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      • 韓日シャトル外交の舞台・安東を訪れる旅

        • 2026/05/20

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  • 安東河回村の春
    安東河回村の春(撮影:キム・デイル/2024大韓民国観光公募展ドローン部門金賞受賞作品)

    韓日両国首脳が頻繁に会い様々な課題を話し合うことを目的に2004年7月から始まった韓日シャトル外交。
    その第一回目は盧武鉉大統領と小泉純一郎首相(いずれも当時)が韓国南部のリゾート地・済州島中文観光団地を中心に行われ、第二回目は同年12月、日本に舞台を移し鹿児島県指宿で開催、その後、これまで歴代大統領・首相が13回にわたり会談を行ってきました。このうち、ソウル5回・東京3回と半数以上が両国の首都で行われましたが、最近では両国の地方都市で行われることが多くなってきています。
    そして今回、2026年5月19日(火)・20日(水)両日行われた14回目のシャトル外交の舞台は、前回今年1月の高市早苗首相の故郷・奈良に続き、李在明大統領の故郷・韓国南東部慶尚北道(キョンサンブクド)安東(アンドン)。
    ここ安東はユネスコの世界文化遺産に登録され世界各国の元首や首脳も訪れた安東河回村をはじめ、地元に古の時代から伝わる仮面舞や韓流ドラマのロケ地となった晩休亭など古き良き伝統と歴史が息づくところとして有名です。
    また伝統的な手法で醸造・蒸留された高級焼酎・安東焼酎(アンドンソジュ)や、いまや全国区の人気を誇る地元安東伝統の鶏料理・安東チムダクなどおいしいグルメもいっぱい!2021年には高速鉄道KTXがソウル市内から安東まで運転開始、ソウルから乗り換えなしで訪れることができアクセスも格段に改善、多くの観光客が訪れるようになりました。今回は両国首脳が訪れ今注目の観光地・安東の人気おすすめスポットを、シャトル外交の余韻冷めやらぬ中、どこよりもいち早く皆さんにご紹介します!

    🎞今回の慶尚北道安東で開催された韓日首脳会談の模様は、大韓民国青瓦台公式ホームページにてニュースなどで報道されなかった未公開映像を含め1時間超の動画でご覧いただけます(映像で出会う大統領『高市総理、アンドンハセヨ👋故郷シャトル外交終了!』(2026年5月20日)/青瓦台公開の写真は本コラム末尾のリンク参照)

    安東へのアクセス~ソウル・釜山・大邱から最速1時間台!~
    • KORAIL中央線を走るKTX-イウム
    • KORAIL中央線を走るKTX-イウム
    KORAIL中央線を走るKTX-イウム(撮影場所:原州駅)/大邱と日本の各都市を結ぶティーウェイ航空(撮影場所:さくらの山(千葉県成田市))

    安東へのアクセスは、ここ数年、大変便利になっています!
    2021年1月、KORAIL(韓国鉄道公社)中央線の新線電化複線化工事が完了し、清凉里(ソウル特別市)~安東間に新型準高速鉄道・KTXイウム号が運転開始、清凉里からは営業開始時は2時間ほどでしたが、現在では最速1時間52分で行くことができるようになりました。また2024年12月には安東駅からさらに先の釜山広域市にある釜田(プジョン)駅まで乗り入れ韓国第二の都市・釜山からも今では1時間40分台から50分台で行くことができるほか、今回、高市首相が降り立った大邱国際空港があり近年成田・関西・福岡といった日本との定期航空便が多い大邱(テグ)からも、鉄道で1時間20分前後(東大邱駅発)と、気軽に訪れることができるのがここ、安東です。

    🚈各主要都市・主要駅から、安東駅への鉄道アクセス🚆

    【ソウル特別市から】

     

    【釜山広域市から】

     

