燃灯をかかげ金蔵台から行列の人々が出発します。燃灯行列の人々は慶州市内各所を練り歩き、行列の終着地・鳳凰台まで続きます。お祭りの灯りに照らされながら悠々と流れる兄山江の風景、そして燃灯を手にした行列が描く光の筋は何とも言えない素晴らしい光景となります。
慶州・兄山江燃灯文化祭り おすすめの観光スポット燃灯会の余韻そのままに、古都慶州の伝統をもっと感じでみたい方には東宮と月池をおすすめします。新羅時代の王宮に池、そしてライトアップされた光景は韓国が誇る素晴らしい夜景のひとつ。また、近くには雰囲気抜群のカフェやファンシーショップも軒を連ね、若い世代に人気の通り・皇理団キルや雄大な新羅の歴史を感じられる大陵苑も是非訪れていただきたいスポットです。
燃灯会をきっかけに韓国の仏教文化についてもっと深く知ってみたいという方は、テンプルステイに参加してみるのはいかがでしょうか。韓国のお坊さんの日課を体験し、肉類を使わずヘルシーな寺刹料理(精進料理)に舌鼓、そして仏様の教えとともに心の安らぎをも得られる、そんなプログラムとなっています。今年2026年5月一か月間、外国人参加者を対象にした割引イベント『幸せ二倍テンプルステイ』(Double Happiness Templestay)も行われますので、ご関心のある方は是非参加してみてはいかがでしょうか。
幸せ二倍テンプルステイ(행복 두배 템플스테이=Double Happiness Templestay)
- ☞実施期間:2026年5月1日~31日(1か月間)
- ☞実施寺院:テンプルステイ実施35か所
- ☞参加費用(割引料金):当日型(日帰りプログラム) 15,000ウォン、1泊2日型(宿泊プログラム) 30,000ウォン
- ☞問合せ先:+82-2-2031-2000│
- 大韓仏教曹渓宗韓国仏教文化事業団テンプルステイ公式ホームページ・お知らせ&イベント『[2026 May Travel Month] Double Happiness Templestay』(英語)
- ☞関連コラム(韓国の精進料理):仏教の教えに基づいた自然に優しい食文化、韓国の精進料理
予め知っておこう!燃灯会Q&A
- Q. 燃灯会や燃灯行列を見学するのに料金は必要ですか?
- A. ソウル・釜山・全州・慶州で行われる燃灯会や燃灯行列はどなたでも無料でご観覧いただけます。ただし、体験プログラムなど一部行事については参加費が必要なものもあります。
- Q. 燃灯会や燃灯行列は何時ぐらいに訪れるのがよいですか?
- A. 燃灯展示は昼夜を問わず行っていますが、燃灯行列は夕方ごろから行われることが多く、午後6時から7時頃に会場へ訪れることをおすすめします(ただし燃灯行列には大勢の方が観覧に訪れますので、写真撮影などをされたり行列を目の前で見たい方は早めに行って場所を確保した方が賢明です)。なお燃灯会ごとに燃灯行列の実施時間は異なりますので、各燃灯会の公式ホームページなどで事前に情報を入手しましょう。
- Q. 外国人も燃灯行列の列に加わることはできますか?
- A. ソウルと全州の燃灯会で行われる燃灯行列は参加可能です。ソウルの燃灯会は事前申込制(本コラムにリンクあり・先着順)となっていますので早めに申し込みをしましょう。また、全州の燃灯会は当日、燃灯を受け取って参加できるようになっています。なお、釜山と慶州の燃灯行事で行われる燃灯行列については一般の方の参加ができませんのであしからず。
- Q. 燃灯会を訪れる際、注意すべき点はありますか?
- A. 燃灯行列は公道を通行止めにして行われますので、車での移動は避けた方が無難です。地下鉄など鉄道を利用し最寄駅から徒歩、あるいはバス・タクシーをご利用の際には事前に通行止めとなる区間をチェックしたり、迂回するバス路線等をチェックすることをおすすめします。
- 文章:韓国語原文 Hyeon Seock Kim、翻訳・編集:KTO
- 写真:燃灯会保存委員会(ソウル)、釜山仏教連合会、仏教文化保存会(全州)、東国大学校WISEキャンパス(慶州)、クリップアートコリア
- ☞あなたの頼りになる韓国観光コンシェルジュ・韓国観光通訳案内1330:+82-2-1330 (日本語・韓国語・英語・中国語・ロシア語・ベトナム語・タイ語・マレー/インドネシア語)※この他有人ライブチャットでもお問合せ可能です。