2025/04/02
1.5K
1
1
韓国観光
韓国観光
チェジュ
観光コース
全羅道
韓国のおすすめ観光スポット100か所をご紹介する『韓国観光100選』。
第一弾『まだ見ぬ新たな観光スポットへ‘2025-2026韓国観光100選’その1~ソウル首都圏・江原・忠清エリア~』に引き続き、シリーズ2回目は韓国南部の湖南(ホナム)・済州(チェジュ)・嶺南(ヨンナム)各地方にある韓国観光100選のスポットをご紹介します。
2025-2026韓国観光100選全国地図
その前に、韓国観光100選をいま一度おさらいしてみましょう。
この韓国観光100選(100 Must-Visit Tourist Spots of Korea)は文化体育観光部と韓国観光公社が2012年(『2013-2014韓国観光100選』)から隔年で、韓国を旅するすべての人々に是非訪れてほしい韓国を代表する観光スポット100か所を選定・広報する事業です。
今年で7回目を迎える韓国観光100選は2025年1月20日に発表され、「2025-2026韓国観光100選」と題して、SNSでの検索回数をはじめとしたビッグデータの分析および観光分野の専門家による三段階にわたる机上・実地評価を元に新たに選定した韓国全国のおすすめ観光スポット100か所をご紹介しています。
地域別には▲ソウル特別市9か所▲仁川広域市3か所▲京畿道10か所▲江原特別自治道11か所▲大田広域市1か所▲世宗特別自治市1か所▲忠清北道5か所▲忠清南道8か所▲光州広域市2か所▲全北特別自治道8か所▲全羅南道8か所▲釜山広域市6か所▲大邱広域市3か所▲蔚山広域市3か所▲慶尚北道7か所▲慶尚南道9か所▲済州特別自治道6か所の全国100か所が選ばれ、そのうち今回初めて韓国観光100選に選ばれた観光スポットは全体のおよそ4分の1に当たる27か所となっています。
今回第2弾では、湖南(ホナム)地方と呼ばれる韓国南西部にある光州広域市・全北特別自治道・全羅南道、韓半島の南に浮かぶ済州島を中心にした済州特別自治道、嶺南(ヨンナム)地方と呼ばれる韓国南東部にある釜山広域市・大邱広域市・蔚山広域市・慶尚北道・慶尚南道で初めて韓国観光100選に選ばれた16か所を中心に魅力ある韓国の地方にある観光地をご紹介していきたいと思います。
春の陽気が日増しに深まり、観光にはとてもよい時期になってきたこちら韓国。韓国観光100選のリーフレットや地図を片手に、この春、韓国を訪れてみてはいかがでしょうか。
光州広域市・全北特別自治道・全羅南道の湖南・全羅エリアからはあわせて18か所(光州2か所、全北・全南各8か所)が今回韓国観光100選に選ばれましたが、そのうち初めて選ばれたのは全北特別自治道・全羅南道それぞれ3か所の計6か所で、いずれも自然豊かで湖南地域の伝統を感じられるところばかりです。
剛泉山郡立公園にある吊橋
渓谷や奇岩奇石、断崖絶壁が織りなす自然が美しい全北特別自治道淳昌(スンチャン)にある標高584mの小高い山・剛泉山(カンチョンサン)。その美しさは北韓の景勝地・金剛山になぞられて、『湖南の小金剛』といわれています。一帯は剛泉山郡立公園に指定され、春は花々が、夏は滝と渓谷のせせらぎが、秋には紅葉が、そして冬には雪景色が素晴らしく一年を通じて剛泉山ならではの魅力を満喫できます。
南原観光団地内にある春香テーマパーク(写真提供:PNRカン・ウンソン課長)
身分の壁を乗り越え許されない恋を描く韓国の古典文学『春香伝』(チュニャンジョン)。その舞台になったのが全北特別自治道南原(ナモン)です。南原の玄関口・KORAIL全羅線南原駅から直線距離で南東へ2kmちょっと、市内を流れる蓼川(ヨチョン)の向こう岸には春香テーマパークや春香文化芸術会館、国立民俗国楽院などここに来れば南原のすべてが分かる南原観光団地があります。
五城韓屋村にある韓屋の建物