    【大邱広域市から】

    • 🚉乗車駅:東大邱駅
    • 🚊利用列車:東大邱駅始発東海行き急行・無窮花(ムグンファ)号を利用
    • 所要時間:1時間22分(早朝・夕方1日2本)
    • 🚉また東大邱駅を出発し慶州駅(または永川駅)で乗り継いで行くことも可能(1時間10分台~1時間30分台・乗り継ぎ時間含む)
    • 大邱国際空港からは市内バス・タクシーで東大邱駅へ移動(タクシーで10分・3.4㎞)。
    両国首脳が訪れた安東おすすめのスポット ● 安東河回村
    • 安東河回村
    • 安東河回村
    安東河回村(左:韓国観光公社イ・ボムス/右:オ・セグン)

    安東を訪れる観光客の方々が必ずや訪問する場所といえばここ、『2025-2026韓国観光100選』『韓国絶景30選』にも選ばれている安東河回村(アンドンハフェマウル)。草葺きや瓦葺きの家屋が軒を連ね、朝鮮時代の雰囲気がいまだなお残る韓国伝統の村と知られ、海外からの観光客にも人気の場所です。
    エリザベス女王(当時)やブッシュ元大統領(父・子)など各国元首・要人も訪れ、2010年には慶州良洞村とともに『韓国の歴史村:河回と良洞』としてユネスコ世界文化遺産に登録されました。村では国家無形遺産である仮面劇・河回タルチュムとして有名な河回別神グッ仮面劇の公演をお楽しみいただけるほか、春の時期には村を囲むように蛇行する洛東江縁の道沿いに桜が満開に咲き乱れ絶景となります。
    またここ河回村には代々この村で暮らす豊山柳氏の一族で日本で一世を風靡した俳優リュ・シウォンさんの実家の建物・澹然斎もあります。
    李大統領と高市首相も、安東市内のホテルで行われた首脳会談、場所を変えて行われた晩さん会の後、大統領が今回特別に用意した伝統文化公演を観覧するためここ河回村を訪れました。

    ● 安東河回船遊ジュルブルノリ
    河回船遊ジュルブルノリ
    河回船遊ジュルブルノリ(左:韓国観光公社PHOTO KOREA-パク・チソン)

    晩さん会を終えた両国首脳がここ安東河回村を訪れたのは、夜の帳が下りた後。海外からの元首・首脳・要人がここ河回村を訪れるのは明るい昼間というのが定番でしたが、今回、李在明大統領は趣向を凝らし安東を訪問した高市首相のために特別に自らの故郷・安東の伝統火祭り・河回船遊ジュルブルノリを準備、両国首脳は同時に行われたパンソリ公演とともに河回村を囲むように流れる洛東江の川辺で韓国の伝統文化公演を鑑賞しました。
    この河回船遊ジュルブルノリは、舟遊びを意味する船遊(ソニュ)と、松の樹皮や桑の木を炭にし火の粉がはじけるようにさらに塩を加えて作った粉を韓紙(ハンジ)で包みひも状にしたもの を縄に多数吊るし次々と火をつけ幻想的な月夜の風景を演出する韓国伝統の火祭り・チュブル(ジュルブル=縄火)ノリが合わさった伝統行事。
    朝鮮時代、ここ安東の河回に居を構える支配階層・両班(ヤンバン)たちは「七月既望」(旧暦7月16日)の月夜になると、河回村の対岸にある芙蓉台の絶壁の上から縄を河回村側へと渡し、炭の入った紐に次々と火をつけ、花川(ファチョン=洛東江)の川面に浮かぶ船の上で詩吟や歌舞楽を優雅に愉しみながら、縄から雨のように降り注ぐ火の粉を鑑賞していたといいます。
    その伝統は細々ながらも今の時代に引き継がれ、慶事や祭りの際に度々再現され、1990年以降は安東民俗祭りなどの際に毎年行われるようになりました。近年では旧暦7月16日の夜以外でも毎年複数回行われ、得も言われぬ素晴らしさと評判を呼び毎年大勢の人々が毎年やってくるようになりました。

    ☞関連リンク

    • ・韓国観光公社VISITKOREA日本語公式FACEBOOK『安東河回村船遊綱火遊び』(動画・2023年8月25日付)
    • ・河回船遊ジュルブルノリ保存会ホームページ:http://hahoejulbul.com(韓国語)
    • ・安東河回村公式ホームページ・おしらせ『2026河回船遊ジュルプルノリ:河回夜宴』 (韓国語)
    • ※昨年2025年から観覧客急増に対応するため事前予約制となりました。
    • 今年2026年は5月・8~10月にかけての全10回開催(5月2・23日、8月29日、9月12・26日、10月3・10・17・24・31日=いずれも土曜日の19時(~9月12日)または18時(9月26日~10月31日)します。
    • (申し込みは開催日1か月前から慶北パヤジ公式ホームページ・体験コーナー(韓国語) で開始)。

    • 📰河回船遊ジュルブルノリをはじめ安東をめぐる日本発のツアーの情報はこちらの新聞掲載全面広告(「朝日新聞 Business Hub」編集部 公式Xポスティング/朝日新聞2026年5月31日付朝刊(首都圏一部エリア)掲載・全面広告イメージあり)またはVISITKOREAコラム『川面に舞う炎、安東船遊ジュルブルノリ』(該当コラム最下部に日本発のツアー情報あり)をご覧ください。
    ● 芙蓉台
    • 芙蓉台
    • 芙蓉台
    芙蓉台(撮影:韓国観光公社PHOTO KOREAキム・ジホ)/芙蓉台から河回村を俯瞰(撮影:韓国観光公社)

    夜の河回村の川縁をオレンジ色の火で染める河回船遊ジュルブルノリ。その綱のもう一端が張られた河回村の向こう岸がここ、断崖絶壁の高台・芙蓉台(プヨンデ)です。明るい昼間の芙蓉台からは対岸の韓屋が建ち並ぶ河回村の全景が眺められ、絶好のフォトスポット。高台から眺めると対岸の河回村が水面に浮かぶ蓮の花のような姿となっており、風水地理で福をもたらす吉地とされる蓮花浮水形の地形をしていることから、蓮の花の美称でもある芙蓉(水芙蓉)を冠して芙蓉台と呼ばれるようになったといいます。
    ちょうど両国首脳が観覧した川辺には芙蓉台へ向かう渡し舟の船着場もありますので、是非、川を渡り高台から昔ながらの安東の村の全景が眺められるここへ上ってみてはいかがでしょうか。

    🚕安東をくまなく便利に観光するなら、安東観光タクシー!🚖

    • 地方に行くと、とかく交通の便が気になりますが、ここ安東には社団法人安東市観光協議会が運営する安東タクシーがあり大変便利!料金は4人乗りで125,000ウォン、11人乗りが300,000ウォン(いずれも安東駅から10㎞圏内の安東市内で5時間利用時の料金)で、今年2026年は『2026安東観光タクシー割引イベント』キャンペーン実施中です(利用者多数により予算超過時には早期終了)。詳しくは下記公式ホームページにアクセス!
    • ☞安東観光タクシー公式ホームページ:https://andongtourtaxi.com(日本語あり)
    安東に泊まるなら河回村にある韓屋の宿はいかが?
    • 安東河回村にある楽古斎河回韓屋ホテル
    • 安東河回村にある楽古斎河回韓屋ホテル
    安東河回村にある楽古斎河回韓屋ホテル(写真提供:楽古斎)