全北特別自治道完州郡(ワンジュグン)にある韓国伝統家屋・韓屋(ハノク)の村・五城(オソン)韓屋村。終南山(チョンナムサン)や威鳳山(ウィボンサン)の山々が五城韓屋村の周囲を取り囲むように聳え、その景色は美しい屏風絵のよう。20棟あまりの韓屋が軒を連ね、村には個性的なカフェやギャラリー、散策路などもあります。2019年にはBTSのMVや写真集がこの韓屋村で撮影され、BTSの聖地として数多くのファンが訪れることでも知られています。
竹林の風景が美しい竹緑苑
湖南地方で竹といえばここ、全羅南道潭陽(タミャン)。中でも観光スポットとして人気なのが竹緑苑です。竹林を吹きぬける風と竹の葉が奏でる涼しげな音に癒されるヒーリングスポットとして注目を集めています。竹林の風景が美しいことから、『R-POINT』(2004年)をはじめ数々の韓国映画、『1泊2日』(KBS2)などのテレビ番組、CMなどが撮影され、韓国では誰でも一度は目にしたことがあるほど有名な竹林です。
光陽梅花祭りが開かれる頃の満開の梅の花
全羅南道光陽(クァンヤン)の名峰・白雲山(ペグンサン)の麓。眼前には蟾津江(ソムジンガン)が流れる風光明媚なこの地は初春になると光陽梅花祭りが開かれる梅の名所。その一角には韓国政府公認の大韓民国食品名人・洪双理(ホン・サンニ)氏が営む洪双理青梅農園があり、春の時期にここを訪れれば、満開に咲く梅の花、そして梅の実を漬けた大きな壺がずらりと並ぶ様子が眺められ、その光景は圧巻です。
檜の森に覆われた正南津ヒノキの森ウッドランド
ソウルから真南、南海の多島海に面した全羅南道長興(チャンフン)にある正南津(チョンナムジン)。海辺から山へと入ったところにはヒノキの森に覆われ大自然の中で癒しのひと時を過ごせる正南津ヒノキの森ウッドランドがあります。園内には植物園・滝・癒しの森・木材文化体験館・生態体験ペンションなど様々な施設があり、特におすすめは天日塩やヒノキを使って日頃の疲れを癒すことができるチムジルバン『ヒノキと塩の家』。
韓国南東部にある釜山広域市・大邱広域市・蔚山広域市の三つの広域市からはあわせて12か所(釜山6か所、大邱・蔚山各3か所)が韓国観光100選に選ばれましたが、そのうち初めて選ばれたのは釜山広域市の海東龍宮寺と大邱広域市の思惟園の2か所で、いずれも海や山といった嶺南(ヨンナム)地方の素晴らしい自然や伝統が感じられるスポットです。
釜山観光の人気スポット・海東龍宮寺
高麗時代に創建された名刹で、海外からの観光客も数多く訪れる釜山を代表する観光名所といえば海東龍宮寺。韓国の大きなお寺といえば山の中、というイメージがありますが、釜山北部の機張(キジャン)にあるこの寺は、東海(トンヘ)の大海原に面した風光明媚な寺として知られています。アンビギュアスダンスカンパニー×イナルチバンドのコラボで話題を呼んだ韓国観光広報バイラル映像『Feel the Rhythm of KOREA』釜山編(Youtube)でも登場し話題となりました。
大邱・八公山の麓に広がる思惟園
大邱の名峰・八公山(パルゴンサン)の北の山麓およそ70万㎡の敷地に広がる樹木園・思惟園(サユウォン)。樹木園ではありますが、設立者である地元・大邱の鉄鋼流通加工会社元会長が作り上げた美しい庭園があり、その名の通り、物思いに耽る素晴らしい思索の空間がここにあります。
慶尚北道・慶尚南道からはあわせて16か所(慶尚北道7か所、慶尚南道9か所)が韓国観光100選に選ばれましたが、そのうち初めて選ばれたのは慶尚北道2カ所(月精橋・国立白頭大幹樹木園)と慶尚南道5か所(通度寺・巨済植物園・智異山双磎寺&華開市場・泗川海ケーブルカー&アラマルアクアリウム・東医宝鑑村)の計7か所で、韓国南東部・慶尚道の伝統や自然が感じられるスポットばかりです。
夜の月精橋(写真:旅行ノート)
史跡が数多くある慶州中心部の南を流れる南川(ナムチョン)。新羅の宮城・月城と川の南に聳える南山を行き来できるよう架けられた橋がこの月精橋(ウォルジョンギョ)です。朝鮮時代に失われてしまいましたが、2018年に復元、現在では夜になるとライトアップされ慶州の夜景の名所として人気のスポットになっています。
緑と花に覆われる国立白頭大幹樹木園(提供:国立白頭大幹樹木園樹木園運営室ファン・ソンユン氏)