    古の雰囲気が今もなお残る河回村。実はその河回村に韓国伝統建築・韓屋(ハノク)の宿があるのをご存じでしょうか。それは楽古斎河回韓屋ホテル。
    楽古斎河回韓屋ホテルは河回村の中とすぐ近くの2か所にあり、村の北側・芙蓉台へと渡る船着き場のある近くには草ぶきの宿の別館が、そし北東へ1.5㎞先、河回世界仮面博物館の近くには瓦屋根の本館があります。
    この楽古斎河回韓屋ホテルは宿泊のみならず、美味しい韓食を味わえ、伝統作法など韓国の伝統文化も体験できるプレミアムな韓屋ホテル。
    各客室には海外からの観光客の方にも快適にご利用いただけるようすべての部屋にバスルームを完備、地元安東の文人・儒学者が著した朝鮮時代の飲食料理書で両国首脳が晩さん会でも食した料理の元となった「需雲雑方」(スウンチャプパン)の料理(要事前予約)もお楽しみいただけます。
    趣ある松の木に囲まれた物静かな雰囲気の中で、古の両班の暮らしぶりや韓国の文化を体験する、そんな貴重な機会を満喫できるのが、ここ楽古斎河回韓屋ホテルです。

    河回船遊ジュルブルノリ

    🉐今ならVISITKOREA会員の方を対象に、宿泊料金10%OFFのキャンペーンを実施中!詳しくはVISITKOREA日本語ホームページ・VISITKOREA限定特典楽古斎韓屋コレクション』をチェック!(キャンペーン実施期間:2026年12月31日まで

    安東には魅力いっぱいのスポットがいっぱい!~史跡・伝統文化・祭り・「映える」スポット~ ●陶山書院
    • 陶山書院
    • 陶山書院
    陶山書院(撮影:韓国観光公社キム・ジョンフム(左)/韓国観光公社(右))

    朝鮮時代の儒学の大家・李滉(イ・ファン)の功績を称え、没後建てられた陶山書院(トサンソウォン)。
    李滉が生前、学問に勤しみ後進の養成に当たった陶山書堂の建物とともに、朝鮮時代の書院文化を今に伝える由緒あるところです。2019年には『韓国の書院』の一つとしてユネスコ世界文化遺産に登録、建物には朝鮮時代の書道の大家・韓石峰(ハン・ソッポン)が書し国王より下賜された扁額が掲げられています。

    ●屏山書院
    • 屏山書院
    • 屏山書院
    屏山書院(左写真:UNIESS INC & 韓国観光公社)/右写真:韓国観光公社)

    高麗時代に作られた儒学の教育機関・豊岳書堂に端を発し、朝鮮時代中期の文臣であり儒学者でもあった柳成龍(ユ・ソンニョン)が、後ろには花山(ファサン)、目の前には洛東江という「背山臨水」といわれる風水地理的に素晴らしい場所・明堂であるこの地に書堂を移し屏山書堂となり、没後、柳成龍の功績を称え位牌などを祀る建物群としてこの屏山書院が作られました。同じく安東にある陶山書院などとともに2019年『韓国の書院』の一つとしてユネスコ世界文化遺産に登録、その風光明媚な風景の中、佇む屏山書院は、安東の隠れた観光スポットとして人気があります。
    また韓国の儒教についてもっと知りたい方には、安東文化観光団地内には儒教ランドというテーマパーク型展示体験センターが、安東湖湖畔には世界儒教文化博物館がありますので立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

    ●晩休亭&月映橋
    • 晩休亭
    • 晩休亭
    晩休亭(撮影:韓国観光公社)/ライトアップされた月映橋(撮影:韓国観光公社PHOTO KOREAアンジニューフィルム)

    歴史と伝統を満喫できる風光明媚な安東。そんな素晴らしい景色が広がる安東は、韓流ドラマや映画の舞台としても度々登場します。
    人里離れた山奥の渓谷を流れる清流、そのすぐ真横に建てられた東屋・晩休亭は、朝鮮時代前期の文臣・金係行(キム・ゲヘン=1431~1517年)が読書や学問に勤しむ場所として1500年ごろに建立され度重なる改修を経て現在の姿となりましたが、依然として朝鮮時代後期の建築様式を垣間見ることができます。2025年3月には、慶尚北道を中心とする大規模な山林火災が発生、関係機関による懸命の消火活動と延焼防止活動により晩休亭は難を逃れました。晩休亭前の清流にかかる一本橋はイ・ビョンホン、キム・テリ主演のドラマ『ミスター・サンシャイン』(tvN・2018年)で主人公のふたりが登場する名場面が撮影された場所として知られ、記念撮影する人々が絶えません。
    また安東市内を流れる洛東江には月映橋(ウォリョンギョ)という欄干や橋板などなどが木で作られたアーチトラス橋があり、橋の中央には伝統様式の東屋・月映亭もあってその姿は絶景で『韓国絶景30選』にも選ばれるほど素晴らしい風景のところ。特に夜はライトアップされ、その名の通り月明かりのような仄かな光に照らされ素晴らしい夜景となります。
    今回の首脳会談を報じる安東発のニュースでもここから記者がレポートする様子が放送されるほど、安東を象徴する場所となっています。
    また、月映橋はキム・ミョンス、イ・ユヨン主演のロマンティックコメディードラマ『むやみに接してくれ』(KBS2・2024年)、マ・ドンソク、イ・ドンフィ、イ・ハニ出演のコメディー映画『ブラザー』(2017年)、『私はSOLO』(ENA/SBS Plus・2023年(第16クール(107~117回)放送分))など数々のドラマや映画、バラエティー番組にも登場し、今では安東の人気の観光スポットになっています。

    ●鳳停寺
    • 鳳停寺
    • 鳳停寺
    鳳停寺(写真:韓国観光公社)

    安東駅からほぼ北へおよそ9㎞、標高576mの天燈山(チョンドゥンサン)の麓にある名刹で、『山寺、韓国の産地僧院』のひとつとして2018年、ユネスコ世界文化遺産に登録されているお寺といえば、鳳停寺(ポンジョンサ)。
    寺に伝えられているところによれば、王族出身で韓国の華厳宗の開祖として知られる新羅時代の名僧・義湘(ウイサン)の弟子である能仁が676年に新羅が高句麗・百済を統一した直後の672年に創建したとされています。原色鮮やかな丹青(タンチョン)の色彩が施された建造物が立ち並ぶ他の寺とは一線を画し、境内には古の木造建築の良さを生かした建物ばかりで、一歩足を踏み入れると、人里離れた物静かな山中に佇む韓国の伝統ある山寺の雰囲気がひしひしと感じられます。鳳停寺には国宝に指定されている安東鳳停寺大雄殿(2009年、宝物から国宝へ変更)や極楽殿、宝物に指定されている安東鳳停寺徳輝楼安東鳳停寺霊山会掛仏図など数々の国家遺産があり、韓国の悠久の歴史に触れてみたい方にはおすすめの場所です。

    ●安東国際コンベンションセンター・世界儒教文化博物館・韓国文化テーマパーク
    • コンベンションセンターの前に広がる韓国文化テーマパーク
    • コンベンションセンターの前に広がる韓国文化テーマパーク
    コンベンションセンターの前に広がる韓国文化テーマパーク(撮影:旅行ノートチョン・ギヨン)/世界儒教文化博物館・儒教精神館(提供:世界儒教文化博物館)

    2009年に発表された観光産業先進化戦略の中で地元の観光資源を発掘し観光産業を育成する目的の一環で韓国南東部・大邱及び慶尚北道を対象に推進した「三大文化圏開発計画」。安東はこの三大文化圏(儒教文化圏・新羅文化圏・伽倻文化圏)のうち儒教文化圏の拠点として観光開発を推進することとなり、安東湖湖畔の半島のように突き出す陶山面(トサンミョン)一帯およそ63.7haの敷地に韓国をはじめ日本・中国・ベトナムなど儒教文化の比較展示などを行う世界儒教文化博物館をはじめ安東国際コンベンションセンター、朝鮮時代であった16世紀の山城の村を再現した韓国文化テーマパークを建設、いまでは安東地域の歴史文化観光拠点としてその役割を果たしています。

    ●安東のタルチュム・仮面舞
    安東河回別神グッ仮面劇
    安東河回別神グッ仮面劇(提供:安東河回別神グッ仮面劇保存会)