5179ヘクタールの広大な敷地にあるアジア最大級の森林樹木園・国立白頭大幹樹木園。2018年正式にオープンした国立白頭大幹樹木園にはテーマ別に40あまりの展示園があり、北韓にある白頭山(ペクトゥサン)から南へと続く山系・白頭大幹や高山地域の山林植物を収集・生育・展示しています。サッカー場6面の大きさがあるトラの森にはアムールトラが飼育されており人気のスポットになっています。
通度寺の全景(提供:梁山市文化観光課)
通度寺は釈迦の真身舎利が祀られる韓国の三大寺院の一角をなす寺で、「山寺、韓国の山地僧院」のひとつとしてユネスコ世界文化遺産にも登録されている慶尚南道梁山市(ヤンサンシ)にある名刹。国宝・通度寺大雄殿及び金剛戒壇をはじめ様々な文化遺産があるほか、春には紅梅、秋には紅葉が美しく、また渓谷や森など自然豊かな風光明媚なところとして有名です。
巨済植物園にあるジャングルドーム(提供:巨済市農業観光課イ・ヨンジ氏)
春夏秋冬一年を通じて異国情緒あふれる雰囲気の中、自然を満喫できるお子様連れのご家族におすすめの慶尚南道巨済市(コジェシ)にある植物園・巨済植物園。韓半島の南・南海(ナメ)に浮かぶ巨済島にある巨済植物園は超大型の球形の温室・ジャングルドームを中心に湿性植物展示館、生態水生庭園などがあり、また巨大すべり台や大型スクリーンの前で体を動かして楽しめるゲームなどが楽しめる総合アドベンチャー体験施設・ジャングルタワーもあり、子どもたちに大人気です。
河東双磎寺
花開市場
韓国南部の名山・智異山の麓に開山し韓国仏教が花開く新羅時代に建立された名刹・河東双磎寺。数多くの国宝・宝物がある由緒ある寺として知られ、桜や紅葉の名所としても有名です。寺のそばを流れる花開川が蟾津江の流れに注ぐところには花開市場(ファゲチャント)があり、慶尚道・全羅道両地域の人々が交流し打ち解ける場としても知られ、韓国の有名歌手・趙英男(チョ・ヨンナム)さんが作曲し自ら歌う『ファゲチャント』は一躍有名となりこの場所に歌碑も設置されました。
泗川海ケーブルカー(写真:旅行ノート)
アラマルアクアリウム(提供:アラマルアクアリウム)
多島海の大海原や三千浦大橋、泗川八景のひとつ・実安(シラン)の夕陽など地元・泗川(サチョン)の絶景を上空から眺められる慶尚南道泗川にあるロープウェイといえば泗川海ケーブルカー。海側の終点・草養島(チョヤンド)には韓国初の水中展示に成功したカバをはじめハシビロコウ、ガラパゴスイグアナなど珍獣を観覧できるアラマルアクアリウムがあり、韓半島の南部に広がる多島海・南海(ナメ)の海を満喫できます。
春を迎える東医宝鑑村(提供:山清郡)
慶尚南道山清郡(サンチョングン)にある小高い山・王山(ワンサン)と筆峰山(ピルボンサン)の麓に広がる韓方をテーマにした癒しの観光スポット・東医宝鑑村。村内には韓医学博物館・韓方気体験館・エキスポテーマ館・韓方テーマ館・韓方自然休養林などをはじめレストラン・韓医院・薬草販売場など各種施設があり、様々な韓方体験プログラムもお楽しみいただけるほか、宿泊も可能です。
韓半島の南に浮かぶ済州島を中心とする済州特別自治道からはあわせて6か所が韓国観光100選に選ばれ、そのうち初めて選ばれたのはモチェワッスプキル。済州の大自然を満喫できる済州島ならではの素晴らしい森の道です。
モチェワッスプキル の森
様々な姿を見せるモチェワッスプキル(撮影:韓国観光公社シン・ヒソプ氏)
火山島・済州島。あちらこちらで大きな溶岩の塊を見かけますが、そんな溶岩が辺り一面ゴロゴロある原っぱのことを地元・済州の方言でモチェワッと言います。済州特別自治道西帰浦市(ソグィポシ)にある自然の中に切り開かれた森の道(スプキル)、それがモチェワッスプキルです。すべてで3つのコースがあり、空気の澄んだ森を満喫できる済州の新たなウエルネス観光地としていま注目を集めています。
まだ見ぬ新たな観光スポットへ‘2025-2026韓国観光100選’その2~全羅・済州・慶尚エリア~
※上記の内容は2025年3月現在の情報です。今後変更されることがありますのでお出かけ前に必ずご確認ください。