    安東といえばこれをまず思い浮かぶ方も多いかもしれません。それはタルチュム・仮面舞。河回村を訪れれば皆さんも観覧することができます。
    鼻や目、顔の皺を強調した河回村独特の木彫りの仮面・河回タルをつけ、ユーモラスな動きで人々を魅了する河回別神グッ仮面劇は、月曜日を除く毎日午後2時から安東河回村にある河回村仮面劇公演場で観覧可能です。
    また毎年秋には河回村をはじめ安東市内各所で安東国際仮面舞フェスティバルが開催され、韓国のみならず世界各国の仮面舞が上演され、街全体が賑やかになります。なお、今年2026年は9月24日(木・祝)から10月4日(日)まで開催される予定です(※註:2026年9月24日(木)~26日(土)は秋夕(旧盆)連休となりますので、特にソウル・釜山など大都市から向かう場合は混雑が予想されますのでご注意ください)。

    ●新世洞壁画村
    • ピンク色の町並みが「映える」と近ごろ再び人気急上昇の新世洞壁画村
    • ピンク色の町並みが「映える」と近ごろ再び人気急上昇の新世洞壁画村
    ピンク色の町並みが「映える」と近ごろ再び人気急上昇の新世洞壁画村(写真提供:NAVERブログ・トンジ(hyeonji0829)(左)/ NAVERブログ・ミック(db00139)(右))

    また新線開通で廃駅となった旧安東駅から北東へ500mほど、安東東部初等学校界隈にはアートな雰囲気あふれる町・新世洞(シンセドン)壁画村があります。
    2009年、地域再生のアートプロジェクトの一環で建物や町のあちらこちらに壁画が描かれ、工房やブックカフェなどもあり、安東の隠れた人気スポット。
    最近ではこの小学校の裏手辺りの家屋の屋根などを一面鮮やかなピンク色でペイントし、高台から眺めるとピンク一色の町並みで「映える」と話題になり、再び注目を集めているところです(☞ ピンク一色に染まる建物があるエリアはこちらをクリック・タップ!(VISITKOREA「韓国地図」上で位置を確認できます)。

    安東は美味しいものであふれてる!安東が誇るさまざまなグルメ ●晩さん会を彩る地元安東の料理
    安東を代表する鶏料理・安東チムダク
    安東を代表する鶏料理・安東チムダク(撮影: DNA Studio)

    今回の安東での首脳会談の初日に行われた晩さん会では、朝鮮時代の文人・儒学者で地元安東に居を構えていた金綏(キム・ユ=1491~1555年)とその孫にあたる金坽(キム・リョン=1577∼1641年)が著した飲食調理書・需雲雑方(スウンチャプパン)に書かれている伝統料理をアレンジしたフュージョン韓食がメインディッシュとして用意されました。
    今回のメニューの元となった朝鮮時代の古い調理書・需雲雑方は風流を知る高貴な人々が好む料理や酒などの作り方を記したもので、書物は二巻に分かれ、86項目ある上編を金綏が、36項目ある下編を金坽が執筆、安東に伝わるものを含め当時の格式ある料理や酒などすべてで122項目・114種類の料理の調理法などが記述されています。同書を読み下すと、朝鮮時代の支配階層・両班(ヤンバン)がどのように祭祀を行い賓客を迎えていたのか理解することができる貴重な史料となっており、国の宝物にも指定されているほどです。
    地元安東の名物鶏料理で海外からの観光客にも人気の安東チムダクの起源ともいわれている煎鶏児(チョンゲア)もこの需雲雑方に収録されている料理のひとつで、今回の晩さん会では安東を訪れた高市首相を大切な賓客としておもてなしするという意味合いを込めて、今回のメニューに加えられたといいます。
    このほかにも晩さん会には、降水量が少なく牛に適した気候の安東で飼育されたブランド牛・安東韓牛(アンドンハヌ)のカルビ焼きや、地元安東のお米を炊いたご飯、神仙炉など地元安東づくしの料理をはじめ、地元安東で醸造された伝統蒸留焼酎・安東焼酎や太師酒(テサジュ)、そして首相の地元・奈良の地酒も準備され、両国の友好を象徴するメニューとなりました。安東を訪れたら貴方も首脳が食した安東の味を味わってみてはいかがでしょうか。

    安東チムダクの原点・煎鶏児(チョンゲア)が食べられるお店

    ☞カツ礼安(카츠예안)

    • ・所在地:キョンサンブク道アンドン市トサン面ソンソンギル28(경상북도 안동시 도산면 선성길 28)
    • ・アクセス:KORAIL中央線安東駅安東ターミナル(バス)からタクシーで約30分(27㎞)
    • ・営業時間:月・火曜日 11:30~15:00/水~金・日曜日 11:30~20:00(準備時間15:00~17:00)/土曜日 11:00~20:00(準備時間15:30~17:00)
    • ※2026年5月は8日(金)・15日(金)・29日(金)休業
    • ・電話番号:+82-507-1319-9272
    • ・メニュー:煎鶏児(チョンギェア=전계아)12,000ウォン※
    • ※ただし煎鶏児は午後5時以降のメニューで、要事前予約
    ●安東旧市場&安東市場チムダク通り
    安東旧市場
    安東旧市場(撮影:韓国観光公社キム・ジョンフム)

    安東は韓国南東部・慶尚北道の道庁所在地で行政の中心地です。古の時代にも地方の要衝に置かれる行政機関・大都護府があり、多くの人々が暮らし安東の町にはさまざまな市が立ちました。現在でも旧・安東駅に近い旧市街地には安東旧市場、安東新市場、北門市場、西門市場といった伝統市場が数多くあり、「サムベ」と言われる地元名産の麻織物が有名で市場で売られています。
    また、安東のグルメとして2000年代一躍有名なった安東チムダクのお店が軒を連ねる安東市場チムダク通り安東旧市場にあり、連日人々であふれる人気のスポット。
    首脳会談に先立ち前日に故郷・安東入りした李在明大統領もここ安東旧市場を訪れ市民と交流、夕食は故郷の味・チムダクを味わいました(大韓民国青瓦台公式ホームページ・写真で出会う李在明大統領『安東旧市場訪問』(2026年5月18日)/同公式ホームページ・映像で出会う大統領『注文した[市場フルバージョン]できました』(2026年5月19日=動画=安東旧市場の登場は14分24秒ごろから・安東旧市場内の安東チムダク専門店で大統領が食事を取るシーンは37分40秒ごろから)。
    安東へ来たら市場に立ち寄って、大統領も味わったチムダクを是非ご賞味あれ!

    ●安東焼酎
    • 安東焼酎
    • 安東焼酎
    安東焼酎(撮影:韓国観光公社観光産業戦略チーム)

    米を主原料に伝統的な手法で発酵・蒸留し造られる安東地方伝統の銘酒・安東焼酎(アンドンソジュ)。
    一般的に韓国で流通する緑の小瓶の希釈式の焼酎とは異なり、高めの40度以上の度数のため、最初の一口を口に含むと熱く焼けるように感じますが、その後に芳醇な香りと安東焼酎ならではの奥深い味わいが感じられます。
    韓国の伝統を感じる青磁や白磁の瓶入りの安東焼酎は、韓国のお土産にも最適です。
    今回の首脳会談の晩さん会でも地元安東で造られた安東焼酎や、地元安東の醸造ベンチャー企業が地元自治体や大学のベンチャーインキュベーションセンターの支援を受け、両班の名家に伝わる伝統的な醸造法を元に生み出した、米・サツマイモ・麦を主原料としアルコール度数35%ながら独特の甘みとすっきりとした喉ごしが特徴の伝統酒プレミアム焼酎で、高麗を打ち立てた開祖・王建(ワンゴン)を補佐し後百済との戦を勝利に導いた地元安東の三人の英雄・三太師(金宣平・権幸・張貞弼)にちなみ名づけられたお酒・太師酒が提供され、好評を博しました。
    なお、安東市内には無料で見学できる安東焼酎・伝統料理博物館もありますので、安東焼酎の歴史などをより深く知りたい方は訪れてみてはいかがでしょうか。

    ●安東塩サバ
    安東塩サバ
    安東塩サバ(撮影: DNA Studio)

    安東の名物といえばこちらも忘れてはなりません。安東塩サバ(安東塩鯖)。
    冷蔵技術が発達していない古の時代、最も近い港・盈徳(ヨンドク)の江口港(カング)から山間の安東までは二百里(註:韓国の1里は約400m)、およそ80kmにおよぶ鯖の道(鯖街道)・コドゥンウキルを2日ほどかけて運ぶ必要がありました。そのため、足の早い青物魚であるサバは、塩漬けにして運ぶことで腐敗を防ぐとともに、運んでいる間に熟成され安東に到着するときは塩味がいい塩梅に効いた美味しいサバへと変身します。古の時代から安東では先祖を弔う祭祀のときには欠かせないお供えのひとつにもなっています。
    90年代後半には地域振興の一環で地元安東で作られた真空パックの安東塩サバも登場、安東名物の塩サバが韓国の一般家庭でも手軽に食することができるようになりました。

    ● 安東ククシ
    安東ククシ
    安東ククシ(撮影:韓国観光公社)

    安東といえば塩サバやチムダクを思い浮かべる方も多いかと思いますが、地元安東で愛されているこの麺料理も忘れてはなりません。それは、安東ククシ
    朝鮮時代の支配階層・両班(ヤンバン)の流れをくむ名家が多い安東、古の時代その両班の家にやってきた大切な客人をもてなす料理のひとつがこの安東ククシでした。
    韓国語で麺料理を総じてククス(국수)といいますが、地元・安東の人々はククシ(국시)と言います。麺は小麦粉にきな粉を混ぜ製麺するため、小麦粉が主のカルグクスの麺より黄色みを帯びているのが特徴。安東では一般的には温かい汁に入った麺料理を安東ククシと呼ぶことが多く、茹で上げて冷たい水で〆て冷麺のように冷たくして食する麺をコンジンククシまたはコンジンククス(「掬い上げた麺」という意)といい、地元では安東ククシと言い分けています。だし汁は現在では牛骨や腹側のバラ肉・外バラ、煮干し、昆布、鶏肉などを煮込むのが主流となっていますが、伝統的には地元の川で獲れた鮎を干したもので出汁をとっていたといいます。辛い料理がとかく多い韓国料理の中にあって、安東ククシは優しい味わいの麺料理で、辛いグルメが苦手な海外からの観光客の方々にもおすすめの麺。町のいたるところにお店があり、一人旅でも一人前から注文できますので、安東を訪れたら、両班が大切な客人をもてなしたという安東ククシを是非ご賞味あれ。

    ● マンモスベーカリー
    マンモスベーカリーの柚子ブレッドとクリームチーズパン
    マンモスベーカリーの柚子ブレッドとクリームチーズパン(撮影: DNA Studio)

    韓国にあるパン屋さんの中でも五本の指に入るほどの名店が、ここ安東にあります。その名はマンモスベーカリー
    安東市庁がある市内中心部の目抜き通り・中央文化の通り沿いにあり、テレビなどでも度々紹介される創業50年以上を誇る名店。2011年には韓国版ミシュランガイドにも掲載されました。
    中でもお店の人気メニュー・柚子パウンドとクリームチーズパンは2021年にその製造方法が特許登録され、他のお店では味わうことができないお墨付きの逸品。
    安東旧市場から歩いてすぐのところにありますので、安東の町を散策して小腹が空いたら是非立ち寄ってみましょう。

    韓日シャトル外交の舞台・安東を訪れる旅

    * 上記の内容は2026年5月現在の情報です。今後変更されることがありますのでお出かけ前に必ずご確認ください。

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